ueのレビュー一覧
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終末世界は終焉まで暫しの猶予を
完結してしまいました。
続編を期待してしまう気持ちはありますが、それは野暮な感じですね。
今巻、キャラクター総出演といった内容に、今の気持ちを書き留めたい事が溢れそうですが、文字数制限で中途半端になりそうなので大幅カットで。
(少年)モーントシャインは決して悪ではなかったんでしょうけど、自身の世界を贋物と感じざるを得なかった時点で、空虚感は耐えられないものだったのでしょうかね?
前巻まで疑問に思っていた2番浮遊島が浮遊大陸群のキモになっていて1番が無いのかについて、星船が1番浮遊島だったとは…。
この世界に存在できなくなったモーントシャインとヴィレムと一緒に、ネフレンも目的地の見えない遙か -
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正義は立場によって変わるもの…
五年を掛けた呪蹟。浮遊大陸群を破壊せずに2番浮遊島へと戦力を送る唯一の、そして最後の手段
僅かにこじ開けた結界の穴から侵入するのは、黄金妖精の5羽
しかし、辿り着いた先は場所も時間もバラバラで…
以下、備忘録
森の中、豚面種と徴無しの青年とが争っているところに現れるアルミタ
どうやらこの青年、アデライードの叔父、ヨーズア・アステリッド
そこは世界樹の森の近くで、砦に誘われるが、静寂竜の襲撃に遭いピンチになり、絶体絶命の処でコロン登場
コロンとパニバルは1年前の世界に現れていたようで、比較的早くに落ち合え、紅湖伯を見付け、コロンは黒燭公を助け出すために、パニバルは翠釘候を探すためにと別行動 -
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星神エルクと黄金妖精族とは…?
前巻の疑問が一部紐解かれるお話し。
ヴィレムとネフレンとが妖精倉庫を訪ねた頃、或る特殊な任務に就いていたティアット。
貴翼帝国領に於いて開戦派と停戦派との内戦状態の中、或る砦に忍び込むイグナレオを携えたティアット。
暗殺された反戦派主要人物の唯一の生き残りにして一人娘、青鷺姫ことヴェーラ・ストリエン。
「エルピスの残光」の首魁となったマルゴと共謀し、最終決戦前に必要となる2番&5番浮遊島の直近に位置する貴翼帝国の平定を画策し…。
『遺体を残さずに殺して欲しい』と言う青鷺姫ヴェーラ嬢を装っていたのは、ジオレッタという彼女の言動等から…
ティアットが思い付くのが、英雄の捏造ってのがシュールでし -
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正規勇者の唯一の初めての友人は
呪詛に穢された古聖剣セニオリスの修復というか、洗浄の話、改めて思い返せば完結していなかったんですね。
という事で、翠銀色の大巨人の一件で渦中の人となったエマ、リーリァの初めてのたった一人の友達なんて立場になると、悲劇的なラストしか想像できなくなってしまう「終末なにしてますか?」シリーズですが、果たして…。
古聖剣ゼルメルフィオルにより変質させられ、尚且つ人間の卑獣である堕鬼エックハルトの呪視により支配されたエマ、勇者の宿命を背負うリーリァとの関わりは、やっぱり……。
時は遡り、遠い昔の物語
醜い化け物と騎士との出会い
毒虫の姿をとる悪夢と、無数のそれを従える怪物
騎士様と共に在る事を願った -
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真の脅威を知らぬ者は祝宴に興じ
零番機密倉庫を逃げ出し、パニバルの前に現れた誰かさんは、ヴィレムではなく、フェオドールでもなく…。
<最初の獣>に変質した際の右目は、色のない白い塊となり<獣>の魂魄体は留守…?
ヴィレムとしての記憶は地上の滅びに立ち会った頃まで、フェオドールのしての記憶は棺の小窓から黒瑪瑙の瞳を覗き込むまで。
当然クトリの事も、ラキシュの事も覚えてはいない。
クトリとの出会いを経ていない、存在理由を得ていない、赦しを自身に与えていないヴィレムは、自身に意味を見出せない。
その頃、浮遊大陸群という巨大な結界は、5番浮遊島の隅に安置されたネフレンが精神を切り離して、浮遊大陸群を観測する事で辛うじて成り立ってい -
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孤独な正規勇者に、世界は残酷で
リーリァが十三歳の頃の物語。
正規勇者として既に何度も卑獣らとの戦いに大陸各地を赴いていた頃。
正規勇者は理不尽でデタラメな存在…、そして孤独な存在、巨視的に最重要目的は達成できても、守りたいものは守れず…
忘失物質(ハイイロ)を多く含んでいて、後の世界で浮遊大陸群の素材となるフィスティラス大山脈、その奥深くにある古い廃神殿。
吸血鬼との戦いにて受けた呪詛で不調となったセニオリス、帝都の工房でもどうにもならず、バゼルフィドルへ出向く事に…
修復を頼む相手アデライードは顔見知りのようだが、リーリァは会いたくない相手で…
偶然なのか必然なのか、少女エマに出会うが、翠銀色の瞳は流行病の後遺症、呪 -
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混ざり合った雑多な想いたちが…
フェオドールに仕込まれた策謀により、英雄に祭り上げられるティアット。
大きな魔力は熾せないティアットに、モウルネンの適合条件とは?
38番浮遊島へと(ライエル市外から態々訪れて)英雄に反発する人々、護翼軍の戦いに横槍を入れる者たち。
理性とは懸け離れた行動、蹴りやすそうな背中を蹴り、事態を好転させるモノでは無く、それらの思いが渦巻けば…。
重傷で動けないマルグリットと、黄金妖精のゴシップ記事ネタを漁る自由記者…。
コードBの企てる破壊活動とは…。
塩漬けの樽の侵入者、目覚めたおばけとは?
四つん這いの黒瑪瑙?
三年前に(大賢者スウォンの幽閉場所)5番浮遊島を訪れていたオデット、封印倉庫 -
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黄昏の光景に亡骸を遺す者たちは
赤灰色の聖剣
500年前、地神の一柱である翠釘候へ、準勇者ヘルヴァが濃密な呪詛をまとわりつかせ、黒い霧と共に無人の大地に遺された聖剣。
30年前、極秘作戦中のエルバとナサニアの二人が、互いを家族を浮遊大陸群を思う気持ちから対峙する事となり、その上の暴走で…。
現代、ラキシュを媒介(?)にしてコリナディルーチェ市に猛威を振るい…。
モウルネンって「能力を知った者を支配する」とは何か違うような気もするけど、そう捉えられる一面も持ってるんですかね?
ラキシュの現在の人格はエルバだったのは確定として、アイセアの現在の人格もナサニアである事は疑いようがないと思われ…。
エルバとナサリアとして言葉を交わ -
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終焉の迫る世界でも思惑は錯綜し
38番浮遊島、11番浮遊島に加えて、2番浮遊島でも既に事態は進行し…
ラキシュの人格を押し退けて、ラキシュに定着した新たな人格はエルバ・アフェ・ムルスムアウレア。
3巻『少しだけ、昔の話』で登場したナサニアとエルバ、エルバが振るおうとし、ナサリアが止めようとしていたのは、モウルネン…
遺跡兵装モウルネン「絆を強く結ぶ、剣」
飛空艇バエオスポラから強奪され、ビルルバルンホムロン家の別荘大金庫に隠されたそれは…、
「モウルネンの夜」とは、<輝き綴る十四番目の獣>の支配に依る過去の惨事?
そして現在、ラキシュの魔力に呼応し、新たな…?
ラーントルクは何処に居たのか描かれてこなかったが、それは2 -
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己より相手を想う事の行く末は…
舞台は38番浮遊島のライエル市を離れ、あの『エルピス事変』の始まりの地である11番浮遊島のコリナディルーチェ市へ。
ノフトも生きていたんですね。
でも、数年前に任務で妖精倉庫を出て行ってから、ティアットも会うのが久し振りって事は、68番浮遊島には戻ってないんですかね?
ラキシュの粉末純化銀の反応が陰性、クトリと同じ症状ってこと?
成体妖精兵とは、幼体で消滅する筈だった妖精を成体になれるようにし、且つ完全な成体にはならないように鍵を調整された呪蹟により…?
前世(?)の人格により隠されてしまったラキシュの幼少期の人格とは何なのでしょう…
星神エルクに何か繋がっているのか…
また、『浮遊大陸群 -
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聖剣セニオリスを携えし三代の…
リーリァ、クトリ、ラキシュら、極位古聖剣セニオリスに因り得た力を振るい、因縁を宿命づけられた少女たちのサイドストーリー。
リーリァは素直な少女だった。無垢だった。聡明だった。
怪物に滅ぼされたディオネ騎士国の元姫君で、ヴィレムの妹弟子で、人間をやめる才能があり、星神エルク・ハンクステンを討伐する事を運命づけられ、讃光教会の定めた二十代目の正規勇者となった存在。
空洞だった、人間として大事なものが既に欠けてしまった存在だった。
その存在が、本音をこぼす事ができたのは、兄弟子であるところの…。
クトリは年長者としての存在を幼体の妖精たち示したいと背伸びしつつも、その行いそのものが子供だと言われ -
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過去の繋がりは終末世界に何を…
フェオドールらを庇って意識喪失したラキシュ、単なる気絶ではなく人格が崩壊して「前世のかけら」とモザイクになったラキシュは既に異なる人格で、もう元の人格は発現しないのか…
ティアットらの事を思い出す事も無いのか…
この終末を迎える世界で未来を探る者達に、様々な思い・思惑もあり…、何とも言えず重いです。
また68番浮遊島の妖精倉庫では、成体になる際に見る夢を既に見てしまっている幼い妖精たち、調整をしなければ成体にはなれずに消滅してしまう状況…
そんな様々な状況の中、零番機密倉庫に運び込まれた『死せる黒碼瑙』、フェオドールが想像していた「月に嘆く最初の獣(シャントル)」の様相とは異なるって事と、 -
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今この平和はどれ程の犠牲の上に
20歳程度のアイセアの老後と言っては失礼だけど、戦う事が出来なくなった妖精兵の余生があったのなら、クトリにも、もしかしらと…と。
ただ、クトリとヴィレムの動きがあったから、後輩妖精兵たちが戦いを課される頻度も減ったとも言え、それに依り黄金妖精自体の生存条件が危ぶまれるなんて…
ティアットの想いは判らんでも無いが、フェオドールの抱く大義・正義・未来とは相容れないものでしょうし…。
フェオドールの許嫁であるところのマルゴ・メディシス、お互いにエルピス事変を生き抜いた事を知らずに、現在に於いて関わりを知らないところで深い傷を負わす事に。
妖精郷の門を開いてしまったリンゴ、赤く髪色が変質し意識を落と -
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終末でも怨嗟の連鎖は続くのか…
あれから5年の月日が過ぎて、クトリもヴィレムも本当に居ない世界なんですね。
前作最終章に登場したリィエルと謎の青年、本作に繋がっている訳では今のところ無い様な…?
前作初登場時にはヴィレムを不審人物として討伐しようとしたパニバル、前作最終巻では適応する聖剣が判明したばかりだった(?)ティアット、前作最終巻で成体妖精となったラキシュ、前作の時点では幼体だった(?)コロン、彼女らが戦力化されていると言う事はラーントルクとアイセアも既に居なくなってしまってるんですかね…
この世界観の中では当然の事とは判りつつも…
11番浮遊島のコリナディルーチェ市で起きた事件、13番浮遊島と39番浮遊島でも別種 -
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脅威がなくなる事で平和は遠のき
2巻で奇跡の復活をしていたクトリだけに、4巻冒頭での遺体回収も何か奇跡のフラグではないかと思いたかったんですが、……。
浮遊島郡から魂が溢れ落ちる事は無いみたいなので…、と思いつつ読み始め…
直近の獣の脅威が遠ざかる事で平和になる筈との希望も空しく、新たな火種を抱えてしまうのはやるせないです。
その影響が、妖精倉庫の解体計画や、命を賭けて戦ってきた妖精たちの自由を更に奪い巨人兵器に縫い付けて組込む事だなんて…
この物語は完結し最悪の結末は避けられたものの、終焉の近いこの世界での日常はどうなるんでしょうね?
あと、気になるところ…
ネフレンのその後はどうなったのか?
リィエルという名の -
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500年間、死してはなかった?
死の際には肉体も消滅する黄金妖精だったのに、原形を留めない程に損傷しつつも遺体を残したクトリ。
妖精ではなくなっていたとナイグラートに診察されていたとはいえ、他に何か要因があったのかもと…?
クトリが地下で出会った氷棺姫が何者だったのか?
当初本巻を読み始めた際には、『悪魔による夢の中』というヴィレムの仮定が間違いで、クトリの魂と共にタイムリープしたのかとも想像していましたが、違いました。
アニメ版では描かれなかったパートなので、話の繋がりに少し混乱してしまい…
『ノフトが選ばれた聖剣・デスペラティオ』と『穿ち貫く二番目の獣(アウローラ)』
『緋色の髪の少女』と『地下で出会った氷棺姫』 -
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「気づいちゃった」で納得は……
粉末純化銀の反応が陰性となったクトリ、黄金妖精ではなくなった可能性が高く、遺跡兵装である聖剣に直接触れることを止められる状況となり…
妖精兵として立場を失いながらも…、己の人格と記憶を徐々に失いながらも…、(愛人嫌疑の掛かる)秘書官として地上への救出作戦にヴィレムと同行することになるクトリ。
武勲を立てたい指揮官の不用意な行動で起こる危機、少なくない犠牲を払いながら『六番目の獣』を振り切り上昇しようとするプランタギネスタ、そんな中で地上に落ちていくネフレン・ヴィレム・クトリ達は…
地下で出会った氷棺姫がクトリに与えた影響は何だったのか…?
人格を失ったクトリはどうなるのか…?
アルマリアって -
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9年前に発刊の本作を今更初めて
何年か前にアニメをイッキ見した後に、マトメ買いしたまま読めていなかった本作。
世に公表されてから大分経ってからの読了ですが、読んでみた感想を…
物語序盤、ヴィレムは500年前の事を思い出せないのかと勘違い読み進めましたが、敢えて思い出さない様に行動していたんですね。
リーリァ、スウォン、エミ、師匠、アルマリアとは?
今後回想で出て来るのか気になりつつ、石化から解放された余生も長く有る様に思えず、クトリ達との関係性の方が重要になるんでしょうかね?
道具として使い捨てられる事が前提のクトリら黄金妖精族、徴用されている(武器扱いだから表現が違うのか…)数名は成体になっているとの事ですが、彼女らが