柄刀一のレビュー一覧

  • 殺意は砂糖の右側に―天才・龍之介がゆく!

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    「ミダスの河」を読んで、龍之介シリーズを知りました。
    面白そうなので読んでみました。

    まだ一冊目なので他のも読んでみようと思います。

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    2019年03月07日
  • 幽霊船が消えるまで―天才・龍之介がゆく!

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    主人公があまりに良い人すぎるので、ちょっとした犯行の汚さが浮き彫りになりますね。
    中では表題作が綺麗にまとまっている感じで読後感も良かったです。
    他の作品は重要なゲストに対する印象で評価が変わることでしょう。

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    2018年11月12日
  • 月食館の朝と夜 奇蹟審問官アーサー

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    奇蹟審問官アーサーシリーズ。間が空き過ぎて、アーサーがどんなキャラクターだか忘れてしまった。読んでいく内に思い出した。
    今作はトリックよりもフーダニットに重点を置いた本格ミステリだった。物語の半ば位まで事件が起こらないどころか、不穏な空気にもならない。後半から一転、ネチっこい推理がこれでもかと続く。そうそう、柄刀さんはこういう作風だったな。
    雑学が長々と出て来る前半部分が惜しい。尤も、それを冗長と取らずに好む人も確実にいるのだろうけど。

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    2018年02月06日
  • 殺意は砂糖の右側に―天才・龍之介がゆく!

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    出てくるキャラクターが、みんな若くて、なんだか面映ゆい。書かれたのが結構前だからかも。
    このシリーズに興味を持った短編アンソロジーの頃の話になれば、もうちょっとスマートな感じがして、スルスル読めるかも。

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    2017年06月21日
  • fの魔弾

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    ディクスン・カーの「ユダの窓」を意識して書かれたものらしい。
    密室トリックと法廷での真相解明。過去と現在が並行して語られているのも面白い。
    事件の当事者となり、実際に犯人と向き合わなければならなくなってからの美希風の動きや思考が緊迫感をあおる。
    浜坂を信じ裁判にのぞむ桂弁護士もいい。意外と可愛らしさが垣間見えるキャラクターは、けっこうお気に入りかもしれない。
    しかし、普段疑問にも思わないようなことが犯罪に結びつくこともある・・・可能性を提示されたような気がして読み終えてから妙な居心地の悪さを感じた。

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    2017年02月27日
  • 殺意は砂糖の右側に―天才・龍之介がゆく!

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    ネタバレ

     小笠原諸島から初めて都会にやって来たIQ190の天才,天地龍之介が活躍する短編集。ワトソン役の光章や,光章の会社の同僚で,一美などが登場する。個々の作品の所感は以下のとおり

    エデンは月の裏側に
     龍之介が世話になる予定の中畑さんを見つけるために訪れた未来企画総合研究所で殺人事件が起きる。屋上で能戸という男性と前島という男性が小競り合いをしていたが,能戸という男性が落下する。その背中には矢が刺さっていた。真相は,屋上から落下している最中に,遠隔装置で矢を放った前島が犯人だったというもの。トリックは何それという感じのチープなものだが,容疑圏内から逃れようとした前島の心理的な工作はやや見るべきも

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    2016年05月15日
  • 猫の時間

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    猫のようにしなやかに。
    猫のように軽やかに。
    猫のようにしたたかに。
    そして、
    自由に。
    無邪気に。
    気まぐれに・・・。

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    2016年03月07日
  • OZ(オズ)の迷宮

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    本格ミステリーは殺害方法さえ思いつけば、動機は後からいくらでも作れる。ゆえに、作者の指先一つで誰でも犯人にできる、という点を逆手にとった短編集だ。その志は買うが、同工異曲の事件ばかりで飽きてくる。ちなみに、受け継がれる絆、はウルトラマンネクサスのテーマでもあった。

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    2015年12月29日
  • 火の神(アグニ)の熱い夏

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    ストーリーは登場人物が事件についてひたすら話すだけでやや面白みに欠けますが、消去法による犯人絞り込みロジックは圧巻ですし、犯人が焼死体を作りあげた理由もちゃんと意味のあるもので良く出来ていると思います。短いページ数ながらも本格推理の醍醐味を味わえる一冊です。

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    2015年12月07日
  • 殺意は幽霊館から―天才・龍之介がゆく!

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    「長すぎない短すぎない中編小説の愉しみ」っていうことで祥伝社文庫から出版された書下ろしです。
    この『天才・龍之介がゆく!』シリーズは連作集を1冊読んだだけでした。
    その連作集は龍之介の生い立ちなどが書かれていまして、少しずつ彼のキャラにハマりこませ、そして長編をど~んと読ませる!という著者か出版会社の意図が見えているような・・・。
    実際σ(^_^; ハマったくちっす。ガハハ
    龍之介君がこれまたいいキャラしてるんですよん。
    本書では幽霊が恐い~みたいなところもあるし、めんこいの。
    それに中々のトリックですね~。
    すいまそん、私はコテコテ文系なので、あまりよくわかっていないような気もするトリックな

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    2015年01月18日
  • 火の神(アグニ)の熱い夏

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    南美希風シリーズ。実業家の焼死事件と、6年前に起きたその妻の刺殺事件に美希風が挑む。
    長編だけど、短めで読みやすい。でも、中身は柄刀さんらしく、トリックと端整なロジックの組み立てが見事。分かってみればシンプルなんだけど、二転三転する事件の様相にすっかり騙された。

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    2015年03月19日
  • fの魔弾

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    殺人事件に巻き込まれた無実の犯人を救う話。
    殺害現場のトリックを解き明かす事柄を判決までの時系列で書かれている。
    内容はそれ程好きではないが、推理小説好きな人は読めると思う。

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    2013年07月08日
  • 3000年の密室

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    ネタバレ

    3000年前の密室殺人⁈そんな謳い文句に惹かれ手に取った作品。しかも、柄刀一のデビュー作。
    歴史ミステリーというジャンルになるのか。仕事柄多少馴染みがあるけれど、考古学の専門用語が多くてちょっととっつきにくいかも。でも、3000年前の密室の謎は、「そう来たか〜」という感じで素晴らしい。過去、現在、未来と、“3000年”というキーワードの使い方が見事で、きれいにまとまってる。

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    2013年05月28日
  • シクラメンと、見えない密室

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    3- 

    何かが足りない。トリックはよく練られているのだが、筋立てはやや強引、キャラクターは薄味。一文は短くシンプルだが、文の連なりが独特でもっさりした印象。真相が明かされる、または主人公が推理する場面でも、何となくよそよそしく驚きも感心も少ない。つまらないわけではないが、総じて説得力が弱いと思わせてしまっては、本格の作家としてはマイナスだろう。
    “明かさないのがこの話のミソ”とは言え、せめて主人公親子の日常の描写がもう少しあれば、エピローグにも余韻を感じることが出来たかもしれないが、これではただの拍子抜け。

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    2013年04月06日
  • 3000年の密室

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    サスペンス?

    3000年前の殺人事件!?密室状態で発見された縄文人ミイラは背中に石斧をうたれ右腕を切断されていた。ミイラはサイモンと名付けられ学会の新たな論争の焦点となっていくが、発見者がある日行方不明となる。

    発見者は事故か事件か?
    またサイモンが示す3000年前の密室の謎は?

    というストーリー

    うーん、微妙。考古学ものなのか、サスペンスなのかどっちつかず。ラストでうまくまとめた感じです(=´∀`)人(´∀`=)

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    2013年03月27日
  • 時を巡る肖像 絵画修復士 御倉瞬介の推理

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    絵画の修復を職業とする、お父さんが主人公。
    職業が職業なので、絵画…というか、材料? にまつわるミステリーかと
    思いきや、関連はあるものの違いました。

    短編になっているので、ひとつひとつがさくさくっと。
    種明かしをされて納得はしますが、それに気が付く貴方がすごい。
    題名、というか題材になっている絵の解説も出てきますし
    もしかしたら知っている絵があるかも?

    微妙に狂気じみている、と思ったのは2つ目。
    止めさせる事は重要ですが、それに対して巻き込む対象が…。
    止めない相手が悪いのか、止めさせられない自分が駄目なのか。
    どちらにしろ、追いつめられると怖いです。

    それよりも狂気具合が薄まるのは5

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    2013年01月29日
  • マスグレイヴ館の島

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    2012/09/17:続編の「翼のある依頼人」から先に読んでしまいましたが、あまり問題なかったです。ドイルの「マスグレイヴ家の儀式」を元にしている話でシャーロッキアンなキャラたちによる薀蓄が満載でした。

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    2012年09月17日
  • OZ(オズ)の迷宮

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    3+
    企み過ぎにも程がある。「ケンタウロス〜」等、奇抜な謎で興味を引き、良い意味で印象深い話もある。が、連作の構成上必要とは言え、結論ありきで作られた第3話の無理矢理感が、説得力も低く足を引っ張る。

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    2012年09月05日
  • 時を巡る肖像 絵画修復士 御倉瞬介の推理

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    ちょっとあっさり。シリーズ2作目から読んだので順序が逆だったことも影響しているのかもしれないが美術解説的な謎解きよりも事件解決に重きがおかれているような。もちろんミステリなのでそこに間違いはないが犯人とトリックがちらちら見えるので物足りなさはあった。しかし、『ピカソの空白』や『モネの赤い睡蓮』のような芸術家の業をクローズアップした話は物語として好きだ。ただやはりもう少し創作ではない実際に存在するほうの絵画の謎が絡んでほしかった。その点は現在文庫化を待ち望んでいるシリーズ3作目にまた期待したい。

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    2012年05月11日
  • 3000年の密室

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     縄文時代の生活様式を知る上で参考になる。こちら表紙に長編推理小説と申し訳程度に記載されていのだが、作者の意図として成功しているか失敗しているかは微妙なところである。この小説を読み、あとがきの参考文献に興味をもつだけでも価値はある。

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    2012年05月08日