【感想・ネタバレ】終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#05のレビュー

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終焉の迫る世界でも思惑は錯綜し

38番浮遊島、11番浮遊島に加えて、2番浮遊島でも既に事態は進行し…

ラキシュの人格を押し退けて、ラキシュに定着した新たな人格はエルバ・アフェ・ムルスムアウレア。
3巻『少しだけ、昔の話』で登場したナサニアとエルバ、エルバが振るおうとし、ナサリアが止めようとしていたのは、モウルネン…

遺跡兵装モウルネン「絆を強く結ぶ、剣」
飛空艇バエオスポラから強奪され、ビルルバルンホムロン家の別荘大金庫に隠されたそれは…、
「モウルネンの夜」とは、<輝き綴る十四番目の獣>の支配に依る過去の惨事?
そして現在、ラキシュの魔力に呼応し、新たな…?

ラーントルクは何処に居たのか描かれてこなかったが、それは2番浮遊島…
5年の間に起こった事は…『地神たちと大賢者はもういない、浮遊大陸群は、もって、あと二年…』

2番浮遊島で生きているかもと想像してたネフレンが、オデットを映す鏡に居るって事は…。
ネフレンは地神たちや大賢者と共に封じられている?

<十一番目の獣>への攻撃開始予定日が近付き、コロンやパニバルを気に掛けつつも、38番浮遊島に戻る手段もままならない状況。
物語の中盤にも差し掛かっていない筈ですが、ラキシュかフェオドールのどちらかが姿を消しそうな悪い予感…。
ラキシュはセニオリスに適合している事から未だ退場せずに苦しみは続きそうだけど…、という事はフェオドールの方にフラグが…


ところで、
粉末純化銀の反応が陰性になったクトリは、妖精であるという枷から完全に解き放たれていた可能性があったとの事。
それにより、人間種同様に資格さえあれば適合しない遺跡兵装も使えた可能性があった?
それって、ラキシュもだし、誰にも知られずに前人格を受け継いだアイセアにもその可能性があるのかな?

それと、クトリは遺体が残ったという事だったけど、どの様に弔われたのだろう?
まさか『死せる黒瑪瑙』と同じ様な扱いで、他の誰かの手にとかは…、ないよね?

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2023年11月02日

Posted by ブクログ

巻が進むごとに登場人物たちの境遇が悲惨なものになっていく本作。この第5巻もその流れは変わらず
唯一の清涼剤は笑顔で壁を引き開いたお姉さんくらいなもんだよ!……言葉にしてみると意味が判らないね。何だろう、壁を引き開くって……


この巻で登場人物たちを翻弄するのは遺跡兵装モウルネン。前の巻でちらっと名前が出ていたけど、結局正体は判らないまま。判らないからそれを巡って様々な謀略が張り巡らされる
それだけではなく、謀略の周りではそれに振り回される人々や関わる者達の想いも渦巻いていく

特にフェオドールと行動を共にしても正体を明かさないマルゴがあまりに不憫で……
お互いが大切だから生きていたと知って言葉に出来ないほど嬉しいのだけど、大切な相手だからこそあの頃とあまりに変わり血腥い事に手を染め続けている自分の姿を見せたくないと互いに思ってしまうフェオドールとマルゴ。
何年も離れていたのに同じようなことを考えている二人はとても似ている。似ているから互いが何故正体に言及しないかも判ってしまう。判ってしまったら相手の意志を尊重するため尚更言及できなくなる。
そういった描写からは二人が今も強い絆を持っているのだろうと判るのだけど、だからといって正体を明かさずに接するマルゴの様子は見ているこちらとしてはあまりにもどかしいばかり

また、ラキシュの状態も厳しいものに
前巻で本来の自分を思い出してしまった彼女はそれでも尚、フェオドールの傍に居ようとする。いずれ消えてしまうつもりでも、その瞬間までは彼の隣で幸せを享受したいと思っていた。けれど、この巻で明かされた事実によってそれも難しくなってしまう
今のフェオドールを最も理解してくれるのがラキシュであり、同時に今のラキシュを最も理解できるのはフェオドールだった
相手の思惑を理解できて、その上で自分も相手も幸せにしたいと思う。でも近くにいればフェオドールの負担となって命すら削ってしまう。ならラキシュに取れる方法は一つしか無いわけで
どんどん悲惨さを増すフェオドールの近くからまたもや彼を理解してくれる人が去ってしまったのはあまりにも寂しい事態だし、ラキシュにとっても辛いこと
ラキシュに付いていくことを選んだマルゴはその辛さをどこまで埋めてやれるのかな?そしてマルゴ自身も癒されることは有るのだろうか?

また、謀略とは別ベクトルで今回明かされるのが大賢者の行方。
前シリーズで重要なポジションを締めていた彼が新シリーズになって音沙汰無くなって、ネフレンの行方も判らなくなってと少しもどかしい気持ちが有ったんだけど、明かされた事情が割ととんでもない……
大賢者、星神、地神が揃って居なくなり、浮遊大陸群を守る者が居なくなったという衝撃的な事実。
以前、フェオドールは自分たちが奇跡の上に守られていると気付いていない人達を判らせるために大陸群を落とすんだと息巻いていた。しかし、その実自分自身も守られていると理解しきれていなかった。
ここに来て、更にフェオドールがまだまだ判っていなかったことが判明してしまう。
フェオドールが何をしようと2年程度で沈むとされる大陸群。この事実を知った時にフェオドールがどのような覚悟を固めなければならないかが気になってしまう
また、この事実を知って尚、謀略を張り巡らせているオデッドの真意も気になるね
話を聞く分には彼女ってフェオドールよりも堕鬼種らしい堕鬼種なんだけど、全く感情がないわけじゃなくて。その点はフェオドールと似ていて、嘘はついて周囲は騙していても自分が思うほど周囲は騙されてくれないという状況。それでも尚、何か恐ろしいことを隠しているから彼女も恐ろしい存在になるんだけど


この巻では様々な謎が明かされたけど、全てではない。特に過去の闇に潜んだままのモウルネンの謎の全容は見えてこない
また、主要人物達の内側に潜んだ存在が何故そのように潜んでいるのかという部分も見えてこないまま
次巻で明かされるだろうそれらが齎すものが果たして希望となるのか、絶望となるのか恐ろしいばかり

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2019年07月30日

Posted by ブクログ

ジェイドネイル、モウルネン、エルバ、ヴィンクラ、まだ足りないピース。
どう繋がっていくのか。

登場料理 鶏肉をほぐし混ぜたパン粥、潰しいも3種、煮た根菜と発酵麦の鍋、野茸の布包み蒸し

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2019年03月30日

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