紫式部のレビュー一覧

  • 源氏物語 つる花の結び 下

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    玉鬘の続きと、落ち葉の宮と夕霧の話と真木柱の君とかのその後の小話。
    源氏の君も困った男よの。紫の上にしっかりとした後見人がついていれば、雲居の雁の君みたいに実家に帰ったり夕霧にビシビシ言えただろうになと思ってしまいました。。

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    2019年04月12日
  • 源氏物語 つる花の結び 上

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    空蝉と末摘花と玉鬘のお話。(玉鬘は長くて下巻までつづく)
    やっぱり、末摘花がいちばん好きだなと思う。シンデレラストーリーだからかな。

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    2019年04月12日
  • 源氏物語 01 桐壺

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    故きを温ねて新しきを知る

    いつか読んでみたいと思っていたが敷居が高そうで今日まで開いたことがなかった。今回現代語訳の源氏物語に出合い桐壷という懐かしい名前を見たとたんにとにかく読んでみようと本を開いた。華やかな平安宮中の絵巻物を頭に描いていたが物語は現代にも通ずる人情の機微が描かれておりとても身近に感じ日本人のルーツにも触れることができたように思う。

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    2018年11月24日
  • 源氏物語 つる花の結び 下

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    荻原源氏完結。
    とても読みやすいのに、ちゃんと古典を読んだ感が。
    源氏を始めとする男性視点で描かれている物語だけど、女性作家の作品だってこともよく分かった。
    入門訳としては、大変良いのでは。
    所詮は『あさきゆめみし』しか読んでいないこの身が何を言おうと説得力はないのだろうけど。

    玉鬘十帖にこれだけの読み応えがあったというのは発見。
    紫の上の物語の焼き直しのような印象を持っていたのだけど、こちらはこちらの趣や葛藤が。
    そして、残りの3話。
    そうか、これはスピンオフだったのだなあ。
    別のものとして読むことで、その立ち位置がくっきりした。

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    2018年11月03日
  • 源氏物語 つる花の結び 下

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    下巻、玉鬘の続き、有名なシーンで源氏の弟の兵部卿の宮が玉鬘に求婚中、蛍を放って煽る降りあたりから。ぐだぐだっと右大将の妻になるところまで、サイド的に近江の君が出てくる。登場人物のイケズっぷりがすごい。夕霧と女二ノ宮、薫その後、スピンオフ後日談の玉鬘の2人の姫の話。
    雨夜の品定なんかはどう書いても面白いところなんですが、これぐらい脚色していないほうがシンプルに面白いかと感じる。が、ちゃんと現代語なので中高生向けに非常に良いと思います。

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    2018年08月15日
  • 源氏物語 つる花の結び 上

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    紫の結びではメインの女性にフォーカスして時系列にまとめて描かれていましたが、こちらはそれですっ飛ばしたスピンオフ的な中の品の女性の話がまとめてあります。相変わらず非常に良く推敲されていて、無駄な肉をきりつめるだけきりつめた感じ。非常にシンプルでかつわかりやすい。ただ、源氏物語に慣れているからわかりやすいと感じるのかもしれない。よくある現代語にありがちな主語がしつこく補われていたりせず、雰囲気を壊す説明的な文がないのでスピード感あって良い。
    上巻、空蝉、夕顔、末摘花、玉鬘。やはり末摘花は面白いですねぇ。特に源氏のリアクションが面白くて笑えます。玉鬘が六条邸に移って、男性たちの求婚が激化してくる頃

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    2018年08月15日
  • 源氏物語 桐壺

    購入済み

    親しみやすい古典になっています

    古典といえば苦手な人も多いはず。

    難解な古語を解読する必要がなく内容が理解できるので、この本を読んだあとに原典を読めば古典にも親しみがわくと思います。

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    2018年06月01日
  • 源氏物語 紫の結び 一

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    非常に読みやすい。要約本のように省略しまくった現代語訳本ではなく、結構丁寧。省かれている箇所もあるが、大変分かりやすい表現でスピーディに読むことができる。続きの巻もまた時間を見つけて読んでいこうと思う。

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    2018年05月15日
  • 源氏物語 宇治の結び 上

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    源氏物語の最後の方、「宇治十帖」と呼ばれる若い世代の話を、荻原規子が編み直して現代語訳したもの。

    陰鬱というか、うじうじというか、ややこしいというか、そういう話で有名なあたり。
    ああでもない、こうでもないと右往左往する恋愛心理は、当時の時代相を映してもいるのでしょう。
    ある意味では、意外と近代的でもありますね。

    光源氏は、波乱の人生を表向きは栄華のうちに終えました。
    薫の君(憧れをこめた通称)はその末っ子です。
    じつは最後にめとった女三の宮(天皇の三女という意味の通称)が、柏木と不義の関係になってしまい、生まれたのが薫。
    薫は薄々そのことに気づいて、誰にも言えない暗い秘密を抱え、まだ若く恵

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    2018年01月12日
  • 源氏物語 宇治の結び 下

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    浮舟は強い。

    あさきゆめみしでは、断然薫くんのほうがいいのになんで匂宮に心を奪われるのかと思っていましたが…。
    薫くんの愛情表現のなさには…確かに匂宮のストレートさがすごく嬉しいと思うんだろうなぁ。

    でもまともに考えれば薫くんの愛情深さはピカいちだろうし、末長く愛してくれそうではあるという…この…揺れる感じがよくわかりました。
    そして、そのわずらわしさも。

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    2017年12月03日
  • 源氏物語 宇治の結び 下

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    根本的な考え方が違っているのだから仕方が無いとはいえ、とにかく全員、女々しい。ナヨナヨ、ジメジメしてる。
    なぜそんなにもウジウジとしているのかと、読み進めるのがしんどくなる。
    まあ、そういう社会であり、そういう世界だということなんだけど。
    良くも悪くも、これぞ湿度が高い日本文化なのだなあ。

    あとがきの著者による解説が良かった。
    どうしてこんなに読むのがしんどかったのかが理解できた。

    源氏物語としては、とても読みやすい。まず手始めとしては、おすすめ。

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    2017年09月23日
  • 源氏物語 宇治の結び 下

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    宇治十帖、実はちゃんと読んだの初めてかも…かも。
    正直、源氏の君も頭の中将もどっちもどっちやなぁと思ってるのですが、こっちを読んでも薫も匂宮もどっちもどっちやなぁと。
    あえて選ぶなら、夕霧だな。うん。夕霧&雲居の雁がいちばん好ましいカップルだ。
    女性なら、朧月夜だな。物語的には葵の上が好きなんだけど。

    で、宇治十帖。
    んーまぁ現代の良識で読んでも意味ないしそういう話ではないけど、もうまどろっこしいわ!ってなりますな。
    はっきりしないくせにプライドの高い薫と、結局自分のことしか考えてないナルシスト匂宮。
    人の噂より自分で確かめろ、世間の評判や周囲の目を気にし過ぎ、ってもだもだ具合にあーってなる

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    2017年08月19日
  • 源氏物語 紫の結び 三

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    高スペックだけど満たされない源氏の君の晩年。柏木が思い詰めて死んでしまうくだりが何とも切なかった。紫の上を亡くした源氏の君が1年ずっとひたすらに悲しむ様子があまりにも生々しくて、こちらまで悲しくなった。続く孫世代の話も後で読もう。しかし、イケメン(薫)の特徴に「いい匂いがする」を持ってくる紫式部の研ぎ澄まされたフェチズム…

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    2017年08月18日
  • 源氏物語 紫の結び ニ

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    主に源氏の君の子供(冷泉帝・夕霧・明石の姫)に関わる源氏の君の話。 ひたすら源氏の君賛美の内容にうーんとなったんだけど、当時はこれがウケたのだろう。身分が高くて高スペックでイケメンで何でもできてモテモテでも、妻との会話で他所の女の人の器量をあれこれ言うような人は御免だなあ。 内容は相変わらずとても分かりやすかった。身分(昇進するたびに呼び名が変わる)で呼ばれるときも括弧書きで名前を書いてくれるのがとても助かった。

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    2017年08月18日
  • 源氏物語 紫の結び 一

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    源氏物語の現代語訳。楽しくさくさく読める工夫が随所に仕掛けられている。特に意訳がすごくいい。まるで小説を読むように源氏物語を楽しめた。しかし、光る君って、スペックも身分も高くてイケメンでモテモテ、って、本当にファンタジーだ。

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    2017年08月18日
  • 源氏物語 紫の結び 三

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    女三の宮と柏木のストーリーを中心に、女楽、明石の女御が出自を知る場面など。話の主人公が光君の次世代に移るとともに自然に光の老いや出家が話題にのぼるところなど、当時の傾向がよくわかるストーリーラインでもあって読み応えある部分。やはり一貫してひっかかりを感じるのは和歌の部分の取り扱いやねぇ、確かに和歌がよめないと源氏にはとっつきにくいかもしれないが、妙に訳したものだけを載せてしまうとこれまたリストリクトされすぎてちょっと誘導的に感じるが、でもだらだらと説明を重ねすぎても無粋だし、難しいねぇ。

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    2017年06月13日
  • 源氏物語 紫の結び ニ

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    須磨明石から光源氏が帰還。六条御息所の娘(斎宮女御or梅壺女御、のちの秋好中宮)が入内、絵の御前試合。明石の娘が上京、紫の上の幼女となり入内するまで。明石女御の入内の用意など。夕霧の生活と雲居の雁との結婚話。女三の宮の輿入れ。本当に上手くいいところを抜粋している。個人的には飛ばされてしまった好きな箇所などもあったりして、それもまた面白い。

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    2017年06月01日
  • 源氏物語 紫の結び 一

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    中高生向きの源氏物語の現代語訳。グランドホテル型でスピンオフの多い源氏物語の中からメインの女性たちにフォーカスして骨格だけでうまくまとめてあるので、源氏初心者にも良いかとおもうが、ただ、和歌もあっさりとした訳しかのせていないので興が削がれる。テンポを重要視したからなのかもしれないが、せめて和歌だけは原文と訳を合わせておいてほしかった(私比)。
    一巻は若紫と出会い、藤壺の女御との逢瀬、桐壺帝崩御、朧月夜との密会と無位無冠で須磨に流れ、さらに明石へ。源氏物語の良いところというと、出て来る人物が美形すぎるということ、特に源氏の君の美形っぷりは人外といえるほどなので、そこらへんをかなりきっちりと表現し

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    2017年06月01日
  • 源氏物語 紫の結び 三

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    中の品の方々をさっくりとなくすことで、より紫の上と源氏の愛について理解しやすかったように思う。
    平安時代の貴族の女性は男性の後ろ盾や、自身の身分によって立場が変わってしまうこと。子供がいるいないでも立場が変わる。
    紫の上は源氏の愛という信頼によって、成り立っていたのに。三ノ宮という正妻を迎えられてしまった。ひどい裏切りだし、出家して俗世間から離れたい気持ちもわかる。
    源氏って、なまじマメな男っていうのがもう非難しきれないところですな。愛がなくとも情さえあれば見捨てないからなぁ

    紫の上は源氏の腕の中から逃れられなかったけど、宇治十帖の浮舟は自ら出家して独り立ちしてしまった。という対比のお話にな

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    2017年05月17日
  • 源氏物語 紫の結び ニ

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    中の品の方々をさっくりと省き、本流に目を向けた源氏物語2巻目。

    きました。女三の宮。源氏の君の許せないことたった一つ。女三の宮と結婚したっつーことですよ。
    紫の上は正式にお披露目して結婚したわけじゃないから、いわゆる側室的なポジションのまま1番に愛される人だった。正妻の座は葵の上が亡くなってから空席だったはずだったのに。
    ここで、位の高い女性を迎えるというね。

    紫の上にとったら裏切り以外の何物でもないという仕打ち。許せないですね!

    でもこれが、平安時代の諸々を表しているようで面白いところですね。子供がいる明石の君は安泰とかね

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    2017年03月11日