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北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。首相はついに自衛隊の出動を決断する。北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。圧倒的スケールで描く迫真の問題小説!
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Posted by ブクログ
下巻も緊迫感が満載でした。実際にこういうことが起こると、20数年経った今でもこのような対処になってしまうのだろうか。少し不安になりました。
このまま行ったら話終われない と思ったら・・・うまいこと収めたなぁと それ以前に緊迫感ある場面が多くて ハラハラドキドキさせられ楽しませてもらいました 実際にこんなことがあっても 日本は本書のような感じになってしまうのかもって ちょっと思いました
<きっかけ>面白そうな本を発掘してた時に見つけた本です。 <コメント>ストーリーは、「原子力発電所が並ぶ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着した。対戦車ロケット砲で武装した特殊部隊十一名が密かに上陸、逃走する。」ところから始まる。これに対して国家の取れることは現状の法律では何もなく常に後手(被害が出てか...続きを読むら手をうつ)状況で官僚の政治、死を目前とした現場の自衛隊の揺れ動く決断がうまく表現されてます。 現に他国に攻め込まれた場合、本当に小説のようなことが起きるのでないか?とさえ思ってしまいます。読み進むにつれて、ドンドン引き込まれて行きます。オススメです。
北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。首相はついに自衛隊の出動を決断する。北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。
日本の国防を考えさせれるシミュレーション小説。 リアルすぎてついていけないところも数多いですがすごく考えさせられる小説でした。 有事法制がない2001年に執筆されており、有事法制が2003年に整備されたとはいえ、今、有事が起こったら、結局はこの小説のようなことになるのでは?と思い恐怖を感じます。そ...続きを読むもそも、今の有事法制でこのような事態は防げるの?その辺も理解していないのは自分だけではないでしょう。 ストーリーとしては、原発のある敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着し、対戦車ロケット砲で武装した11名が上陸します。警察が出動しますが、圧倒的な武力の差に太刀打ちできず犠牲者が続出します。普通、映画の世界では、こんな時には自衛隊でしょって思うわけですが、有事の際なのに自衛隊が出動できない。災害の際には出動できるのに..そんな現実を見せ付けられることになります。そういった自衛隊の出動について、自分たちの責任のなすりあいをする政府、官僚。一方での現場での命をかけたやり取り。あまりのギャップにつらくなります。 ようやく、自衛隊の出動が決断されますが、ここでも、相手が撃つまでは発砲できず犠牲者がでます。 目の前に敵がいるのに、発砲するためには総理大臣の許可がいる!現場つらすぎます!!交戦規定もない。あいまいな中で、何を信じて命を懸けなくちゃならないのか.. そして、北朝鮮から新たな潜水艦が..潜水艦をどうするのか?中国の動きは?アメリカは?まさに一色即発というところでくだされる決断は... 最後は、あっけなく終わってしまうのですが、それまでの過程がやはり恐ろしい、リアル感が十分伝わってきます。 有事の際に、日本は本当に国民を守ることができるのでしょうか。 戦争はしない、けれど、自分たちの命は守ってほしい。戦争と防衛という難しい課題を正面から見せつけられ、考えさせられる小説でした。 そう、フィクションであり続けてほしい。そして預言書にならないでほしい。 そんな物語です。
自衛隊の関連する小説を読んでいると、いつもぶち当たる問題を考えさせられます。 夏見正隆のスクランブルシリーズ。黒崎視音の交戦規則など。 その問題点というのは、有事の際に自衛隊が戦えないということ。戦うためのルール「R.O.E(交戦規則)」がないということ。 よく「自衛隊は自分が攻撃を受けるまで反撃で...続きを読むきない」と言われていますが、現代戦において敵から攻撃を受けるということは死を意味します。それだけ現代兵器の精度や威力は高く、反撃をする前に自衛隊が全滅あるいは甚大な被害を被っていることが考えられます。 そういったことがこの類の小説にはよく書かれているのですが、それだけ自衛隊という組織が難しい問題の上に成り立っているということですかね。
簡潔にいうと、某国の特殊部隊が日本に侵入するも、政治が決断できない間に民間人含め数十人の犠牲が出てしまうという話。 もちろんフィクションだが、一歩間違えたらノンフィクションになると思う。 てか、憲法9条の戦争放棄は集団的自衛権を否定しているのであって、一方的に攻めれらた場合に応戦する権利(個別的自衛...続きを読む権)は有しているはず。にもかかわらず、一つの行動を起こすのに時間がかかる日本はおかしいね。本作が書かれた10数年前に比べ、有事法制が整ったとは言え、いざというとき、日本国民の生命が本当に守られるかは心配になりました。特に現政権は。。。おっと、これ以上はやめとます。
桜林洞ギャラリーの東山、李成沢(リ・ソンチョク)を追うコスモス班(公安) 原子力発電所のある敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着した。 警察、自衛隊の組織・機関の理解が難しかった。 艦や機の名前もすんなり入ってこない。 官僚たちの利己顕示欲、うんざりする利権争い、法律に阻まれガチガチの対応に情報が右往左...続きを読む往錯綜する。 危機管理の甘さと個人のちょっとした抜けが重なり重大なことへつながっていく。 難しかったけど、おもしろかった。 公安の行動確認や追跡など。 2008/10/1
核ミサイルがほぼ完成間近で北朝鮮クライシスが現実味を帯びた今だからこそ、20年前に書かれた本書を改めて読んでみた。北朝鮮の潜水艦が福井県敦賀市の美浜原発前の海岸に座礁して見つかり、武器を持った乗員11人が上陸したという前提で、日本は何を出来るかという物語。自衛隊を出して山狩りすることすら即決出来ず、...続きを読む攻撃の許可をいちいち官邸の総理におうかがいを立てることになるなど、呆れてものも言えない。日本は国民の生命財産を本当に守ってくれるのか真面目に心配だ。
北朝鮮攻めてきた系小説。超名作『半島を出よ』と比較すると小説としては見劣りするけど、現実日本では自衛隊をこういう少人数テロ対策としては展開できないんだろうなー、ともどかしく読みました。
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