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ロシア・ウラジオストク。日本総領事館に勤める優秀な外交官・雪村隼人が失踪した。調査に乗り出した同じく外交官であり妻の沙羅は、ハニートラップの可能性を追求する中で、隼人が残した謎の「足跡」を発見する。その先にあったのは、日本を含む東アジアの安全保障を根底から揺るがす大いなる陰謀だった――。一気読み必至の傑作諜報小説。
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Posted by ブクログ
作者の取材力が伺える内容でした。先が気になる展開でページを捲る手が止まりませんでした。 題名のとおりロシアが舞台の本作。細かく描かれているので少しだけ旅した気分も味わうことができました。
めちゃくちゃ面白いし取材量がこれまたハンパないだろうなと思わされた。文章の細かいところにつっかえたが、そんなことはどうでもいいほど面白かった。 専門職の外務事務官雪村沙羅、夫でウラジオストク総領事館の副領事の隼人が突然失踪。ロシアの退役した原潜を解体する事業が間もなく完了しようとしており、その祝賀レ...続きを読むセプションを2週間後に控えてであった。沙羅が現地に赴くことになり、レセプションの最終調整と並行して隼人の失踪に関する調査も開始した。結局、FSB、チェチェンゲリラ、北朝鮮、ロシア軍、海上自衛隊まで巻き込んでの原潜強奪事件となり、最後はロシア軍が制圧、日露の実践的な救難訓練中に事故で原潜が沈んだことにされて解決した。隼人の失踪は、チェチェンゲリラの脅迫に屈せず、その部下に殺されていた。信頼できるように見えた多岐川が出世のために最も醜い行動をとっており、感じの悪い次席の奈良岡が実は沙羅の味方だったみたいなひっくり返し方。
長い組織名や部署名、ウラジオストクやその周辺の地名など耳馴染みも自分の人生に関わりもない世界でのお話しなので少し読みづらさや頭に入ってこない部分もあったが楽しめた!
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