まはら三桃のレビュー一覧
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ネタバレジュブナイルなんだろうなぁ。でもおっさんの俺が読んでもなかなかおもしろかった。好きこそものの上手なれ、努力は実を結ぶ、友情は清く美しい。世の中そうそう単純でもないってのが分かっているだけに、「それでも基本に忠実に生きて行けばいいんだよ」と言ってくれるこういう正統派青春小説を読むと心が洗われる。
運動音痴なんだが、それでもやってみたかった競技ってのがいくつかある。
ラグビー、ロードレース(自転車)、合気道…。弓道も実はやってみたかったのだが、この本に出てくる顧問の先生のような方針で指導してもらえるなら、ほんと是非やってみたいと思う。たって行う禅だから「立禅」と言われる弓道、ものすごく興味が湧い -
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和菓子の老舗「一斗餡」。看板娘は主人公の風味のおばあちゃん、カンミ。可愛いエプロンをしてお店に立ちます。昔からの味を守る一斗餡ですが、最近はあまり活気がなく。そんな時町会長さんから、長崎街道のお菓子屋さんが集まって、人気コンテストを行うグランプリに参加しないか、と誘われます。お父さんは乗り気ではありません。
ところが、カンミが入院したことをきっかけに、和菓子職人を目指して修行中のお兄さん北斗とお父さんは、新作和菓子を作り、グランプリに参加することにします。
美術部で、仲間とちょっとトラブッている風味は、2人の手伝いをしながら、おじいちゃんが昔作ろうとした、和菓子の話を思い出します。
餡子 -
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いいですねー、読後感さわやか~~~。
まはらさん、やっぱ好きです。
こーゆーなにかに夢中になれる時期にしっかり夢中になれた子は
幸せだよなーっとしみじみ思います。
なんとゆーか、ひとつことに真正面からがっつり組み合ってる。
そこで得るものってすっごく大きくて、殆ど人生の基本、くらいなんじゃないかな、と思う。
私は、それなりに頑張ったけど、どうもやらされ感が強かったからなあ。
まあ基本大変なことからは逃げるタイプなんで、
そこそこまではいっても、それ以上の結果がでなかったな、そーいえば。
んで、そこを乗り越えようとも思わなかったし。
だから、早弥のちょっとずつでも前に進んでいく姿が、すごく眩し -
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ネタバレ数年前から気になってたシリーズの1作目。
近年の入試問題頻出作家さん勢揃いの作品で読んでみたかった。メンバー勢揃いなのは珍しい。
登場人物は、小学5年生たち。
>本の数だけ、人の数だけ、遡った物語があると、わかっていただけたことと思います。
そして図書室には、あなたにぴったりな本が、必ずあるのです。
途方もないほどたくさんの本の中から、そんな本を見つけ出す……。
それは、宝探しのようなものかもしれません。その宝物を探し当てたとき、あなたの人生はきらきらと輝き、ほんの少し、あるいは、とても、豊かになることでしょう。
ほら、あなたも図書室で、宝物を探してみませんか?
このステキな言葉を胸に -
Posted by ブクログ
児童文学作家5名によるリレー小説シリーズ。
短編集なのでサクサク読めた。作家さんそれぞれによるお話の個性があって、書き手が異なるとこうもお話の持って行き方が変わるのかと興味深い。ただ、前のお話で登場していた人物や事象が次のお話で出てくるので、全体的にお話がうまくつながっていて、同じ世界観を共有しているのがわかる。
どのお話も共通しているのは、主人公たちが猫に導かれてブックカフェに辿り着くこと。そこでは、お客さんその人にあった美味しいお菓子と飲み物が出され、飲み物を飲み終わるまで蔵にある本を読むことができる。
一番好みだったのは断トツで『呪いの行く末』。『バッドエンドのむこうに』も面白かった。