紫式部のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
こちらは同じ角川ソフィア文庫といっても、全文が原文と現代語訳で示されている。
脚注、補注、解説も充実している。
文庫の判型による制約はある。
読者からすれば、できれば原文と現代語訳が同じページにあるのがうれしい。
小学館の日本古典文学全集みたいなのが理想。
もちろん、それは文庫の大きさでは難しい。
しおりを複数使って、あちこちページを行き来して読むしかない。
それはともかく、紫式部日記。
前に一通り読むには読んだ。
なぜこの人はこんなに鬱屈しているのかと思いながら。
解説でかなりそのあたりの理解は深まった。
彰子に仕える女房には三種類あるという。
1女房層女房(いうなれば「プロ女房」か -
Posted by ブクログ
大変貴重な史料だった。もちろん原本は残っていないし後年の写本ではあるものの…。この時代にこんなお手軽に読めることに感謝したい。
1000年も前に生きていた人たちの生々しい生活が垣間見える。いつの年代でも人間は本質的には変わらないんだなと(悪口言ったり意地悪する場面ね)
世の中には清少納言好きで紫式部は性格が悪いだの友達になりたくないだの、嫌なことを言う人が多く、編集者さんも同様の人だったらどうしようと不安であったが一切そのようなことはなく、客観的なコメントをされていて安心した。
確かに明るくはなく物憂げな感じではあるが本人としては世間に対し思うことはありながらも生き抜いたんだろうなと…。
-
購入済み
故きを温ねて新しきを知る
いつか読んでみたいと思っていたが敷居が高そうで今日まで開いたことがなかった。今回現代語訳の源氏物語に出合い桐壷という懐かしい名前を見たとたんにとにかく読んでみようと本を開いた。華やかな平安宮中の絵巻物を頭に描いていたが物語は現代にも通ずる人情の機微が描かれておりとても身近に感じ日本人のルーツにも触れることができたように思う。
-
Posted by ブクログ
紫の結びではメインの女性にフォーカスして時系列にまとめて描かれていましたが、こちらはそれですっ飛ばしたスピンオフ的な中の品の女性の話がまとめてあります。相変わらず非常に良く推敲されていて、無駄な肉をきりつめるだけきりつめた感じ。非常にシンプルでかつわかりやすい。ただ、源氏物語に慣れているからわかりやすいと感じるのかもしれない。よくある現代語にありがちな主語がしつこく補われていたりせず、雰囲気を壊す説明的な文がないのでスピード感あって良い。
上巻、空蝉、夕顔、末摘花、玉鬘。やはり末摘花は面白いですねぇ。特に源氏のリアクションが面白くて笑えます。玉鬘が六条邸に移って、男性たちの求婚が激化してくる頃 -
購入済み
親しみやすい古典になっています
古典といえば苦手な人も多いはず。
難解な古語を解読する必要がなく内容が理解できるので、この本を読んだあとに原典を読めば古典にも親しみがわくと思います。
-
Posted by ブクログ
源氏物語の最後の方、「宇治十帖」と呼ばれる若い世代の話を、荻原規子が編み直して現代語訳したもの。
陰鬱というか、うじうじというか、ややこしいというか、そういう話で有名なあたり。
ああでもない、こうでもないと右往左往する恋愛心理は、当時の時代相を映してもいるのでしょう。
ある意味では、意外と近代的でもありますね。
光源氏は、波乱の人生を表向きは栄華のうちに終えました。
薫の君(憧れをこめた通称)はその末っ子です。
じつは最後にめとった女三の宮(天皇の三女という意味の通称)が、柏木と不義の関係になってしまい、生まれたのが薫。
薫は薄々そのことに気づいて、誰にも言えない暗い秘密を抱え、まだ若く恵 -
Posted by ブクログ
宇治十帖、実はちゃんと読んだの初めてかも…かも。
正直、源氏の君も頭の中将もどっちもどっちやなぁと思ってるのですが、こっちを読んでも薫も匂宮もどっちもどっちやなぁと。
あえて選ぶなら、夕霧だな。うん。夕霧&雲居の雁がいちばん好ましいカップルだ。
女性なら、朧月夜だな。物語的には葵の上が好きなんだけど。
で、宇治十帖。
んーまぁ現代の良識で読んでも意味ないしそういう話ではないけど、もうまどろっこしいわ!ってなりますな。
はっきりしないくせにプライドの高い薫と、結局自分のことしか考えてないナルシスト匂宮。
人の噂より自分で確かめろ、世間の評判や周囲の目を気にし過ぎ、ってもだもだ具合にあーってなる