phaのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性が書いた本を読むことが多いからか、男性目線の「老い」に対する飾らない言葉が新鮮だった。
「昔はワルだった」みたいな自慢じゃなく、自虐するでもなく、淡々と自己分析をしているところがphaさんの人柄が現れていてすごく良い。
縛られるものが無い身軽さを自分の長所であり魅力であると思っていたら、それは若さに依存するものだったと実感してアイデンティティが崩れかけているのかもしれないけど、
自身の「衰退」を本に書き残すという第三者的な目線も、人生に現実感が無いまま練習のような気持ちで生きているphaさんらしくて味わい深い。
phaさんらしい年の重ね方をこれからもぜひ追っていきたい。 -
Posted by ブクログ
2025/11/22
Phaさんの本は読んでいるととても気が楽になるエッセイで、まさにタイトルにある通りの話が多く収録されています。
この本を読んでいたとき、自分も気張って色々なことをやっていたので、それぞれの文書を読んでとても気持ちが軽くなりました。
いい意味で手を抜いたり、時にはやりたくないって思ったり、いっそのことやらなかったり…という選択もアリなんだなと背中を押してもらえる内容です。
頑張り方を勉強するのも良いとは思いますが、それだけだと疲れてしまうので、こういう「頑張らない方法」が知れる本はとても貴重なんじゃないかと思っています。 -
購入済み
こういうのめちゃくちゃ好き!有名なスポットに行って写真バシャバシャ撮るような旅も好きだけど、いつもしていることを場所を変えてするっていうゆる旅もしてみたいな~!憧れる~。あとこれ読んでサウナに行きたくなった。ゆったりした気持ちになれる本で、よきよき。
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Posted by ブクログ
「仕事をしていると生活がままならなくなる」という人が自分以外にもいると知って驚いた。
そういう人たちは《多数派のためにできている社会システム》には適合できない。
ではどう生きていけばいいか?ということが(そこそこ)具体的に書かれているので参考になった。
「お金と時間には互換性がある」
という項目にはハッとさせられた。
「時間をお金で買う」ということはよくするが、
その反対はまったく頭になかった。
つまりどういうことか簡潔に言うと
「時間があればお金を節約できる」ということだ。
仕事をすればお金を稼ぐことができるが、その分心身ともにストレスがたまって、それを解消するためにお金がかかってしま -
Posted by ブクログ
ネタバレパーティーが終わっても、人生は続くっていう話。
読んでいると漠然と色んなことが終わってしまった切なさに共感しそうになるけど、よくよく考えるとまだ終わってない色んなことは沢山あって、曲調が変わっただけでまだパーティーの音楽は鳴っていて、踊りながら日々は続いていく気がする。
p. 15
この歳になるとさすがに、失敗をしたときに「次に活かせる」と思うのは難しくなってきた。結局、自分はいつまでも自分のままで、自分が陥りがちな思考や行動のパターンからは逃れられない、ということがわかってしまった。
若い頃は、試行錯誤を積み重ねれば、どこかに辿り着くのだと思っていた。いつか、完璧な自分になれるの -
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ネタバレこの本は、京大現役合格やブログのヒット、本の出版などをやってのけた日本一有名な元ニートであるphaさんが公開する勉強ハウツー本。
勉強を努力や耐えるものとしてではなく、らくに楽しむ趣味として紹介している。
本を読みながら考えたことや参考になったことについて、メモに残しておくことにする。
■なぜ勉強するのか?
僕がこの本を手に取ったのは、何かによってもっと人生を楽しめるようになりたいと思ったからだ。
そして、その何かは「勉強」だと思った。
子供の頃から人より不器用だから、何事もできるようになるまで時間がかかるタイプの人間だった。
ちょうちょ結びを何度も練習して靴紐の結び方を覚えたときのよろこ -
Posted by ブクログ
自分の価値観と近しい部分が多くて、共感と感銘の嵐だった。
特に「時間」に対しての解釈がとても納得でした。
↓以外本文中から要約↓
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時間はお金と似たような性質を持っており、共通の基準を定める上で時計や暦というものが生まれた。
しかし、本来時間というのは人がそれぞれ待っているペースのこと。
「時間を忘れるようだ」という幸せや充実感に没頭しているときには、完全に自分自身の固有の時間で動いている。
幸せな時間、充実した時間というのは、「効率的に時間を使おう!」なんて概念とは全く別次元にあるもの。
「自分は何によって時間を忘れるような経験をできるか?」という自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読む phaさん。
読み始めて数ページでだいすきな本だと確信。そして定期的に読み返したくなるだろうこと(読み返して、remind myself that I should better go somewhere far no matter what, for the better) も確信。買う。
・そうなんだよ、離れたところに行ったからといって、無理やりなにかその土地っぽいことをしなきゃいけないことなんてない。
・私が高速バスが好きなのは移動時間好きだからだと書いてもらってやっとわかった。
・鈍行電車2時間で住む街と離れた千葉まで行けたとき、私どこにでも行ける気がする!って思ったのも -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の言葉がグサグサ、グサグサ刺さるほどには自分も年をとったということなんだろうなぁ、と思いながら読みました(^^;)
必ず向き合わなければならない『老い』『衰え』ですが、体力や気力もですが、『感情』の衰えについてハッとさせられました。
以前は楽しめていたことが楽しめなくなった
若い頃はキラキラして見えてた景色が平凡に感じるようになった
あらゆることへのときめきが薄くなった、と言った感じ
目に見える『若さ』ではなく、内側からくる『若々しさ』のことを言ってらっしゃるのかなぁとも思ったり、、、
ときめきも、老いとともに薄れていくのかと思うとさみしいです。でもそういう『老い』のありのままを受 -
Posted by ブクログ
2025/03/10
この人の本は内容が全体的に緩く書かれていて、そんな感じで書かれている社会学みたいな内容がとても好きで他にも何冊か読んでいます。
著者自身がいわゆる「ニート」みたいな感じの生活を送りながら、その生き方も案外悪くないんじゃないの?と提案してくれています。
何かと便利なことや高速にかつ正確に何かをこなすことが求められて、とても疲弊しやすい世の中を生きているとこうしたいい意味でのゆるい考え方でみんな生きたらいいのになって本当に思います。
とても窮屈な世の中だからこそ、世間一般が「普通」だと考えるものは案外そうでもなくて、自分なりに満足できる基準とかそういうのがあれば良いんじゃない