鉄雄のレビュー一覧
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ネタバレアクリシオスとまだらの紐
このやや非現実な犯罪者の心理、ああこれが櫻子さんシリーズの特徴だったなぁと思い出す。マムシを凶器に使うことは現実的でない、ならば事故若しくは自殺、では何故少女Aは殺人と主張するのか?それこそが今回の一番の謎。全ては帰らないため。動物は本能で動く、それは人間も変わらない。不可解な行動があれば、その根底にあるのは「生きること」なのだ。覚えておこう。
石油王と本物のシードケーキ
残された者のエピソード。前に進んでいく阿世知や館脇と比べまだ過去を引きずっている鴻上。でも他の二人が前に進んでいるわけではなく、環境が変わったからそう思える部分も多いのかなと思う。シリーズでの -
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ネタバレ文庫書き下ろしで、シリーズ17作目で最終巻。
前作の事件の結末であり、物語全体の結末でもある。
幼くして殺された弟惣太郎の復讐を櫻子さんにさせようとする企みで、神居古潭の廃トンネルまでたどり着いた櫻子さんと正太郎は、同様に幼い妹の復讐をしようとしていた千葉に重傷を負わせた好美をなんとか説得して危地を脱したものの、駐車場に残されていたレンタカーには死体が残されていて、櫻子さんは警察に連行されてしまう。
正太郎は蘭香に協力してもらって、好美の居所を推理し、死んだ姉清美の好美のヘのメッセージを解き明かすことで、好美は自首し、千葉の意識も回復して櫻子さんの嫌疑が晴れる。
薔子さんが譲られた別荘の -
ネタバレ 購入済み
日常の中で
櫻子さんシリーズ、まだ出版して下さるとは夢にも思いませんでした。
櫻子さんが旅立ってから、それぞれのスタートを切ったみんなが、櫻子さんやヘクター、そして梅さんを懐古しながら日常の中でなにかと出会って、だけどそれは櫻子さんが繋げたものだったり。所々で櫻子さんが、櫻子さんらしい文で返信していることに安心を覚えたり。
小説の中の人々なのに、みんな元気そうで良かったなあなんて昔の友人のSNSを覗いたようなそんな気持ちになりました。
百合子ちゃんのおばあさまからのメッセージ、よかった。感動した。
最後に、いーちゃんもヘクターもみんなが九条家に集まったこと、きっと梅さんが笑ってるだろうなあ。喜んでいるだろ -
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館脇の家に送られてきた差出人不明の封筒。中身は愛犬ウルフの無惨な写真。花房の仕業だと疑うが、とうの本人からある娘を救ってほしいとメールが届く…。
まさかの花房との急接近に少し驚きました。また、館脇が探す娘は、集団自殺をしようとしている人達の中にいると花房から告げられます。一人一人の死にたい理由も細かく書かれていて、納得するものもあれば、そんなことで?と思うものもありました。しかし、感じ方や心の持ち方など人それぞれなのだから、しょうがないのかもしれないです。
最後に内海さんの話も少しありましたが、ほっとする内容ではありませんでした(笑)少し涙が出てきました。 -
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ネタバレ終わってしまいました。。。
なんか、寂しいなぁー。ずっと応援してたから。
全巻の「蝶は聖夜に羽ばたく」の後半です。
行方不明だった山路さんのお兄さん(お兄さんも山路さんです笑)が花房の亡霊だったとは。。。
山路さん(兄)と揉めあった時の銃声は山路さん(兄)が自分に向けて発砲したの!?
ばあやさんが病院で入院。正太郎がお参りに行った時にばあやさんが正太郎のことを忘れて「惣太郎お坊ちゃま」って言って正太郎も惣太郎くんのフリをしているところがじーんときた。正太郎にとって最後のばあやさんに対しての感謝なんだろうなぁ。。
空港で正太郎が櫻子さんのおデコにキスしたシーン。在原さんの「挨拶ですよ。」 -
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ネタバレ今回もマニアックな郵便の世界がキーワードとなる。
クッラシュカバーとは初めて知った。
今回も猟奇殺人が犯行動機なので焦点はトリックの方へ。
登場時点から森谷の胡散臭さは感じられるのでやっぱり読者の中では予想はついていたんじゃないだろうか?
前巻を読んでいれば犯人が刑事に近づくというテクニカルな行為をしてくるのは分かっているので疑いながら読める。
水野の警察に1度こうだと思われたら簡単には拭えない、という主張を、瞳子尾行している刑事コンビで補強しているのはやっぱりうまい。一見コミカルな展開も話を補強させるのに使っているのは凄いなぁ。 -
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星5以上の作品!睡眠時間削ってまで読んじゃった
ほんとに面白かった!怖いけどね!
小説読んでて鳥肌立ったの初めてかも笑
犯人はなんとなく予想できてたけど、細かいところまではわからなかったから最後はスッキリ!
謎が解けた後の解説が丁寧でわかりやすいし、ちょっと飛躍した推理も誰かが適切にツッコミ入れてるから、自分が引っかかった「ん!?」ってところも全部説明してくれてて親切だしわかりやすかった!
この本で学んだのは、思い込みで判断してはいけないってことかな
勝手にこの人はこういう人だから!この人の職業はこれに違いない!とか、そういうのに気をつけようと思った!
かなりグロい表現が後半連続だったけど、