麻生幾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
訓練ではなく実際の戦闘を中国人民軍を敵に見立て、沖縄先島諸島へ侵略してきたという設定の軍事小説。
自衛隊、武器、兵器などのマニアであれば、細かいディテールを描いた本作は評価されるかもしれない。
が、軍事門外漢の読者には様々な武器や戦術解説や専門用語は、邪魔になるだけで読みにくくしていた。自らの軍事知識や調べた事物を詰め込みすぎているのが障壁になっていた。
そのため物語の流れが希薄になり、リアルな戦闘場面に反して物語部分が情緒過剰で、物語の厚みが薄いように感じた。
仮想敵国をリアルに描く手法に違和感を感じるのは、平和ボケした読者の無知なのだろうか。 -
Posted by ブクログ
主人公は「スカイマーシャル」と呼ばれる、航空機警乗警察官兼清。ハイジャック等のテロ防止という特殊任務を帯び、一般旅客を装い、秘匿で旅客機に乗り込む。
羽田からアメリカに向かう旅客機に「QUEEN」と呼ばれる犯罪者により危険行為を行う可能性があるという事案で、兼清はさくら212便に搭乗。
そこから始まる攻防劇。
観察していくと、何人かの人の挙動が怪しい。
各人、それぞれの人生があるわけで、いろいろな事情を抱えて乗り合わせた人たちばかり。
実に思わせぶりである。怪しい人ばかり。
そして最後の特定した犯人とのやり取り・・・
動機が、ちょっと肩透かしというか、えっ?そんなこと?って。
なんかのめり込め