鉄雄のレビュー一覧
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ネタバレ櫻子さんシリーズの集大成。花房の正体や櫻子&正太郎のコンビの成長が感じられた完結編だった。
最初は"死体"というだけで嫌悪していた正太郎が法医学者を目指し、最後にはエゾ鹿の肉を取り除く作業を手伝っている。そして何より、櫻子及び梅の悪夢を、ようやく終わらせられた事が心底嬉しい。
櫻子のケイへ向けた叫びには深く感動した。私もいつか死する時、冷たいコンクリの上に横たわるのでなく、豊かな土壌の上で母なる自然に抱かれるように、また次の生命へ何かを残せる死でありたいと思う。私も命の奴隷である櫻子が大好きだ。
それぞれの道を歩きだした先には、何があるのか。正太郎達はなにを見つける -
ネタバレ 購入済み
最後まで
最終巻発売、おめでとうございます。この小説でだいたいの骨の名前や場所を覚えました。家族や友達に豆知識みたいに披露してみたり。
櫻子さんは、最後まで櫻子さんでした。だけど、1巻と比べて櫻子さんが笑っていた気がします。今のこの時代、大切な人をいつどこで失うか分からない。だから、ちゃんと感謝して愛し言葉を掛ける。でもきっと“その時”は後悔するんだろうなとも思います。櫻子さんが梅さんに後悔を抱いていないとは思わないけれど、しっかり見送れてよかった。この小説で“死”がいかに身近に潜むのか、ただ、そこには“骨”があって語ってくれるのかもしれないと知りました。櫻子さん、正太郎くん、百合子ちゃん、阿世知ちゃん -
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ネタバレ正太郎と櫻子抜きでの薔子、百合子、磯崎のトリオは中々新鮮でした。櫻子の過去、母との確執がとても痛く、誰が悪いんじゃないんだろうけど、切ない。
蘭香が正太郎達と出会ってここまで友達思いになるなんて意外でした。恋愛感情ではないけど、とても正太郎を大切に思っているのが伝わってきます。これまた正太郎を抜いた蘭香、内海、山路の珍しいトリオ。雪かきのやりとりが内海のぼんやりしてそうで意外とキレ者な一面を垣間見ました。
そして、満を辞しての正太郎パート。好美の真意とは?そして櫻子の弟の本当の真相は?又謎を残して続くのがにくい!全体的に厚さは薄いけど、凝縮された巻でした。 -
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書き下ろし シリーズ14作目
正太郎は櫻子さんたちと、ばあやさんを生まれ故郷に連れて行き、糠平の親戚の旅館に泊まり、タウシュベツ川橋梁を見に行く途中の山林で、動物に食い荒らされた若い女性の遺体を発見する。
警察は自殺と判断したが、青葉さんの法医解剖でアルコールと共に摂取すると悪夢を見る物質が見つかったことで、櫻子さんは真相の解明に乗り出す。
死んだ娘は、帯広で指輪を買って旭川に向かったことがわかり、4年前の旭川でのいじめ問題に絡んで意外な展開になる。
正太郎は法医学の道に進むことを決めるが、櫻子さんに花房の影がつきまとうことを心配する。しかし、青葉さんは「花房は九月十四日に死んだ」と言う。 -
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ネタバレ【あらすじ】
北海道、旭川。平凡な男子高校生の正太郎は、お屋敷に住む美人なお嬢様・櫻子さんと出逢う。しかし、彼女は三度の飯より「骨」を愛していた――。骨から謎を紐解く、角川文庫の大人気ミステリがコミック化!
【感想】
主人公があまりにも変わり者でびっくりした。でも、それと同時にすごく興味を惹かれたのも事実だった。櫻子さんが一体どんな人なのか、どうして骨にそこまで興味を示すのか、その理由は何なのか、何かきっかけがあったのかーいろいろと考えを巡らせてしまった。これはマンガだったから、大まかなストーリーしかわからなかったので、ぜひ小説を読んでみたいと思った。 -
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櫻子さんが行方不明(大げさかな)っていう冒頭から、第壱骨の表題の蝶の足跡、本当に怖かった。。。
いつもの死体を見つけて、腐乱して云々よりよっぽど肝が冷えた!
第弐骨の話でもやっぱり花房の影が色濃く出てくるんだけど、正太郎は心配し過ぎではないだろうか。
櫻子さんは変わり者だけど、花房にはならない、というか、本当の身内以外にそこまで興味がないので、正直そっちに行ってしまうことはないように思う。
もし正太郎が殺されるようなことがあったら、でもどうかわからないかも。。。なぁ。。
彼女は孤独なようでいて、その実全然孤独ではないと思う、ばあやさんとか、薔子さんとか。
本当に孤独になった時、ただ自分や社会と -
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Posted by ブクログ
ネタバレ待望の新刊、とうれしさがこみ上げてくるこの作品。前回の話しほとんど覚えてなかったけど問題なく読み進められた。4巻の次点で主人公の成長?っぷりに驚かされたけど、っていうかあれは成長と言うより変化だった。今回は更に主人公の変貌振りに驚かされた。そして話の内容も最近の話題にタイムリーだったので胸を打たれる台詞や、色々と考えさせられたりもした。「相手を傷つけてもいい相手、だと思うことで自己正当化するなよ」という台詞に軽く衝撃を受けてしまった。当たり前のこと何だけど改めてこう文章で言われると、自分もそうした日常で、こいつなら傷つけても大丈夫だといった心理状態になっていたんだなと反省。傷つけられて平気な人
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