phaのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
欲しいものは、ここではないどこか、ではなく、自分のなかにあったのかもしれない……。
一処に縛られるのを嫌い、自由な青春時代をリアルに過ごしてきた著者のたどり着いた境地。説得力がある。
やらなかった(出来なかった)人は、そういう自由な人生を送れば良かった……と強く後悔する場合もあるだろうけど、中年になって行き着く先は、結局そんなに変わらないのかも。
著者はたぶん考えることがすごく好きすぎて、思考をこねくりまわしてアウトプットしている印象を受けるのだけど、自分もどちらかといえばそっち側の人間なので、なんとなくわかる。
変わらないと思っていたことが、年をとって変わることの悲哀と、みんな同じかもと思う -
Posted by ブクログ
私は比較的好奇心旺盛で、旅行(特に非日常が味わえる海外旅行)が大好きだ。その土地でしか味わえないことを十二分にやりたくて綿密に予定を立ててしまうタイプ。食事もご当地のものを味わいたいので、チェーン店にはよっぽどのことが無い限りは行かない。
そんな私の「旅」に求めるものと、phaさんが第1章で語る「旅」に求めるものが違い過ぎてびっくりした。が、物理的に日常生活から距離を置くことを目的としており、緩くて気軽なphaさんの旅スタイルも良いなと思った。力みがちな私の旅とは全然違う。
距離を取るだけで考えることも変わるんだな〜そんな気軽な旅をしてみるのも良いなぁと思えた。 -
Posted by ブクログ
「どこでもいいからどこかへ行きたい」で書かれていた旅行観にシンパシーを感じたので、こっちも読んでた。旅行観につながるがんばらない/がんばれない人生観にも共感できた。
社会問題になるような差別的、ジェンダー的、家庭環境的な生きづらさではなく、だいたいの場合自分が頑張ってないだけなんだよなと言えてしまう内的な生きづらさは、その正当性を主張しづらいと思う。
何かの属性や集団に集約されない生きる上でただただ面倒なことが多すぎるという生きづらさは、なかなか誰かを頼れるほどのものではないと思ってしまいがちで、だからこそ本書はそんな気持ちの寄る辺になってくれる貴重な存在だと思った。