【感想・ネタバレ】終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#01のレビュー

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終末でも怨嗟の連鎖は続くのか…

2023年10月26日

あれから5年の月日が過ぎて、クトリもヴィレムも本当に居ない世界なんですね。
前作最終章に登場したリィエルと謎の青年、本作に繋がっている訳では今のところ無い様な…?

前作初登場時にはヴィレムを不審人物として討伐しようとしたパニバル、前作最終巻では適応する聖剣が判明したばかりだった(?)ティアット、前...続きを読む作最終巻で成体妖精となったラキシュ、前作の時点では幼体だった(?)コロン、彼女らが戦力化されていると言う事はラーントルクとアイセアも既に居なくなってしまってるんですかね…
この世界観の中では当然の事とは判りつつも…

11番浮遊島のコリナディルーチェ市で起きた事件、13番浮遊島と39番浮遊島でも別種の獣が放たれていたなんて…
エルピス国防軍軍団長の独断だったと政治的決着って事は、真実は他のところにあんだろうけど、それを引き摺っている人が随分と居るみたいで…

何だか前作の設定を受け継ぎつつ、より世界は終焉に近付いていて、黄金妖精たちの悲壮な決意が報われるのか…

クトリの使っていた聖剣セニオリス、それに選ばれる事となったラキシュ。
鏡に映る赤い瞳の少女、星神エルクや、勇者としての運命に翻弄される事になるのでしょうか?

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あの子供達が大きくなって

2021年06月20日

などとただウルウルさせるだけの物語などではないことは知っていますw
クトリはいないけれどクトリを感じさせる手腕は見事で、前作ファンとしても喜ばしい。
なるべく、悲しくないお話になって欲しいかな。

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Posted by ブクログ 2019年06月29日

様々なシーンでこちらの心を揺さぶってきたシリーズの新作。前作から5年後が舞台なのね
前作でメインとなったクトリ達より更に幼い少女であったティアット達4人がメインとなる感じかな?
彼女らの人柄は前作の頃からそれほど変わっていないことも有り、そこは取っ付きにくさを感じさせなかったかな

そういった意味で...続きを読むは前作と比べて最も変わった要素としては主人公のフェオドールか。
まず、前作主人公のヴィレムは壊れかけの人間で元準勇者。だから戦えば強いものの、戦える体じゃない。そして守りたいと思ったものを全て失った経験と養育院で育った生まれから妖精倉庫の少女達に優しく接し、それこそ父親のようになっていった。
対して、フェオドールは徴無しとはいえ堕鬼種であり軍人。一応の戦闘能力は有しているし、ちょっと変わった能力も持っている。全てを失った経験はヴィレムと共通しているものの、その際の彼の立場は庇護される立場。だから失ったものの代替として黄金妖精のティアット達を守りたいなんてひっくり返っても思わない
作中でも比べられているけど、幾つもの点でヴィレムとフェオドールは異なっている

でも、前作と新作で主人公の立場や思惑が異なっていても問題はないのだと思う。そもそも、ヒロインの立場が大きく違う
クトリは倉庫の年長者として年下に情けない姿を見せられないと思っていたから、内面の恐怖は決して表に出さないようにしていた。でも、実際は犠牲になんて成りたくなかった
ティアットはそんなクトリに憧れて育った。だから自分はそういう立場からとか、後輩達のためになどよりもクトリのように戦場に立ってみたいと思う。というより、いざ自分が「開門」の対象となった時、クトリみたいになれると思うことで内面の恐怖を押さえつけていたのだろうね
クトリとティアットじゃ、抱えているものが違うのだからそれに寄り添う主人公の立場も違って当然。
今の所、フェオドールがティアットに相応しい男かどうかまだ見えてこないのだけれどね

と言うか、ティアットの行動のあれやこれやが在りし日のクトリを思い出させるようなものが幾つも有って、ちょっと涙腺が刺激されそうな場面が……
そういった部分だけを見るとティアットがクトリに憧れているのだと再認識できるのだけど、やっぱりティアットとクトリって違うよなぁと思う場面のほうが多かったり
クトリって苦しんで苦しんでようやく犠牲になる覚悟決めたところにヴィレムが現れたから、その覚悟が変わりどうにかして生き残ろう、幸福になろうとしていったけど、ティアットって自ら犠牲になる道に進もうとしている印象をまだまだ受ける
今後はその印象が変わるくらい、ティアットもフェオドールとの触れ合いを通して変わっていくのかな?


前作で中心的に描かれたテーマは終わりかけた世界でどうやって幸福を掴むのか、という点だったのかなと解釈していたりする。
今作では自分の命より大切なものを見つけられるか、見つけられるならそれに対してどう接するのかという点が描かれるのかな?と第1巻を読んだ限りでは思えた

浮遊大陸群の為に命を散らすことを正しいとするティアット、自身を犠牲にして守ろうとした世界に殺されてしまった義兄の復讐として世界を墜とすつもりでいるフェオドール
新シリーズの第1巻は前作の第1巻のようにどでかい騒動は起こることはなく。大きな騒動に成りかけた小さな騒動の中でティアットはクトリのように命を散らすことはなく、そしてフェオドールは偉大なる先人ヴィレムとクトリを貶してみせた
物語の始まりとしては小さな一歩だけど、だからこそ二人の物語が今後どうなっていくのか気になってしまう

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Posted by ブクログ 2018年11月29日

5年間で、コロンが「ワンパクなガキンチョ」から「スキンシップ多め系美少女」にランクアップしてる!
いや、やってる事変わってないんだけど。

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仮初の平和後の世界

2020年05月30日

前作と異なり、ヴィレムもネフレン登場しません。同じ世界観でありながら、ほぼ別物です。仮に、彼らが登場するにしても、最終巻付近になりそうな気がします。彼らの意志を継ぐ者たちのサイドストーリーと言っても良いでしょう。なので、前作の続編を期待して購入するのはお勧めしません。
物語の舞台は、ヴィレムとクト...続きを読むリという偉大な先人により平和になった5年後の世界です。ただ現実はそうもいかず、平和になったからこそ何かを犠牲にしなければならない。また、平和になったことでもたらされる争いと問題。そして、誰かの犠牲によって成り立つ平和はあって良いのかというのが問われてます。内容は平和を目指す夢物語から歪な現実を突きつける、残された人達の物語に変わります。このため、作品の重みはかなりのものです。前作ではケモノとの争いがほとんどでしたが、本作からはレグルエレの国、組織との争いです。故に、真の敵は近くにいたといった形でしょうか。
登場人物はティアット達4名の妖精とフェオドールという青年がメインです。フェオドールはヴィレムと同じように大切な人を失った過去があります。そのため。他人のために自分の命を捨てて果てることを嫌っています。つまり。過去に世界を救ったヴィレムやクトリの様なある種の偉人達を好ましく思わない、現実的な考え方を持っています。この人物のように無責任に残された人達の現実というのが、この物語の本質なんでしょう。
それにしても、以前から登場していた妖精兵達はまだしも、フェオドールという新キャラには、やはり抵抗がありますね。ヴィレムの後釜を務めるには、いささか魅力に欠ける気がします。正直、あまり好きではありません。同じ世界観ですが、登場人物が変わるだけで全くの別物作品になってしまうのですね。

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