柄刀一のレビュー一覧

  • 黄昏たゆたい美術館 絵画修復士 御倉瞬介の推理

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    ネタバレ

    美術に絡まるミステリー。
    なんか続編らしいですよ←知らずに購入してしまったorz
    でも連作短編だから問題はない訳だけど?
    なんかショック( ̄▽ ̄;)

    柄刀さんのミステリーって何て言うか、いや、そんなに読んでる訳じゃないから違うかも知れないけど
    イメージされる色が、透明っていうか澄んでるんですよね
    ミステリーだし人死んでるし、この本だと恋人が縛られてる妹殺したり……本気で考えると鬱に成り兼ねないんだけど、なんか漂う空気がどんよりしてないの
    自分が違うとこにいて眺めてるとか入り込めないとか、そうではなくて一貫して澄んだ空気の中に微かな光があって祈り、みたいな?
    そこが好きな訳で、この短編は大好き

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    2011年12月08日
  • fの魔弾

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    ネタバレ

    2011/11/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2015/9/10〜9/12

    南美希風シリーズの第3弾。
    これまで、柄刀作品との相性の悪さを散々書いてきたが、ようやく良い作品に巡り会えた。密室殺人の容疑者にされた友人を助けるために、アメリカに渡った美希風が、ほぼ同じ状況に陥ってしまう。自分の窮地を解決することが、友人の嫌疑を晴らすことにもつながる、というなかなか面白い状況。
    美希風シリーズはこの後、名作の誉れ高い『密室殺人キングダム』である。楽しみにしよう。

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    2015年09月12日
  • OZ(オズ)の迷宮

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    ネタバレ

    名探偵のための、短編連作。
    いい意味で裏切られた。
    南美希風まで悲劇的な最後を迎えるんじゃないかとハラハラしたが。
    しかし、あのあとがきを踏まえると、「驚異的なパワーを持つ頭脳です」とか「まさに"魔術師"ですね」とか、恥ずかしくなかったんだろうか…これも自己愛性人格障害のなせる業か…。

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    2011年08月25日
  • ifの迷宮

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    個人的にキャラクターがつかみにくかったですが、SFになりそうな設定を綺麗に昇華できてると思いました。胎児を分別するなんて、選択自体が哀しい。

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    2011年07月24日
  • OZ(オズ)の迷宮

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    探偵役が移り変わってゆく連作短編集。あとがきで更に最後の一捻り。前半は特に、クリスティ等の古い海外ミステリーの翻訳もののような雰囲気。

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    2010年09月23日
  • 奇蹟審問官アーサー 死蝶天国

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    バチカンから派遣という設定だけで中世の物語と思い込んでいたので、携帯電話とか出て来てびっくらこきました。ご、ごめんなさい。アーサー様。おしむらくはタイトルロールの「死蝶天国」があまり印象に残らなかった事。個人的に「魔界への十七歩」が痺れました。

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    2010年05月26日
  • レイニー・レイニー・ブルー

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    ネタバレ

    もうちょっと踏み込むと*1になるぎりぎりのところでの大技な解決にうっとり。
    いや、いくつかは踏み込んじゃってたかなw

    *1 バカミス。それはそれで良いものだ。

    しかし、熊ん蜂はおしゃれさんっていう設定なんだろうなあ。
    チョイスする小物とか描写が中途半端っぽくて、正反対のタイプの人だという印象を抱いていた。

    有堂さんとそのお友達は以前に推薦文を書いていたあの人関連かな、と微笑ましく思いつつ。

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    2016年07月11日
  • 殺意は砂糖の右側に―天才・龍之介がゆく!

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    IQ190の天才、天地龍之介が解き明かす不思議な事件の数々。

    天才なのに常識は皆無、というキャラクターの作りこみと、ワトソン役(というか、完全にお守?)にさせられたいとこの組み合わせ。

    氏の緻密な計算がビシビシ伝わってきますなぁ(←そんな見方するんじゃありません!!)


    かくいう私もその計算に乗せられてるんですが(笑)


    気負わずに本格ミステリを読める秀作です。

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    2010年02月13日
  • 密室キングダム

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    ネタバレ

    2010/1/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2025/9/8〜9/25

    2年ぶりの柄刀作品は1231ページの大著。
    マジシャンである吝一郎が自宅でトリック中に殺害される。現場は3重とも言える密室であった。その後も同宅で続く殺人事件はことごとく密室で行われた。居合わせた美希風は探偵役を務めるが・・・
    これでもか、というくらいの密室オンパレード。いつもの柄刀作品との相性の悪さはなかったが、ちょっと長すぎか。

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    2025年09月25日
  • アリア系銀河鉄道~三月宇佐見のお茶の会~

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    以前の私なら絶対手をつけなかっただろうなあ。やたら難解だという先入観を抱かされた一冊。いや、もちろん難解(特に理数系苦手だと)なんだけど、それを補って余りあるほどの読み応えも言わずもがな。
    「言語と密室のコンポジション」が非常に面白い。とんでもない世界観における、とんでもない、でも厳密な論理に感動。うわー、これはほんっとうに凄いよ。あとは「探偵の匣」も、この作品集の中においてはオーソドックスめだけど、好きだな。「アリスのドア」もパズル的で面白いし。そしてどの作品も随所に潜む遊び心があって、くすりと笑えたり。

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    2010年01月15日
  • 奇蹟審問官アーサー 神の手の不可能殺人

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    バチカン奇蹟審問官のアーサーが、不可能な状況での殺人事件を解決する。

    視点が唐突にぶれるところは読みにくい。
    トリック、や動機はともかく、奇蹟審問官というキャラクターは魅力的なので、もっと掘り下げた第2弾があるなら読んでみたい。
    グノーシスなど宗教の話もなかなかおもしろい。

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    2009年10月07日
  • 奇蹟審問官アーサー 死蝶天国

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    短い奇妙な味わいの話が4編。
    奇跡に関する思い入れが少ない分、物語が純粋に楽しめる気がするけど、シリーズとして後々振り返えれば、伏線眠っていそう。

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    2009年10月07日
  • 殺人現場はその手の中に―天才・龍之介がゆく!

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    ネタバレ

    2008/9/8 ジュンク堂三宮センター街店にて購入。
    2021/3/11〜3/12

    2年ぶりの柄刀作品。
    いつも相性が悪いと書いてしまう柄刀作品ではあるが、この龍之介シリーズの連作短編集は面白かった。学習プレイランドの今後が気になる。

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    2021年03月12日
  • 殺意は砂糖の右側に―天才・龍之介がゆく!

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    2008/9/8 ジュンク堂三宮センター街店にて購入
    2011/12/10〜12/14
    出版順は違うがどうやらこれが龍之介シリーズの最初。
    龍之介が小笠原諸島から出てきて,フィリピンにいる後見人の中畑氏を訪ねていくまでを連作短編の形で綴る。一話一話で謎を解きながら,一つの大きなストーリーになっており,その過程で龍之介や従兄弟の光章らのキャラが浮きだってくる。
    柄刀作品との相性が悪い私ではあるが,このシリーズは面白く読める。パズラー的要素が強いからであろうか。

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    2011年12月14日
  • 火の神(アグニ)の熱い夏

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    分量はかなり少ないが、それだけに密度が高く感じられた。
    柄刀一といえばトリックの印象が強いが、今回はそれとロジックがうまく融合している感じ。
    中盤、いくつもの伏線を回収しつつ繰り広げられるディスカッションによって、事件の様相がはっきりしてくるところなど、読み応えがある。
    トリックもロジックも、意外性まで詰め込んだ一品。

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    2009年10月04日
  • シクラメンと、見えない密室

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    扉を開けるとおじぎそうが挨拶してくれる喫茶店
    喫茶店の親子には不思議といろいろな事がわかってしまう
    ママの前ではつい いろいろな事を話してしまう
    で、ママは事件解決をする

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    2009年10月04日
  • ifの迷宮

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    私の苦手な「遺伝子」がいたるところで語られるミステリ。でも、読みすすめるうちに、"難しい"よりも真相が気になって仕方なかった。近未来の話だけど、既にこうゆう人がいるかもしれない。先天的障害児を生まないための遺伝子チェック等、現在にも通じる問題があり考えさせられる。宮部みゆき女史のオススメ。

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    2009年10月04日
  • 4000年のアリバイ回廊

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    題材、仮説は見事。話の展開のしかたも上手いが、文章が下手で読みにくいのが難点。ミステリは時刻表を使ったネタ、あんまり好きではない。縄文人が現代人よりも本能的能力に優れていただろう説は納得、土偶のあり方もなるほど。双子の扱い方に驚愕、今後実際にボンベイのような遺跡の発掘に期待。

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    2009年10月04日
  • ifの迷宮

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    近未来での遺伝子問題を徹底的に予測した事件。確かに、その人だと断定できる技術は進歩しそうだがそれと同時に断定できなくなる、同じ遺伝子を持つ物の存在が現れる可能性もはらむということを推測させた。話としてはおもしろいのだが、いかんせん、作風だろうがやたらと登場人物の視点を変えるので読みにくくて仕方がない。

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    2009年10月04日
  • 3000年の密室

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    歴史ミステリ。高田崇史だと現実の事件+歴史の謎の解明で終わっていたが、彼のはさらに三千年前の殺人事件の解明もプラスされている。縄文人、弥生人像への理解も深まった。現実のトリックが簡単に見破れるのは仕方がない。後森博嗣の如くバーチャル至上主義的主張も盛り込んでいるが、その点ではスケールが小さいのが残念。最も面白い点はタイトルにもあるとおり、三千年前の事件の密室の作られ方。三千年前ではなく三千年となっているのがみそ。

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    2009年10月04日