あらすじ
「正社員にならねば」「結婚しなければ」「子どもを作らねば」「老後に備えなければ」……「こうあらねば」が人を追いつめている。生きるのが苦しいときは、世間の価値観や周りの意見にとらわれずに、自分が好きなものに立ち返るといい。仕事や家族やお金に頼らず、社会の中に自分の居場所を見つけ、そこそこ幸せに生きる方法を、京大卒の元ニートが提唱。
※本作品は 2017年8月3日まで販売しておりました単行本版『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』の文庫電子版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分の価値観と近しい部分が多くて、共感と感銘の嵐だった。
特に「時間」に対しての解釈がとても納得でした。
↓以外本文中から要約↓
────────────────────
時間はお金と似たような性質を持っており、共通の基準を定める上で時計や暦というものが生まれた。
しかし、本来時間というのは人がそれぞれ待っているペースのこと。
「時間を忘れるようだ」という幸せや充実感に没頭しているときには、完全に自分自身の固有の時間で動いている。
幸せな時間、充実した時間というのは、「効率的に時間を使おう!」なんて概念とは全く別次元にあるもの。
「自分は何によって時間を忘れるような経験をできるか?」という自分なりの時間の過ごし方を見失わないようにすれば、時間やお金に追い詰められすぎずに人生過ごせる。
────────────────────
その他にも、「他人と自分を比べない」という考え、これも頭では分かっているつもりでいても、やはり周りばかり見てしまう性格なので、phaさんの言葉に背中を押された。
「自分にとって本当に必要なのは何か」「自分は何によって一番幸せになるか」
自分なりの価値基準をはっきり持つ。
その為に有効なのは「感覚や感情を大切にする」ということらしい。
ご飯が美味しい、散歩が楽しい、夕焼けが美しい。
自分も、生活の些細な事に楽しみや充実感を感じる人間なので、こういった感覚を大切に「人生それだけが全てじゃないよな」を忘れず自分なりのペースでいきたい。
Posted by ブクログ
2025/03/10
この人の本は内容が全体的に緩く書かれていて、そんな感じで書かれている社会学みたいな内容がとても好きで他にも何冊か読んでいます。
著者自身がいわゆる「ニート」みたいな感じの生活を送りながら、その生き方も案外悪くないんじゃないの?と提案してくれています。
何かと便利なことや高速にかつ正確に何かをこなすことが求められて、とても疲弊しやすい世の中を生きているとこうしたいい意味でのゆるい考え方でみんな生きたらいいのになって本当に思います。
とても窮屈な世の中だからこそ、世間一般が「普通」だと考えるものは案外そうでもなくて、自分なりに満足できる基準とかそういうのがあれば良いんじゃないかなって感じた本でした。
Posted by ブクログ
「パーティーが終わって〜」がどうにも私の好きなphaさんの世界ではなく納得できず、古き良き時代のphaさん3冊を読み返し。王道ですがこちらの作品が私は一番好き。
Posted by ブクログ
自分の頭の中をすごく的確にわかりやすく言語化してくれちゃっているような、読んでてとっても楽しい本だった!仕事が忙しくなってきて、自分にとって1番大事な生活のペースやリズムが奪われてしまい、あまり毎日を幸せだと感じられなくなったときに、また読みたい。 Phaさんは思考のスケールが広く、宇宙と言う単位から自分を見つめるように文章を書いているので、考えが天人のように大きくて広い。仏教の無の思想に通ずるものがあると感じた。目の前のことをがむしゃらに頑張って摩耗してしまう必要ってないんだと思えて、心がラクになる。
Posted by ブクログ
生きづらさを感じるのは、時代は変化しているのに普通とされている生き方モデルが古いままで、すごく高いところに設定されているからっていう部分にすごく納得した。だからこんなにモヤモヤしてたのかぁ。
生き方のヒントがたくさん書かれていて、なるほどと思った。参考にしたい。
お金に関しては、お金をかけずに生活を楽しむコツとして、読書と料理がオススメされていた。あとは他人と自分を比べないこと。人に流されず自分なりの価値基準を持つこと。
Posted by ブクログ
自分の中で好きなこと、大事なことの軸を決めて、周りと比較せず生きる。そのためにはお金をかけず追われないことや人との繋がりを大事にする。私もそんな風に生きたいと思います。先のことは誰にもわからないから日々を生きるのが幸福に繋がると感じさせられました。
Posted by ブクログ
面白かった。こういう人間ばかりだと世界が成り立たないと思ったけど、案外そうでもないのかもしれない。今の社会は便利すぎるから、少しくらい不便になっても面白い。でも実際そうなったらブチギレるだろうな。
Posted by ブクログ
積読チャンネルで知ったphaさん
自由でのんびりしてて憧れる生き方だなと思う反面、普通の人はなかなかここまでの境地には至れないだろうなと思った
ニートにも才能がいるとか言われるように、一般的に人って何もしていなくて先行き不透明だとまず不安になって何か生産性のあることをせずにはいられないのでは なぜこの人はこんなにも飄々しているのか
頭が良くて自分や世間を客観的に捉えられているというのもあるだろうけど、世間体や周りの評価を気にしないのって、実は自己肯定感めっちゃ高いのでは
ここまで極端ではないにせよ、こういうのんびりした生き方が肯定されるようになると色んな人がもっと生きやすくなるのではないかなと思った
Posted by ブクログ
働かねば
家族と仲良くしなければ
お金をたくさん持たねば
ねば思考を手放した先の世界を覗き見ると、その軽やかさに羨ましさと、繋ぎ止められるもののない不安の両方を感じた。心地よい着地点は自分で導きたい。考えるヒントを与えてくれる一冊だった。
周りの価値観に縛られて身動きが取れなくなっているなと感じた時に読みたい本。もっと自由でいいっていうメッセージがあちこちに漂っていてる。例えば、毎朝起きて通勤して仕事をする、具合が悪くたってちょっとぐらいなら我慢して働くなんて、自分には当たり前だった。そんな常識や当たり前な価値観は、べき思考であり、別に手放したって生きていけることをphaさんは教えてくれている。
べき思考に囚われている自分を自覚するだけでも、気分的に楽になれた。いろんな生き方があるのを知っておくことも、ストレスマネジメントに効果ありかも、と思う。
Posted by ブクログ
phaさんの考え方は割と自分の考え方に近い気がしていて、そうそう、わかるわかると思いながらサラサラと読めた。
人生に向き合うテンションというか、生き方のスタンスが似ている人が書く文章って安心する。自分への諦めや絶望は一見ネガティブに感じるんだけど、こんな自分のままでできるだけ楽しく生きた方が良いよね~と実はポジティブとなところ、身に覚えがある。
「パーティーが終わって、中年が始まる」を先に読んだから、この何年後かに中年クライシスに嵌まってしまうのか...と思いながら読むと少し切ない感じもしたけど、「パーティーが終わって~」だって今のphaさんのリアルを書き留めているだけで、決してphaさんの人生のゴールというわけではないから今後のphaさんの書くものにもすごく期待してる。
Posted by ブクログ
再読。幸せ、自由、生き方や他人との比較に疑問を抱いたり迷ってしまう時には必ず読む人生の教科書のような本。「本は自分がぼんやり頭の中にある言葉にできない考えを整理して、考え方の選択肢を増やしてくれるもの」であるように、この本は自分が大切にしたいと思う価値観を肯定してくれる。「自分は何によって一番自分が好きになれて幸せになれるのか」という価値基準を大切にして自分らしく生きていればその他の面倒くさいことはどうでもいいなぁと気楽になれる。
Posted by ブクログ
面白かった〜!phaさんの書く文章が好きだ。
「持たない幸福論」と聞くと、難しい内容なのかと躊躇してしまったけど、ゆるく語りかけてくれて押し付けがましくない文がとてもいい。
人生もっと気楽でいいよな〜と。
Posted by ブクログ
労働や家族に縛られず、ゆるく生きるということについて、押し付けがましくなく語られています。将来に対する不安など、実際にゆるく生きるというのは難しい面もあるだろうと思います。しかし、価値観が多様化する中、ゆるい生き方に共感を覚える人は少なくないはずです。ゆるく生きることに賛成・反対問わず、多くの方に本書を読んでほしいです。
Posted by ブクログ
phaさんの本はもはや古典と呼んでいいのではないだろうか。読みやすさで惑わされてしまうが、大人の知恵やよく読むとかなり強烈なことが書いてあるのだ。
Posted by ブクログ
2022年9冊目
pha著にハマって2冊目。「しないことリスト」と重複する部分も多かったけど、読みやすいながらも日常生活レベルからさらに掘り下げられていて色々考えながら読んだ。
Posted by ブクログ
生きるのに閉塞感を覚えたときに読み返したい。わたしは生活していてよく不安になるけど、こぢんまり生きていけばなんとかなるかもしれない、と思わせてくれる本。でも友だちがたくさいんいないとひとりで生きていくのは大変なのかな…と別の不安にも駆られた。まあなんとかなるといいな。
Posted by ブクログ
本棚の断捨離で手放す前に読書メモ。
5年前にやってきた本書は、京大卒のニーツphaさんに惹かれて購入。
「ニートや引きこもりには、大きな力が秘められている。世間の価値観や周りの意見に流されることをよしとせず、常識を疑う力。彼らの繊細だが、柔軟な発想力と、周囲の非難に動じない行動力は、時代錯誤なマインドセットや仕組みを変える原動力となる」。そんなことを紺野登さんが語っていた。
phaさんは、「正社員にならねば」「結婚しなければ」「子供をつくらねば」「老後に備えなければ」の「こうねば」を手放そうと優しく声をかける。「家族って、こんなふうにも捉えられない?」とか「仕事やお金って、こういう見方もできるよね」とか、柔かな発想で、自分が好きなものに立ち返る補助線をひいてくれる。
めざすは、そこそこの幸せ。
ネバネバをてばなして、そこそこを掴む。
なんとも温かいメッセージ。
Posted by ブクログ
お金のために働いているはずなのに、気づけば仕事に心身をやられているとか、結婚しなきゃいけない、子どもを持たなきゃいけないとか。
誰かが決めた常識や世間体に捉われて生きるより、もっと自分のやりたいことに素直に生きればいいんじゃない?ということを伝えてくれる本だった。
Posted by ブクログ
将来の不安のためにお金や家族、会社に頼るのではなくて、いろんな人のネットワークを広げたり、できることや興味のあることや知っていることを増やしたり、いろんな地に根を張ったりしておく方が良い。自ら私的なセーフティーネットを作るのだ。
Posted by ブクログ
選択の自由として、労働をしないという人生もあるという事を、発見できる。
面白いのは、著者が社会への不満からの行動ではなく、好きでやっている点。
家族を作った場合の、こういったライフスタイルについても知りたい。
Posted by ブクログ
お金は使いたい分稼げば良い
仕事はすることが目的になることが多く、それは手持ち無沙汰に耐えられない暇つぶしである
家族という限られた空間に全てを求めるモデル自体に無理がある
開けた空間で流動的に交流するのが楽
自分が幸せになることは何かを探す
Posted by ブクログ
以前作者が出演したドキュメンタリー番組を視聴し、興味を持ったため購入。
現代社会の問題や、引用で使われる難しいであろう内容も易しく表現されていたのでとても読みやすかった。
生きるにおいて大切な事
・孤立しない事
・自分なりの価値基準をもつ事
には共感した。
Posted by ブクログ
人生って何かすごいことをしなきゃいけないの?すごい人にならなきゃいけないの?
っていう問いを漠然と持っていた私とって、非常に響いた1冊。
自分の思い込みに気づかせてくれる、たくさんのエッセンスがある。
今まで届きそうで届かなかった「幸せとは、幸せになるには」ということの答えを、文字にして整理してもらった感覚。
肩の力が抜けて楽になれる、たまにここに戻ってこよう。
Posted by ブクログ
一昔前の日本に住む人だったら、「持っていた」モノを持たないという生き方を提案する本。「社会に出て、会社で働いて、結婚して、子供を持つ」というのが、「持つ」生き方なのだが。phaさんによると、会社や家族が個人の経済や老後などの面倒を見てくれる状態ではなくなったので、今の時代には合わない、そうだ。本編では、①働かない②家族を作らない③お金に縛られない生き方が次々と提案されていく。phaさんのやっているような、シェアハウスを作って、緩いつながりを多数持ちながら一人で身軽に生きるのも、肩が凝らなくて良い、と思う。
Posted by ブクログ
著者自身も書いている通り、著者が読んだ本からの引用が多く、聞いたことのあるフレーズや内容もあったが、平易でわかりやすく噛み砕いた文章で表現されているため、考え方のインプットがしやすかった。