麻生幾のレビュー一覧
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日本の国防を考えさせれるシミュレーション小説。
リアルすぎてついていけないところも数多いですがすごく考えさせられる小説でした。
有事法制がない2001年に執筆されており、有事法制が2003年に整備されたとはいえ、今、有事が起こったら、結局はこの小説のようなことになるのでは?と思い恐怖を感じます。そもそも、今の有事法制でこのような事態は防げるの?その辺も理解していないのは自分だけではないでしょう。
ストーリーとしては、原発のある敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着し、対戦車ロケット砲で武装した11名が上陸します。警察が出動しますが、圧倒的な武力の差に太刀打ちできず犠牲者が続出します。普通、映画の -
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日本の国防を考えさせれるシミュレーション小説。
リアルすぎてついていけないところも数多いですがすごく考えさせられる小説でした。
有事法制がない2001年に執筆されており、有事法制が2003年に整備されたとはいえ、今、有事が起こったら、結局はこの小説のようなことになるのでは?と思い恐怖を感じます。そもそも、今の有事法制でこのような事態は防げるの?その辺も理解していないのは自分だけではないでしょう。
ストーリーとしては、原発のある敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着し、対戦車ロケット砲で武装した11名が上陸します。警察が出動しますが、圧倒的な武力の差に太刀打ちできず犠牲者が続出します。普通、映画の -
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『情報官邸に達せず』のようなノンフィクションでも、『宣戦布告』のようなフィクションでも、危機管理・治安・安全保障分野では豊富な知識と取材を基に描かれる麻生幾さんの小説。
本作はNHKでのドラマ化を前提に原作小説として書いたもので、その後ドラマがヒットし映画化までされている。私はドラマ・映画を観ていなかったが、かなり興味深く読むことが出来た。
正直な感想は「よくここまで書けたな」というもの。警察というと大半はいわゆる犯罪捜査「刑事部」のイメージがあるが、その陰にテロ対策のために奔走する「警備部」(公安(ハム)や外事(ソトゴト))がいることはあまり知られていない。警視庁SATの存在も今や周知さ -
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今はメインストリートから外されて無気力に生きている元外事担当の警官が、全世界規模のテロを防ぐために、因縁ある上層部から呼び戻される主人公。かつて愛した女性が、テロの首謀者なのか。矜持と信義と裏切りと絶望。今もまさに紛争の最中にあるシリア、レバノンが舞台となるスケールの大きさ、国際レベルの切った張ったの緊張感、作者の専門知識の高さはぐいぐい読ませる。ただ、前半の時制がくるくる前後して回想がかさなるパート、ブロンディ、バニラのトワレといったナルシスティックな小道具は趣味に合わなかった。三浦しをんのエッセイで興味を持った一冊。自分からは手に取らなかったであろう一冊。思わぬ拾い物でした。
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Posted by ブクログ
日本国内で国際テロに対抗する極秘組織。外事警察。
彼らの人事や行動は厳しく秘匿とされて家族にも正体を明かさず、決して存在が公になる事は無い。
日本国内でテロの魔の手が伸びる中、外事第3課の住本はテロを回避出来るのか。
展開も早くてとても内容の濃い作品だったように感じます。
全てが裏の活動となる外事という組織について初めて知りましたし、防衛の最前線に立つ人たちの姿を感じる事が出来てとても楽しめました。
家族にさえ話せない仕事に従事する人達は多くいるとは思いますが、ある意味日本の国自体を肩にのせてるような仕事はあまり無いのでは無いかと思いました。
捜査の為には民間人さえも利用する。テロに対