麻生幾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
敦賀半島に潜んだ11名の北朝鮮の精鋭兵士を駆り出すため6千の自衛隊が投入された。本書が他の軍事スリラーと一線を画すのは、投入された自衛隊員が銃を構える敵性兵士に何ができるかについて、現実的に掘り下げたところにある。とどのつまり現行法の元では、撃たれて終わり。本作のストーリーでも死屍累々の結果、ヤケクソになってグレーゾーンの極大解釈の結果、初めて武装テロリストに対峙できるというプロットとなっている。そのテーマを際立たせる為に描写についても工夫がある。例えば通常、このジャンルの作品は、対峙する両者を対比して描くことで物語を構成させて書かれることが多いが、本作はほとんど日本側しか描写しない。そのこと
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Posted by ブクログ
国際テロリストと闘うべく組織された「外事警察」
一般のと乖離した倫理で成り立つこの組織は全てが秘匿され、目立たず影のように存在し活動する。家族ですらその仕事内容を知らない。
テロリストの一派が日本国内に潜入したという情報を得た外事3課住本は自らのチームを率い捜査を開始する。
住本は自らの協力者からの情報を駆使し、陰謀の芽を摘むべく暗闘を繰り広げるが、いつしか完全な秘匿を貫いている彼らの私生活や、家族迄もが露見し危険にさらされていく。
味方で有るはずの政府すら権力闘争の為の手段としてしてしか見ていなかったのだった。
TVに非常に疎いのでドラマをやっていた事すら全然知らなかったのですが、これド