麻生幾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同時進行のイベントが多いので、なかなか読むのに力を要する。物語にあったのと同じように砂盤まではいかないが、何らか状況わかるようにしながら読み進めるべきだったか。
自衛隊においては常識?である、指揮命令の音声通話偏重、無線機の低性能、周波数帯に関する課題などを織り込んでいてリアルに思えるところもある反面、装備品のちょっとした間違い?や、第一線救護や傷病の描写で、?となるところはありましたがフィクションということで…。
ありがちな、優秀すぎ政治家や自衛官によるストーリーではなく、自衛隊内部での確執などにより、よりリアルを追及したのだろうけれど、エンターテイメントとしてはちょっと重くなった、読者 -
Posted by ブクログ
いやー、なかなか面白かったけど読み終わるのにえらく時間がかかってしまった(^_^;)
筆者の本領が発揮された作品だけど発揮し過ぎです!
専門用語がこれでもかと出てくるし、場面が目まぐるしく変わるのでハッキリ言って整理しきれない。
もう少し簡潔にしてくれと言いたいけれど、作品の性質上それは難しいのかな。
でも対中危機というリアルを緻密に描いているし、戦闘シーンも鬼気迫るものがあって良かった。
ただ個人的には攻められても反撃できずにいる現実の日本が小説場とは言え、こんなに迅速に防衛に回れるのかなとか思ってしまう自分もいる
次回作も期待したい。 -
Posted by ブクログ
緊急事態の災害時に、専門性・職責を極限まで発揮し、「前へ!」と状況打破すべく、毅然と苦難に立ち向かった人々を記録したノンフィクションです。読後、重厚なドキュメンタリー映画を3本続けて観たような、充実感と疲労感に襲われました。
<原発の冷却><被災地への幹線道路の啓開(瓦礫処理、段差修正により緊急車両の救援ルートづくり)><住人避難・救命支援>の章立て。災害時の後方支援ではなく、過酷な最前線で奮闘した"戦士"たちの姿に、心底頭が下がる思いです。
それは仕事か、人道使命か‥。彼らの矜持と行動は大々的に報道されませんでしたが、本書の価値は大きく、賞賛されるべきだと声を大に -
Posted by ブクログ
いや~、久々に麻生幾作品に痺れた!
初期の頃の作品が凄い好きだったけど、最近は単調な感じで、最後まで読むのが辛くて、しばらく離れてたけど、今作は珍しくSATがメインと言うことで、久しぶりに読むことに。
いきなり代々木公園でのSAT突入事案から始まり、最初から緊迫感満載。
無事に制圧をしたトツ班こと制圧班の南條たちだったが、その場で南條の知り合いでもある女性警官が犠牲になったことで、南條は自責の念を抱える。
その後、代々木公園での乱射事件の犯人グループが他にいることが分かり、また別のテロを計画しているとの情報を得て、警戒に当たる南條たち。
実際に次から次へとSAT突入事案が起こり、最後まで息つく -
Posted by ブクログ
原宿駅周辺で銃乱射事案が発生。SAT制圧班(通称トツ)が出動し制圧する。しかし、トツの班長・南條はその事件の被害者女性が残した言葉が残る。独自で真相を追求してゆくが影には大きな事件が待ち受けていた。
麻生さんというと諜報ものというイメージ、だけど今回はそうではなく、バリバリのアクションもの。テロリストたちと命がけで戦い国を守る。緊張緊張の連続。予想される犯行、撃つ撃たれる、SATたちの絆、読みどころはいっぱいで、一気に読んでしまった。あまり目立った行動がない方がいいのだけれど、SATの世界は知らない世界、知らない世界の職業を見ていると新しい世界が広がりますね。