あらすじ
日本から米国に向かういずれかの旅客機に不審者が乗り込み危険行為を行う可能性が高いという情報を得た警視庁は、警備部特務班の2名のスカイマーシャルを14時羽田発ニューヨーク行きの<さくら212便>に搭乗させた。だが離陸から1時間半後、一般客には知られていないクルーバンクで遺体が発見される。いったい何者が、どうやって? 高度1マンメートルの現場で、どこからも援助のない中、スカイマーシャルの孤独な闘いが始まる――。飛行中の機内でテロを排除する特務警察の現実を描く圧巻の警察サスペンス、待望の文庫化!
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Posted by ブクログ
航空を題材とした小説を読んだことがなかったため非常に興味深く読みました。
専門用語や席の位置関係など少し情報整理が私には必要でしたが、取材力が垣間見えて驚愕でした。
Posted by ブクログ
兼清涼真は航空警備官スカイマーシャルである、今回の桜航空212便への搭乗で機上任務は引退する予定だった。その搭乗便に「QUEEN」が乗ってくるという情報を得た。「QUEEN」とは航空運航の安全を脅かす可能性のある旅客、テロリストやハイジャック犯である。
兼清は一匹狼的に誰とも協力せず、だれからも意識されない空気のような存在になることが彼のスタイルだった。