剛しいらのレビュー一覧
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下半身に問題のある節操のなさで有名な医師の八千草毅。
いきなり3歳の空汰を息子だと言われ引き取り愛おしさを持ちつつ節制の日々に悶々としていた矢先美しい男真々田明美を見かけ…。
事件はシリアスでサスペンスドマラのようなんだけれど毅の下半身から来ているような発言や行動がおかしくて笑ってしまいました。
それに悩みながらも受け答えしてる良美が何とも可愛いのか何なのかも。
空汰がこれ又邪気の無い可愛いさで。
子育てもしっかりするけど良美との関係も大切しながら、と良美に毅が今までの人とは違う「愛情」を持てて良かったかな。
良美もはじめは毅の欲望に忠実さに呆れながらも好きになっていけたし。
これからは -
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旧財閥の跡取りで船舶会社副社長の風宮には狭いところに入りたいというおかしな性癖がある。
八年前に目の前から消えた幼馴染みの祐一朗だけは理解し支配していた。
いきなり現れ秘書となり…。
不思議な感覚を覚えました。
閉所恐怖症ならぬ広所恐怖症の風宮。
家族に疎まれて居場所もなくオドオドしていて情けない人間だと思っているけど祐一朗はそんな風宮が好きで仕方なく。
隠れん坊の風宮を探せるのは祐一朗だけ。
お互い歪みまくってるけど求めるものは同じ「お互い」だけ。
風宮をスーツケースにて、には始めは「それは…」となったけど読み進めていくうちに納得するものがあり。
「匣」風宮にとっての本当の「匣」は -
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元フレンチのシェフの巽は資金繰りで上手くいかず店を潰し頼りの兄にも断られどうすべきか途方に暮れていた所で父から居酒屋の主人坂東という名前を出され行けと言われる働かせて欲しいと頼むが断られ、しかし諦めずついに…。
巽の潔さ(世間知らずの坊ちゃん故とも)が何とも良いです。
坂東の過去が中々壮絶で。
でも擦れることなく人として尊敬できて巽が惹かれてしまうのは当たり前かなと。
巽の過去の辛い思い出も坂東のおかげで塗り替えられてとお互いに良い効果をもたらした出会い出会ったのではないかな。
坂東への復讐を果たそうとした男の身勝手さには腹立たしかったけどこの事により2人の間にはまさに「命いただきます」の言 -
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シリーズ3作目。
音彦の愛してやまない飛滝が海外ドラマへの出演が決まり3ヶ月イギリスで過ごす為に離れ離れに。
役そのものになってしまう飛滝は自分を忘れてしまうのではと不安にかられ顔が見れるだけでもとイギリスへ向かう。
そこでまさに役の「男爵」になってしまっている飛滝と再会し…。
ここまで役になりきる、そのものになってしまうのって凄すぎて。
そんな飛滝に不安になりながらも、でもそんな飛滝だからこそ惹かれ惚れてと音彦の色々な葛藤が読んでいて良かった。
ラストの「死ぬ時は手を握ってあげる」という音彦。
切なさもあるけど幸せな最後になるんじゃないかなと。
1から音彦が役者としても人としても成長して -
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前作で恋人同士となった音彦と飛滝。
甘く過ごす2人。
そんなある日音彦に主演ドラマのオファーが。
その敵役として飛滝をと言われ…。
飛滝の本当の顔がやはり掴めない。
そんな飛滝に音彦は疑心暗鬼になりながらも好きな想いは強くなっていて散々悩まされて、しかも飛滝の提案し、実行された事が凄くて驚きました。
役になりきってしまう、その役本人になってしまう飛滝が怖かった。
でも音彦も負けること無くその役になりきり応じて行くとか頑張っているなと。
ちゃんと答えていく音彦を知っている飛滝。
まぁちょっと、いやかなりやりすぎな所もあったけど。
飛滝の視界(世界)がセピア色に見えていた、そして音彦は極彩色 -
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新人俳優の音彦に、大手映画会社から出演依頼が。
相手役は天才俳優と名高い飛滝。
そして出演条件は飛滝と同居する事であると。
役柄で兄弟のために2人で兄弟として暮らせと。
そして音彦の前に現れた飛滝はいきなり「兄」として甘やかしてくるが…。
途中まで「兄」になりきりどれが本当の飛滝なのかが全く分からなくて戸惑う音彦にドギマギしちゃいました。
作品名通り「顔のない」飛滝に翻弄される音彦。
でも途中から垣間見せる飛滝の素顔に音彦も心が決まりそこからは音彦の男前な行動がカッコよかった!
飛滝を自分だけのものとして扱う監督の桐生には音彦にした事とか腹が立って仕方なかったけど飛滝がちゃんとわかってくれ -
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ネタバレ▼あらすじ
天才俳優・飛滝(ひたき)の新作の役柄は、非情な殺し屋。そんな彼を追う主役の新米刑事に抜擢されたのは、飛滝の恋人で新人俳優の音彦(おとひこ)。初の主役は嬉しいけれど、完全に役になりきる飛滝と、憎みあう芝居をするなんて…。飛滝が役に取り憑かれることを心配する音彦。その予感は的中、リハーサルに現れた飛滝は危険な匂いのする、見知らぬ男になっていて!?
バックステージLOVE。
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ストーリーの完全度:非常に高い
トーン:あまあま・せつない
エロ度:普通
萌え度:非常に高い
総合評価:★5.0
『顔のない男』シリーズ、第二巻。
今回も期待を裏切らない面白さでした。前回の二人 -
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ネタバレ▼あらすじ
新人俳優の音彦に、大手映画会社から出演依頼が舞い込んだ。
相手役は天才俳優と名高い飛滝。
けれど、出演条件は飛滝と同居すること!?
映画の設定通り、兄弟として暮らし始めたとたん、“兄”として必要以上に甘やかし、触れてくる飛滝。
毎夜“弟”を抱きしめて眠る飛滝に、音彦は不安を募らせる。
そしてついに、兄弟の一線を越える夜が訪れて!?
バックステージ・セクシャルLOVE。
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ストーリーの完全度:非常に高い
トーン:せつない
エロ度:普通
萌え度:非常に高い
総合評価:★5.0
『顔のない男』シリーズ、第一巻。
ちる○るで剛しいら先生の作品を調べると生前数多くの作品を残し -
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よかっっ…た…。どんな役にもなれる天才×売れない新人俳優。そんなふたりが役作りのために同居する話。役になりきって接するために攻めである飛滝の感情が見えづらいのがいい。
それってほんと?それとも演技?ってはらはらしながら読んじゃった。受けである音彦は衒いがなくてわかりやすく、共感しやすい人間で好感が持てる。それに彼が飛滝を好きになるのも納得。あんなに甘々にされたらね…そりゃあね…。
飛滝のほうはいつ音彦を好きになったのか?って明確にココ!って描写はないんだけど、やっぱり徐々に落ちていったんじゃないかなって考えてます。
思ったことが素直に顔に出て演技があんまりうまくなくて意外と甘え上手な音彦に、 -
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軽快に読み進みました。
一言で言うと面白かったです。
最初、イギリスの貴族の執事のお話なので、主家の方々にたいする呼び掛け方(名称呼び)とかで?となりましたが。
著者の後書きにあるように、当時の慣習にお話の方を合わせていたら、あまり親近感を持てなかっただろうし話に入り込めなかったかも、と納得しました。
続き出たらまた買うと思います。 -
購入済み
続きが出ないのは惜しい。
私生活まで役になりきる天才俳優と若手俳優のお話です。面白い設定でとても楽しく読めました。続きが出てないみたいなので、同人誌とかで出てないかなと期待してネットで検索したところ、先月作者様が亡くなっていたことを知りました。ご冥福をお祈りします。
あと、続きの同人誌存在しました。本はおそらく完売してるようですが、データでDL販売されてるものがネットで購入出来ました。出版社様一冊にまとめて続編として発行してくれないかな…。