法村里絵のレビュー一覧

  • ほんとうの名前は教えない

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    語り手の『私』以外、登場人物全員が信じられなくなる、ずっと疑心暗鬼のまま読み進めました。
    私の一番の懸念は『デヴォンがミスター・スミスの手下だったらどうしよう』でした笑
    さぁ、デヴォンはどっち側なんでしょうか。
    これから読む方はぶんぶん振り回されてくださいね。

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    2026年08月28日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    『探偵小説の黄金時代』のマーティン・エドワーズが選んだ、本にまつわる英国ミステリ・アンソロジー。
    各作品の前にある作家紹介や解説も良かった。作家の背景や当時のことを知ってから読むと味わい深くなる。
    古典英国ミステリ好きにはたまらない一冊だった。

    ​特に印象に残った作品(面白かった順)

    ■ロイ・ヴィカーズ『ある男とその姑』
    断トツの1位。倒叙が好きでこれまで読んできたけど、ここまで見事な作品にはなかなか出会えない。
    コロンボの〈あの作品〉を彷彿とさせる、誰にも文句の付けようのない綺麗な鋭いオチ。
    単にトリックを見せるための物語ではなく、「焦るがゆえに余計なことをしてしまうよね」という人間心理

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    2026年08月28日
  • ほんとうの名前は教えない

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    すごく面白かった!
    ボスからの指令のもとに他人になりすましミッションをこなす女。あらすじだけ見ると冷酷なスパイのようなイメージだけど、意外に感情豊かで女っぽいところが目立つ。サスペンスなので続きが気になって一気読みしてしまった。

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    2026年05月16日
  • 林檎の樹(新潮文庫)

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    美的感覚をもつ男にとっては、この世に求めうる理想郷も、永遠につづく幸福の港もありえないのだ──それらの空しさにくらべれば、絵画や詩歌の中にとらえられた美は永遠に存在し、それを見、それを読むことによって常に同じ感嘆すべき高貴な感覚と、心地よき陶酔とを味わいうるものである。たしかに人生にも美の要素をもった、胸おどる大歓喜の瞬間があるだろう。だが、それらは太陽の前をよぎる一片の雲よりもはかないもので、芸術が美をとらえて不朽のものとするようなわけにはいかない。それらは、自然の中にあって、ひらめくとも輝く女神の金色の幻か、はるけく思いにふける妖精の一瞬のきらめきかのように、はかなく消え去るものである。

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    2026年02月21日
  • 失踪当時の服装は

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    帯に「最初から最後まで捜査をするだけ」「なのに抜群に面白い」とあり、いや内容のネタバレじゃねーか!と思いつつも読んだら、目から鱗。まさにその通りで、抜群に面白かった。

    「警察捜査小説」を確立した里程標的傑作らしいが、そう言われるのにも納得。「警察小説」ではなく「警察捜査小説」というのがポイント。

    探偵小説の警察と言えば得てして探偵役の主人公を引き立たせるための無能役として描かれる、というお決まりのパターンがあるが、本作を読むと「本気になった警察の凄さ」がよくわかる。

    文章が読みやすく、上司と部下の掛け合いが面白く、「無駄な風景描写」「もってまわった台詞回し」「複雑すぎる人物相関」「暗い雰

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    2025年11月08日
  • ほんとうの名前は教えない

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    めっちゃよくできてる!!おもしろかった!時系列が入り組んでいて、そのまま映像化できちゃいそう。
    主人公のキャラクターが途中まで好きかどうか‥と思いながら読んでいたけど、途中からすっかり好きになった。ただ自信があるだけじゃなくて抜かりなく計画と準備をしているところがよき。

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    2025年10月29日
  • ほんとうの名前は教えない

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    面白かった。

    最後までどうなるか分からず、ドキドキしながら読んだ。

    仕事で調査対象のライアンに惹かれていくエヴィ。しかしボスであるミスター・スミスに命を狙われる。反撃できるか、ミスター・スミスは誰なのか、息もつがせず話は進む

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    2025年09月20日
  • ほんとうの名前は教えない

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    ほほう!!ほう!!なるほど!!そうくるのね!!!???

    と最後まで楽しませてもらったよエヴィちゃん。
    ネタバレすると台無しなので予備知識なしでみんな読んで。

    どんでん返しとかそういうことではなく、ひとりの女性が自分の知力と能力で仲間を得て自分の人生を取り戻して、王子様となかよく暮らしましためでたしめでたしという、かなり斜めから攻めたシンデレラストーリだよ。

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    2025年05月05日
  • 生まれながらの犠牲者

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    解説も含めて星5。
    ほんの少しずつしか変わらない。後退したようにしか思えないこともある。
    けれど、戦いをやめることはできない

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    2025年04月06日
  • ほんとうの名前は教えない

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    ネタバレ

    アメリカの作家、アシュリィ・エルストンの本邦初紹介作品。YA向け小説で有名らしく、今作で初めて大人向け作品を執筆したとのこと。

    ある女性が、何かの目的を持ってファイナンシャル・プランナーの男性に近づく。今まで偽名を使い様々なミッションをこなしていた彼女だったが、今回ばかりは男性に惹かれてしまい。。。

    事前情報なしに読み始めた方が良い作品。先の読めない展開で、止めどころがなかなかない良作。
    読みやすくあることもポイントだが、何より、間に挟まれる過去の出来事が、非常に良いタイミングで現在に影響を与えてくる。今作はスリラーだったが、ぜひミステリを描いてもらいたい。

    唯一の欠点というか、他の方も

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    2024年11月30日
  • ほんとうの名前は教えない

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    他の女になりすましライアンの彼女になったエヴィ。ライアンの友達が連れてきた彼女は自分にそっくりだった!

    めちゃくちゃ好みの小説。どんでん返しに次ぐどんでん返し。極上の犯罪小説で極上のスリラー。スゲー、スゴすぎる。

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    2024年11月03日
  • 失踪当時の服装は

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    警察の捜査とはこういうものなのか、と肌感覚で理解することができた小説です。「捜査が行き詰まる」と一言で表現されることがあるが、それがどういう状態なのかをこの小説は描いています。証拠がなかなか出てこない中、あらゆる可能性を考慮して捜査を続ける警察の苦闘が実に生々しく語られています。
    夢中になって読み進めてしまう傑作です。

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    2024年03月30日
  • 英国屋敷の二通の遺書

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    最近インドミステリがよく翻訳されているが、これは英国統治下のでなく、現代もの。ブルーシティならこんな場所だろうと屋敷も想像を膨らませてくれた。まず登場人物の個性がしっかりしているし、主人公アスレアがより魅力的な紳士に描かれていて、さながらポアロ復活といった感じ。クローズモノだが、ありがちな設定でないのも良かった。次回出たら必ず読みたい。

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    2022年09月19日
  • 失踪当時の服装は

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    行方不明になった女子学生を警察が捜査する話。警察小説こ基礎というだけあって余計な寄り道がなく、事件の解決に少しづつ前進していくストーリーはとても読みやすく、自分好みでした。警察署長も推理小説によくいる頭でっかちの無能タイプと思いきや優秀な警察官で、部下との会話はコミカルで面白かった

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    2022年08月03日
  • 英国屋敷の二通の遺書

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    死因によって選ぶ二通の遺書を用意した富豪に招待された元警官アスレア。インドの山奥に建つ霧深い屋敷は、代々の当主が非業の死をとげていた。到着早々、土砂崩れによりクローズドサークルとなったり、舞台設定がとにかく惹きつけられる。その富豪の遺産をめぐる殺人か…?と思ったが、事件は思いもよらない展開へ。フーダニットとホワイダニットを鋭い観察力で解いていく元警官、アスレアが紳士的でとても魅力的。こういうミステリーが読みたかったのだ!『インド発、英国ミステリの香気漂う長編推理』との事だが、もうすこしインド色があっても良かったかな。

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    2022年06月19日
  • 幸運は死者に味方する

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    1945年のニューヨークを舞台に、女探偵に雇われたサーカス団員の助手。
    歳の離れた女性コンビもの。戦後のニューヨークの雰囲気も楽しい。
    助手が過去を振り返る形で語られているため、この先の2人がどうなるのか、次作も読みたい。

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    2021年08月02日
  • 失踪当時の服装は

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    米マサチューセッツの女子寮からふっと消えてしまったのは、美しく聡明で落ち着いた女正徒だった。気まぐれというのも彼女に合わない、深い付き合いのボーイフレンドもいなかった。
    すぐに帰ってくるだろう、突然消えた娘は周りの願いむなしくいつまでも帰らなかった。
    全寮制のカレッジからいなくなった18歳、美しく聡明な娘は失踪か誘拐されたのか殺人か。

    1952年発表の警察小説の嚆矢となる本格推理小説だという、ここから「警察捜査小説」が始まったということだが。今も全く古くなく優れたミステリの一つのジャンルをしっかり守っている。そんな警察小説は嬉しくて読まずにはいられない。かっちり出来上がっていてエンタメといえ

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    2021年01月01日
  • 遭難信号

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     べらぼうに面白い。やばい。
     海外ミステリが苦手なのだが、これは割と序盤からぐいぐいと読ませる。冒頭の事件として認識される前ですら不穏。
     登場人物に何が起きたのか、どうしたらいいのか、を主人公と一緒にぐるぐると悩まさせられる。なんでこんなに惹きつけられるんだろうか。語り口調が見事なんだろうか。日常から飛躍しないのに「起きたら嫌なこと」がきちんと想像できる範囲で描写されているからなんだろうか。

     もしかして豪華客船上での消失ミステリは流行りなのか。
     今年、容疑者ナンバー23の消失から2作目の豪華客船モノである。
     それなりに分厚いのだが、一気に読める面白さ。オススメ。

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    2018年12月31日
  • 失踪当時の服装は

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    失踪当時の服装は
    「64」を読んで警察小説がむしょうに読みたくなった時にたまたま見つけた小説。
    女子大生が謎の失踪を遂げ、地元警察のフォード署長がその行方を探すというあらすじでトリックはなし。
    部下キャメロンと毒舌の応酬を繰り広げながら少しずつ地道に彼女の足取りをつかんでいきます。
    地道に足を使って追っていく、それだけの物語なんだけど、証明したりマスコミの名の下知る権利というノコギリを振りかざす記者や被害者の弱った気持ちを食い物にしようとする私立探偵から、被害者の家族を守っても、苛立ちをぶつけられたり捜査の妨害をされたりしてやってられない状況が続きます。
    この踏んだり蹴ったり感は64に通じるも

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    2015年03月25日
  • 失踪当時の服装は

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    1952年出版というから、実に74年前の作品である。
    1950年3月、1人の女子大生、ローウェルが忽然と姿を消す。午前の授業に出席した後、寮に戻り、体調が悪いから昼食は採らずに少し横になると友人に告げた彼女は、しかし、その後、黙ってどこかに出かけたようだった。そのまま、夕食の時間になっても、門限の時間を過ぎても帰ってこなかった。
    友人たちも不審に思い始め、寮母や学寮長にも騒ぎが届く。ローウェルの実家にも連絡がいったが、彼女はそこにもいなかった。
    昼日中、キャンパスを後にした女子大生はいったいどこへ行ってしまったのだろうか。

    本書では、この女子大生失踪という1つの事件を実に丹念に追っていく。

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    2026年09月14日