柄刀一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ小笠原諸島から初めて都会にやって来たIQ190の天才,天地龍之介が活躍する短編集。ワトソン役の光章や,光章の会社の同僚で,一美などが登場する。個々の作品の所感は以下のとおり
エデンは月の裏側に
龍之介が世話になる予定の中畑さんを見つけるために訪れた未来企画総合研究所で殺人事件が起きる。屋上で能戸という男性と前島という男性が小競り合いをしていたが,能戸という男性が落下する。その背中には矢が刺さっていた。真相は,屋上から落下している最中に,遠隔装置で矢を放った前島が犯人だったというもの。トリックは何それという感じのチープなものだが,容疑圏内から逃れようとした前島の心理的な工作はやや見るべきも -
Posted by ブクログ
「長すぎない短すぎない中編小説の愉しみ」っていうことで祥伝社文庫から出版された書下ろしです。
この『天才・龍之介がゆく!』シリーズは連作集を1冊読んだだけでした。
その連作集は龍之介の生い立ちなどが書かれていまして、少しずつ彼のキャラにハマりこませ、そして長編をど~んと読ませる!という著者か出版会社の意図が見えているような・・・。
実際σ(^_^; ハマったくちっす。ガハハ
龍之介君がこれまたいいキャラしてるんですよん。
本書では幽霊が恐い~みたいなところもあるし、めんこいの。
それに中々のトリックですね~。
すいまそん、私はコテコテ文系なので、あまりよくわかっていないような気もするトリックな -
Posted by ブクログ
絵画の修復を職業とする、お父さんが主人公。
職業が職業なので、絵画…というか、材料? にまつわるミステリーかと
思いきや、関連はあるものの違いました。
短編になっているので、ひとつひとつがさくさくっと。
種明かしをされて納得はしますが、それに気が付く貴方がすごい。
題名、というか題材になっている絵の解説も出てきますし
もしかしたら知っている絵があるかも?
微妙に狂気じみている、と思ったのは2つ目。
止めさせる事は重要ですが、それに対して巻き込む対象が…。
止めない相手が悪いのか、止めさせられない自分が駄目なのか。
どちらにしろ、追いつめられると怖いです。
それよりも狂気具合が薄まるのは5