内藤了のレビュー一覧
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シリーズ8作目、もう少し楽しめそうだ。
今回の猟奇犯罪の被害者は人魚らしき児童から始まった。新しいメンバーに御子柴を加えた厚田班が捜査していく。御子柴は警ら中にスマホをいじっていた警察官だ。成績は優秀だったらしい。
人魚のようなご遺体の正体は?誰かが人体実験したのか?それとも遺伝子のなせる技なのか?ただの結合か?その目的は?次々と理由を知りたくなってくる。
比奈子は、精神・神経研究センターを訪ね、保を頼りに鍵師の元へ。題名のMIXとの関連性も見え隠れする。
保が鍵師に言った。「探しているものはあなたと同じ、塀の外に置いてきた命をかけて守りたいもの。」と。それが何かということよりも、その気持ちの表現から温かさ感じてしまう。
永久は保やスサナ以外に一風変わった友人ができる。サバン症候群の金子である。金子のPCにある絵に、センターに運び込まれた検体情報と写真がある。佐藤都夜なども入っている。そして人魚も。金子はBackとカタコトで言う。これまでのシリーズが関係してくるのか?
今回の読みどころは、比奈子の成長ぶり、精神・神経研究センターの役どころ、価値のあるものと判断されると大きな組織が狙ってくる。厚田班が対峙する敵は・・・
ONから始まるこのシリーズは一つの長編として読むと面白い。決して途中から読まない事だと思う。 -
Posted by ブクログ
ガンさん、東海林、死神女史は前作に続き予想通りの登場だが、意外だったのは三木捜査官に彼女(カフェ店員)ができて笑顔になったこと、そして中島保が登場することだ。ONで登場した人たちが猟奇犯罪事件の解決に力を合わせる。
ストーカーにあっているという背中カフェ吉田佐和を連れて警官が比奈子の元に来る。彼女には7歳の子どもがいて太鼓屋の今川焼きが大好きらしい。これらは大きな布石となる。
太鼓屋(後に比奈子は常連)の今川焼きを食べてみたくて店を訪れた比奈子は、そこで探偵団という子どもたちと出会う。子どもたちは幽霊を確認するために八王子市内にある大正時代の精神科病院の廃病院に行くという。子どもたちは怖くて帰ったあと、比奈子は東海林とそこで複数の遺体発見する。遺体からCUTの意味がわかってくる。
ここからが面白い。
それぞれの被害者の残された痕跡から機会と方法が明らかになってくる。後は動機である。その動機がわかった時に、犯人が炙り出される。
このストーリー性は読みやすく、良かった点である。
比奈子の母が末期癌で痩せたのをチャンスといいコスプレをして笑顔でいたことが前作で描かれていたが、今回の大きなヒントになっていると感じる。
保が言う、コンプレックスは自己顕示欲の裏返しと。日々の中でも自己顕示欲の強い人は、コンプレックスを抱えているように思える。しかし、保はプロファイラーではなく、人の心に潜入するはずだったと思うのだが・・・
猟奇犯罪捜査班の設置構想がガンさんと死神女史の間の構想というのは意外だった。しかし、題名がそうなのでできるのだろう。これからがシリーズ本番ということなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうらおもて、昭和と令和で共に追っているのは「匣」なのか…今回も面白かったです。悲しい別れもありました…メリーさんの息子さん、嬉しかっただろうな。
柏村さんから「こうやって会ってるのが君たちの時代にどう作用するかわからないからもうこちらへ来てはいけない」みたいに言われるのちょっとショックだけれど、柏村さん誠実だなと思います。憶測でものを喋らない、も。
誠実なのは〈君たちの時代〉の方の面々もだけれど…平野先輩はやっぱり先輩なだけあって恵平ちゃんより観察眼鋭いところもあります。なんだかんだ心配して恵平ちゃんを支えてくれるし。ピーチ先輩の性癖も…鑑識ってああいうところまで気にする人々なのでしょうか。。浦野さんも静かに良かったです。
恵平ちゃんも「平野先輩を死なせるわけにはいかない」って…胸熱。
恵平ちゃんが「持ってる」って言われてるの、猟奇犯罪者ホイホイだった藤堂比奈子パイセンを思い出してグッときました。ストラップにも。帰省してる長野でバスに乗り合わせた親子連れ、これは…と思ったけど背景だよねきっとね。
事件自体は悪い意味で「TRACE」だったので胸糞でした。しかも容疑者と息子の犯行を知ってて隠蔽工作してた父親はそれぞれ自○って…真相解明されず闇の中です。捜査にあたった警察官たちの思いは燻り続けるな。。そして全てターンボックスへの怒りと執念へ昇華。とことんやってほしい…あと1冊だけれど。
漸くだけれど、殺し方のグロさや事件のエグさに加えて、菓子テロ小説でもあるのに気付きました。今回は、栗庵風味堂の「くり風味」と、栃木土産らしい「ぼくポチ」を覚えました。検索したけどどちらも美味しそう。。
続きはとうとう最終巻。震えて待ちます。