法村里絵のレビュー一覧
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ネタバレクライムノベルはまず主人公に共感できなくて苦手、なんだけど、これは割とすらすら読めた。ヤングアダルトなので文章が平易?なのもあるかもしれない。
最初から癖の強いレイチェルがもっと出てくるかと思ったけどそんなこともなく、デヴォンがなかなか良いお兄さんで好印象だったりもした。ライアンとのロマンス描写が多くて、でも仕事のためとドライに割り切るのかと思いきや、全然割り切らなくてしっかりほだされてて、まあこの辺もヤングアダルトですから、人間の絆を粗末にしてはいけないんでしょうね、という大人の読み方をしました。
タイトルの「ほんとうの名前は教えない」は結局『ルッカ・マリノ』のことなのかな?信用出来ない語 -
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ネタバレルッカ・マリノは窃盗の現場を押さえられ、それを見逃す代わりにミスター・スミスなる謎の男の下で働くようリクルートされた。そこでは他人になりすまし、ターゲットに接近して重要な情報を盗むミッションが与えられる。目的を達成すると再び名前を変え、また新たなターゲットに近付いていく。次にルッカがエヴィ・ポーターとして接近したのは、盗品の売買などの裏稼業に手を染める魅力的な青年ライアンだった。ライアンのボーイフレンドとなり彼の動静を監視していたエヴィだったが、とあるパーティでかつての自分であるルッカ・マリノを名乗る女と出会う。ルッカは自分自身なので、これはミスター・スミスによって自分に差し向けられた諜報員だ
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Posted by ブクログ
インドの風が薫るような雰囲気たっぷりのミステリ!
まず、舞台背景が最高。世界遺産にも登録された最古の山岳鉄道を使って自然あふれる山奥へと入って行く。見渡す景色は茶畑と濃霧!紳士な退役軍人とお話ししたり、魅力たっぷりな若者たちに地元案内してもらったり。
そして、豪商一族の頂点に立つ老人の遺産争い。問題だらけの男性陣と秘密を抱えた女性たち。
インドが舞台ではあるものの、イギリス被統治下の歴史がそこここに感じられる。推理の仕方や全ての人物を一堂に並べて犯人あてするところなどは本格ミステリの影響が濃い。
惜しむらくは、本格ミステリではないこと。読者にフェアな推理材料を並べてくれてればもっとワクワク読め -
Posted by ブクログ
アメリカの作家ヒラリー・ウォーの長篇ミステリ作品『失踪当時の服装は(原題:Last Seen Wearing...)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。
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●宮部みゆき氏推薦──「『捜査小説とはこういうものだ』というお手本のような傑作」
1950年3月。カレッジの一年生、ローウェルが失踪した。
彼女は成績優秀な学生でうわついた噂もなかった。地元の警察署長フォードが捜索にあたるが、姿を消さねばならない理由もわからない。
事故か? 他殺か? 自殺か? 雲をつかむような事件を、地道な聞き込みと推理・尋問で見事に解き明か -
Posted by ブクログ
ハリウッド作家になる夢があと一歩に迫ったアダムの恋人サラが姿を消した。恋人の足跡を追って豪華客船に乗り込み真相を探るが…
良質なサスペンス。
各章で視点が変わり、核心に近づいていく過程、また、なんのことだかわからない不穏な描写で盛り立てます。ドラマとして楽しいです。
正直、書ききれていないところが多い。それなら半分のページ数でもよかったのではと残念と思いつつ、デビュー作ということなので、今後に期待できるのは間違いない。
23というワード。
オコンネル。
サラ笑。
近々の読書とつながるものがあってこれがまた…
※『乗客ナンバー23の消失』とは読み比べないほうがいいかもしれません。
私は乗客の方