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序章
アニメを見て原作を購入しました。平易な文体で読みやすく、いかにもラノベです。滅びた地上世界の生き残りである主人公の成り立ち、過去から始まり68番島で勤務するところまでアニメ版とほぼ同じです。ただ、レグルエレや聖剣等の細かな設定については詳しく書かれているため、理解しやすいです。改めて読むと、過去と葛藤する主人公、家族とも呼べる人たちとの日常といった温かさを感じ、決して悲しいだけの物語ではないと感じました。まだ序章で、ラノベとしての展開は以降の方が面白いので本作が好きな人は試してみるのも良いでしょう。逆に序章であれだけの演出をして惹き込んだアニメの完成度も改めて素晴らしいと思います。ラノベでは一ページの文章だったものが、アニメでは幻想的な雰囲気と感動を創出できるのですから、脱帽ものです。正直言うとこの巻にはそこまで多くのものを引きつけるものはありません。以降の方が人物の心情をうまく書けていました。しかし、アニメと比較して読むとより一層、この作品の面白さが伝わると思います。
Posted by ブクログ
アニメを視聴した当時、あまりにも心の全てを揺さぶってくるような内容にいつか原作読もうと思っていたのだけど、随分遅くなってしまったな
世界観は人類が滅びそれ以外の種族が跋扈するようになった世の中。そして主人公のヴィレムは最後の人間。ヒロインのクトリや他の少女達は兵器として命を使い潰される存在
だからここからヴィレムやクトリがハッピーエンドを手にするなんてありえない。出来るのは限りある生命をどこまで楽しいものに出来るのか。そして最後の瞬間まで自分の生命を諦めないで居られるか
そういった部分が話の中心にあるために作品のノリはそこまで明るくない。
しかも現在のヴィレムは戦闘能力が皆無なものだからヴィレムがクトリ達の代わりに戦うことすら出来ない
ラストで描かれたようにヴィレムはクトリを戦場に送り出すことしか出来ないし、遺跡兵装の調節だって気休めにしかならない
ヴィレムは勇者の辛さもクトリ達の境遇も理解できるのに見ていることしか出来ない。
本作で描かれている多くの描写がとても辛いものばかり
また、現在のヴィレムや黄金妖精達の在り方も凄まじい
ヴィレムは準勇者として500年前に限界の限界まで戦った。その際に石化して一人だけ人類の滅亡から取り残された。だから今のヴィレムは死人のようなもの
黄金妖精は自分の死を認識できないほどの幼さで死んだ迷える魂を利用した存在。そして死も痛みも恐れない。こちらも死人のようなもの
死にかけた世界で死んだような少年と少女達。だから何もかも諦めようとしているのに、諦めきることが出来ずに藻掻いてしまう。
そういった彼等の有り様がとても美しく映ってしまう
終盤、様々な出会いや反発を繰り返したヴィレムとクトリはようやく背中合わせに座りながら穏やかな会話を行えるようになる。
そしてそこで交わされた約束がヴィレムがかつてした約束と被ってしまう流れは印象的。ヴィレムの境遇を思えば同じような約束なのだから不吉な印象を感じてしまうはず。だというのにそのシーンから不安感を覚えるようなことはない
それはきっとヴィレムがクトリを支えてくれているからで、クトリが帰ってくる気で居るからなのだろうね
ラストはクトリ達の戦いの様子も描かれないし、帰ってくるシーンも描かれない。それでも穏やかなものに感じられるほど明るい終わり方だと思えるのは、半分死んだような存在のヴィレムとクトリがようやく生者らしくなったからなのかもしれない
ただ、そんな多少の明るさを湛えたラストを吹き飛ばす本当のラスト
あれがそのままの意味であるならば、何から何まで救いなんて無いじゃないかと思えてしまう……
Posted by ブクログ
『イリヤの空』は14年前らしい
一周半というかライトノベルが中高生とするなら
6年一周期で2週半しているだけに懐かしの味わい
違うのは昨年の『絶深海のソラリス』もそうだったけれど
ヒロインたちに対し視点主人公が目上であるところか
ハインライン『大宇宙の少年』『宇宙に旅立つ時』そして『夏への扉』が許されるのだから
全然問題ないはずだが
ライトノベルであってジュブナイルでないのがよくわかる
そのぶんナイングラートさんがとてもおばさんぽくてつり合いとれてるのかも
ここまで奇形的にしなくても『サクラ大戦』でいいのよ
でもライトノベル作家には無理か
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