【感想・ネタバレ】終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#11のレビュー

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ネタバレ 購入済み

終末世界は終焉まで暫しの猶予を

完結してしまいました。
続編を期待してしまう気持ちはありますが、それは野暮な感じですね。
今巻、キャラクター総出演といった内容に、今の気持ちを書き留めたい事が溢れそうですが、文字数制限で中途半端になりそうなので大幅カットで。

(少年)モーントシャインは決して悪ではなかったんでしょうけど、自身の世界を贋物と感じざるを得なかった時点で、空虚感は耐えられないものだったのでしょうかね?

前巻まで疑問に思っていた2番浮遊島が浮遊大陸群のキモになっていて1番が無いのかについて、星船が1番浮遊島だったとは…。
この世界に存在できなくなったモーントシャインとヴィレムと一緒に、ネフレンも目的地の見えない遙かな旅に同行した事に少し違和感を感じてしまいましたが、初巻からクトリとネフレンとの関係を読み直した方が良いのかな…?

終末世界に於いて追加の猶予を勝ち取り日常を取り戻したとは言え、終焉に近付いている事は間違いなく、いつかは地上に降りなければならない時が来る筈で、<獣>の跋扈する地上に生活圏を移すには再び黄金妖精が酷使される未来なのか…。

ヨーズア、パニバル、コロン、アルミタ、ユーディア、リィエル、フェオドール、エマ、ティアット、地神たちと大賢者、他にも色々と書きたいですが、止まらなくなりそうなので…。

#切ない #ドキドキハラハラ

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2023年11月20日

ネタバレ 購入済み

すかすからしい締め方

いずれ終末を迎える世界ということには変わりなく、完全なハッピーエンドという訳では無かったが登場人物のほとんどが救われたんじゃないかなと思う

#深い #切ない #エモい

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2021年09月27日

購入済み

タイトルなし

寂しくなるね。
良かったね。
また会えたんだね。
元気になったんだね。
これからも忙しくなるね。
3人分、動き回らなきゃね。
遠くにいてもずっと元気で。

寂しくなるね。

0
2021年09月27日

Posted by ブクログ

すかもか最終巻。
あとがきによると続編の予定はまだ無いらしい。
けど続きそう。
次があるとしたらアルミタ世代が中心の話になるのか、はたまたリィエルか、その他か。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

最終巻なんだけど、最終巻らしくない。らしくないんだけど、終わりに近づく世界の終わりをどのように迎えるか、という点を突き詰めて描いてきた本作のフィナーレを飾るにはある意味相応しいラストだったのではないかと思えてしまう

結界世界での探索。当初の目的は核として囚われた神様達を救い出す。計算が崩れてからの目的は世界の核となった少年を倒す。そうして結界世界と少年を終わらせることでしか、終わりに近づく浮遊大陸群を救うことは出来ない。
これはある意味、本作において幾度も繰り返されてきた流れだね。一方が生き残るために他方を終わらせないといけない
かつて星神に挑んだ人間達や、妖精たちの為に敵となったヴィレムやフェオドールと同じ構図。対立する敵を倒すことでしか生きる道を選び取れない
本作はそういったジレンマとずっと向き合い続けてきた

その中で新たな息吹となったのが新世代とも呼べるアルミタとユーディアだね
彼女たちは先輩達のお陰で、生きる為に自分の意志を無視して戦わなければならないという立場ではなかった。戦うことも戦わないことも自由に選べる立場になった。その状態で決戦に参加した
そうした新たな意識を持つ彼女らが居なければこの決戦はまた別の模様を見せることになっただろうね

また、意外な役割を見せたのがヨーズア
本物の彼は絶望により他を害する存在となってしまったのだけど、この結界世界では絶望していたが為に同じように絶望していたモーントシャインに新たな道を示すことが出来た
そしてモーントシャインが知った新たな道こそ、他を模倣し侵食する事しか出来ない結界世界に新たな意味を教える事になるわけだね


その流れは他にどうしようもない筈だった状況の中に一つの光明を齎すことになるんだよね。全知となったモーントシャインが知らない者にこそ、救いが有る
でも、その光明すらやはり他にどうしようもない、自分達が生き残るために他を終わらせなければならないという構図からは脱していない。その象徴的シーンが翠釘侯との戦闘シーン
でも新たな世代であるユーディアは戦場の希望になりかけたアルミタをアルミタのご飯を食べたいなんて理由で邪魔してしまう。これは今までのどんな勇者たちも妖精兵たちもしてこなかった行為
でも、犠牲を回避するかのようなこの行動が積もり積もって再び新たな道へ繋がっていくんだよね

いや、それにしてもアルミタに触発されたティアットの行動には驚かされたけども
アレって、目標として考えた時に作戦失敗と表現されても仕方ない事態だよね?もっと納得できる道を、というお題目の下にリスキーな道を採ったものだ……

だからこそ、そんな子供たちの無茶を受け止めるようにヴィレムが控えていたシーンには感動しそうになったね
ずっと前に終わりを迎えた筈だったヴィレム、世界の為には終わらないといけないモーントシャイン。この二人が終わらなければ世界が終わってしまう。なら、そもそも世界から出ていけば良い。いや、発想としては納得できるけどそれを実行するって本当に凄い人達だ(笑)
でも、こうして自分達が生きる為に他を滅ぼすという環から脱してみせた流れは秀逸


そうして残された者達が立つのは、近々終わる世界ではなくいずれ終わる世界。いつの日か終わってしまう点はやっぱり変わらない。島はいずれ落ちるし、地上では変わらず<獣>が跋扈している
でも、終わるまでに幾つもの選択ができる。悩むことが出来る。それはかつての先輩達がどうしても出来なかったこと

このエピソードの中で妖精たちにとって大切な家がある68番浮遊島が落ちたのだけど、それが終わりとして描かれていない点は印象的
長らく妖精たちにとって帰る場所として機能していた妖精倉庫。それが無くなってしまえば帰る場所が無くなってしまったと受け取られても可怪しくない
けれど、あの賑やかで幼い妖精たちはその状況を悲観せず、むしろ新しい土地にはしゃぎ回り、更には保護者であるナイグラートの負担を軽減しようとしている
それはきっと秘匿、保護される立場であった妖精たちが成長した瞬間と呼べるのだろうね

遠い世界へ旅立ったモーントシャインは浮遊大陸群に居るエルクに「いつか、きっと、また会おう」と言葉を残した
浮遊大陸群に居るリィエルは高い空へ旅立った誰かへ向けて「まってろよー!」と叫んだ
モーントシャインやヴィレム達の旅の目的を考えたら再び会える可能性なんて万に一つも無いかもしれない。でも、絶対に無いとは言い切れない
それこそ、周囲に多大な迷惑をかけつつも勝手に死んで、だというのに奇跡みたいな偶然を積み重ねて目を覚ました彼のように再び会えるかもしれない
いや、本当に彼の復活には驚かされた。あの別れ方ならいずれ復活するだろうとは予想していたけど、このように綺麗で後腐れなくて、そしてティアットとマルゴから逃げられなくなった彼はようやく安寧の場所を手に入れられたということなのだろうね

また、それと同じように本作にも再び会えないものかと夢想してしまう。一応は『異伝』があるから、そこでこの物語とは再会できる筈なのだけれど

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2021年08月02日

Posted by ブクログ

すかもかシリーズ最終巻。
素直に白状すると、読後感はあまり良くありませんでした。
ヘリティエの結界から大賢者とエルク、三地神を助け出し、核として生まれたモーントシャインも殺さずに済み、世界に拒否され消えるはずだったヴィレムも別の世界へ旅立つ事でそれを回避(モーントシャインとネフレンも一緒)。そして最後に、フェオドールが生き返って…と瞬間的には全てがハッピーエンドのように見える。
一方で、大賢者たちの救出は成ったものの、浮遊大陸群が今後墜落することは確定しており、陸の獣群を倒せなければ生き残れない。
「小説が終わった後の話」を考えるとやはり世界の終末は避けられそうもなく、何と言うか語彙力がなくて表現できないのですが、とても複雑な気分になってしまいました。
とは言え元々そういう終末感(?)が売りの物語ですから、そのような意味では最後までらしさを貫けており良かったと思います。

ヴィレムやクトリからティアットたちへ、ティアットたちからアルミタやユーディアへ、生き様というか信念というかそういったものが脈々と受け継がれていく様を見れただけでも読んだ甲斐はあったかな。

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2023年04月12日

購入済み

この作品世界が物語世界の暗喩として構築されていることは前シリーズの初巻を読んだ時から気付いていた。当初それはあくまで背景にとどまっていて、そこにおけるキャラたちの物語が主軸であるうちは十分に面白かった。しかし話が進むにつれ世界観そのものが筋立てを侵食してくるのに伴いどんどん退屈になっていったという印象。余計な叙述を極力省いて当初の構想通り全5巻ぐらいにまとまっていればずっと良い作品になっていたのではないかと思う。

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2021年08月04日

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