【感想・ネタバレ】たまごを持つようにのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年02月06日

弓道にはずっと憧れがあった。凛とした立ち姿、的を狙う真剣な横顔、かっこいい袴、、、もしも中学や高校に弓道部があれば、迷わず入部していただろう。4月から何か新しいことに挑戦してみたいと思ったとき、真っ先に候補に上がったのは弓道。とはいえ、全く何の経験も知識もないし、まずは雰囲気だけでも掴もうと思って手...続きを読むに取ったのがこの本だった。
そしてそれが大正解。弓道のことを全く知らない私でも稽古場や試合の風景ががありありと頭に浮かんできて、ますます弓道に興味が湧いた。弓道の精神論的な言葉も知ることができ、勉強にもなった。しかも読み方が難しい専門用語に読み仮名をふってくれているからありがたい。青春の爽やかなストーリーなのも心が晴れやかになった。

ただ、一個引っかかったところがあるので自分なりに考えてみた。誰の視点で語られているのか、ということについて。
最初は早弥の目線で語られているのかと思ったが、途中から第三者の視点から語られているようだと気づき、少し違和感を感じた。
読み直してみて思ったのは、完全な第三者目線で語られているのは、特に最後の試合の場面だということ。それ以外は基本的に早弥に焦点があたっているが、試合の時は他のメンバーにも平等にスポットライトがあたっている。
これは、弓道の試合のとき、早弥は集中して無の境地にいて、周りのことを一切シャットアウトしているため、筆者目線で語るしかないためだと思われる。弓道の競技の特色上、こうなってしまうのは致し方ないのかもしれないが、若干不自然な感じが気になった。
でも、弓道のことをたくさん知ることができたからそこに目をつぶって、星5つ!!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月09日

ジュブナイルなんだろうなぁ。でもおっさんの俺が読んでもなかなかおもしろかった。好きこそものの上手なれ、努力は実を結ぶ、友情は清く美しい。世の中そうそう単純でもないってのが分かっているだけに、「それでも基本に忠実に生きて行けばいいんだよ」と言ってくれるこういう正統派青春小説を読むと心が洗われる。

...続きを読む動音痴なんだが、それでもやってみたかった競技ってのがいくつかある。
ラグビー、ロードレース(自転車)、合気道…。弓道も実はやってみたかったのだが、この本に出てくる顧問の先生のような方針で指導してもらえるなら、ほんと是非やってみたいと思う。たって行う禅だから「立禅」と言われる弓道、ものすごく興味が湧いてくるじゃないか!

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Posted by ブクログ 2013年07月22日

いいですねー、読後感さわやか~~~。
まはらさん、やっぱ好きです。

こーゆーなにかに夢中になれる時期にしっかり夢中になれた子は
幸せだよなーっとしみじみ思います。
なんとゆーか、ひとつことに真正面からがっつり組み合ってる。
そこで得るものってすっごく大きくて、殆ど人生の基本、くらいなんじゃないかな...続きを読む、と思う。
私は、それなりに頑張ったけど、どうもやらされ感が強かったからなあ。
まあ基本大変なことからは逃げるタイプなんで、
そこそこまではいっても、それ以上の結果がでなかったな、そーいえば。
んで、そこを乗り越えようとも思わなかったし。
だから、早弥のちょっとずつでも前に進んでいく姿が、すごく眩しい。
才能のある子を眼の前にすれば羨ましい、と思うこともあるだろう。
でも、彼女はそこに沈むことなく、実良のそれを愛しいとも思って、
自分は自分の道を歩こうとする。
うわー、もうなんなのかなー、この清涼感!
弓道の、こうピンっと張った空気感とも相まって、ほんとさわやかだわー。
その中で、ぐるぐる悩んだりもしつつ、まっすぐ飛んでゆく矢のような彼女たちの姿が目に見えるよう。

早弥だけじゃなくて、由佳の自分とは違う、という理解と、自分なりの決着をつける、最後の試合とか、好きだ。
正射です、とゆー先生の言葉がとても印象的。
最後の方に語られた実良の弓道という自分の居場所をみつけた、とゆー
心情も印象的だったし。
春の、伸びやかな視線も気持ちよかった。


弓道はちょっとだけ体験したことがあるけど、あれはハマる人はハマるかも。
とりあえず、私はあの空気感を味わうほどまでもいけなかったが。
どっちかってゆーと静のものだよな。
まあ、一生懸命やってる人の内側はそれだけじゃないんだろうが、
カジル程度だと、なんか単調。
でも見るなら好きだな、カッコイイもん。まあ、あんまり見る機会もないけど。
射るのは1人、なのに、3人がひとつになってる。
それって、ホント、気持ちいいんだろーなー。

りんごを射ろうとした実良が下級生を叱るまでに成長。
うーん、この時期の精神の伸びって、多分すごいもんがあるんだろうな。
だからこそ、その時にどーゆー人たちに囲まれているか、ってのは
とても重要なんじゃないか、とふと思う。

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Posted by ブクログ 2012年01月24日

中学の部活動が中心に 、弓道の事が描かれています。

ぐいぐい引き込まれて、弓道の凛とした空気があたりをつつんでしまいそうでした。

うまくなりたいとあせる気持ちやスランプやライバルとのやりとり、そして、恋のドキドキ・・・

とってもおもしろい青春ドラマです。中学時代って、いいなぁ・・・

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Posted by ブクログ 2021年03月01日

主人公の早弥は中学校の弓道部の2年生。由佳先輩を中心に同学年の実良と春の4人で大会を目指す。これまでは天才肌の実良と運動神経が抜群の春は由佳先輩と3人で団体戦のレギュラー。なかなかうまくならないと自認する早弥は補欠だった。しかし、実良の矢が当たらなくなってしまい、早弥が大会に出ることになる。
同学年...続きを読むの3人にはそれぞれの課題があり、それを努力や友情、周りの助けで乗り越えていく。
暖かく見守る周りの大人がよく、サラッと読める。
弓道について詳しく描いてある。弓をやったことがない人にも試合の緊張感が伝わり、これから始めたい人にもおすすめ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年07月02日

気になった言葉

●「心に的が浮かんだときに、矢は勝手に離れていきます。」(坂口先生)

●「ちがうのはあたりまえなんよ。だけ、それぞれに持てる能力で最善をつくすしかないんよ。早弥も自分なりにがんばれ。がんばって、試合で負けてもだれも責めん。少なくともおれは。」(春)

●「昨日できたことが、今日は...続きを読むできない。あるいは、昨日できなかったことが、急にできる。心のあり方が、大きく影響するのだ。」(早弥)

●「いくら思っとっても、実行せんやったら、思ってないことといっしょなんよ。あとから、やっとけばよかったって思ったって、間に合わんのよ。」(実良)

●「道具は人を選ぶけね。ふさわしい人にしか、使いこなせんのよ。道具に嫌がられてけがしたらいけん。」(前田弓道具店のおじさん)

●「真なるものは善であり、美に通じる」(早弥)

●「志を強く持つのはいいですけど、心がそれに支配されてしまっては、振り回されます。」(坂口先生)

●「自分たちは自分たちが選んだ練習を十分にやってきた。それを信じてさえいればいいのだ。」(早弥)

●「一歩一歩しか歩けないのなら、長い間歩いていればいいのだ。人が歩みをやめてしまっても歩いていればいいし、やめてしまっても、ひたすら続ければいい。」(早弥)

●「喜びって、人と人がふれ合ったところから生まれるのかもしれない。」(早弥)

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Posted by ブクログ 2019年05月08日

弓道の事を書いている本 初めてです。
運動音痴の中学女子と 才能豊かな同級生女子
ハーフの同級生男子
弓道にハマって 鍛錬を積む姿が
美しく また 弓道の難しさをも書かれてるように感じた。
青春小説だなぁ

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Posted by ブクログ 2018年06月14日

本の袖には、「たまごを持つように、弓を握り、心を通わせていく、中学弓道部の男女三人。こわれやすい心がぶつかりあう。」とあるが、3人ともメンタル強いし心は壊れ易くもなく、大事件があるわけではなくぶつかりあうという程の激しさもない。思春期の中学生の比較的穏やかな部活動と恋の話だ。このありがちなこと、中学...続きを読む生ってこういう事考えて生活しているんだろうと思うと、読んでいても気持ちが良い。
3人の中学生は気持ちが真っ直ぐで、周りの大人たち、顧問やコーチ、親も良い人だ。主人公の伊吹早弥は不器用な中学生2年生。不器用なという設定もベタだなと思いつつ、コンプレックだらけの中学生、人生が思った程上手くいかない大人にも、主人公の悩み成長する姿に勇気をもらうだろう。
中学生にオススメ。

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Posted by ブクログ 2016年12月23日

すっきりしてきもちがいい。
なんでだろう。むずかしいこと一切書いてないのに。
単純っぽいのに。
読んでいたら、
頭が切り替わって、
モヤモヤしてたのとか、忘れられた。
仕事のお昼休み、気分転換、なんか救われる。
本の世界に集中しやすかった。

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Posted by ブクログ 2014年09月30日

弓道青春小説。とても清々しい読後感。
弓道の知識が全くなかったけれども、わかりやすく読みやすかった。
凜とした空気・緊張感漂う試合の描写は、思わず息詰めて読んでいた。
三人それぞれの葛藤・成長がひしひし伝わってきて引き込まれた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年07月26日

まっすぐで素直、そしてとてもまじめな主人公。自分も中学高校時代、こんなふうに日々を送っていられたらなあと、うらやましくなった。読んだあと、とてもきれいな絵を見たような清々しい気持ちになった。けれどその半面、自分の描いた絵は、線には歪みがあるし色は滲んでいるしで、情けなくなる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月15日

再読でしたが、退屈せずに読めました。
弓道のルールなどはいまいちわからないのですが、話の流れ、登場人物の心の動きなど中学生にあった内容だと思います。
弓道って個人競技かと思ったけど、団体戦もあるなんてこと初めて知りました。

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Posted by ブクログ 2013年02月09日

真なるものは善であり、美に通じる。そして弓はたまごを持つように、ふんわりと握らなければならない。その握り方を握卵という。自信が持てず臆病で不器用な初心者、早弥。早気に陥った天才肌の実良。黒人の父をもち武士道を愛する少年、春。三人の中学生たちの弓道にかけるさわやかで、やわらかな青春小説。

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Posted by ブクログ 2012年12月02日

弓道してます。すごく、共感できました。読んだ後も爽やかな感じが、しばらく残ります。読んだ後気持ちよくなれるのは、いいですね。

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Posted by ブクログ 2012年10月05日

一歩一歩しか歩けないのなら、長い間歩いていればいいのだということ。人が歩みをやめてしまっても歩いていればいいし、ひたすら続けていればいい。

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Posted by ブクログ 2012年01月12日

非常にわかりやすいお話。
中学生が主人公ということもあり、
思考も行動もかなりストレートです。

現在の勤務校にたまたま弓道部があるので、
こんな感じなのかなぁと想像しながら読みました。
弓道に限らず「道」のつく競技は、
本当に潔い美しさがあると思います。

一度、生の試合を見てみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2011年08月19日

 自身、剣道をやっていたのだが、弓道はまた違う成果があるのですね。 最終章(第17章)、主人公の早弥はじめ実良、春のそれぞれが感じる、感覚がとても懐かしい。  弓道は、剣道や柔道と違って、対戦相手がある訳ではない。 だからこそ、自分自身の心持ち(心も身体も)と向き合う必要があるのだろう。 中った時の...続きを読む心地よさ、気分いいんだろうねぇ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年02月06日

最初から才能があった実良、ハーフの春、そして不器用だけどコツコツ努力を続けた早弥。3人の弓道部員のお話。

図書委員長の推薦で読んでみた本。
誉田哲也の『武士道~』シリーズと似た感じ。
中学生が主人公だから、それよりも読みやすい感じかな。

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Posted by ブクログ 2010年12月10日

弓道に向き合う主人公たちの姿がとてもさわやかでした。
ただ、私は中学弓道の現状を知らないのですが、始めて2年強で全国大会に行けるようなものなのでしょうか?という疑問が。。。
競技人口は少なめなのでしょうし、もしかしたら可能なのかもしれませんが、ちょっとご都合主義的なところを感じました。
そこを除けば...続きを読む、主人公たちの心の動きはとてもよく描けていると思いました。

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Posted by ブクログ 2010年05月09日

中学の弓道部の話。
奔放で天才の実良、黒人と日本人のハーフで着実に力をつけている春、幼い頃から弓道をやっている有段者の由佳先輩。
3人に憧れを抱きつつも、上達しない自分に苛立つ主人公、早弥。

弓道というテーマはあまり見かけないけど、精神的な成長とも絡めてあってなかなか面白かったです。地道に練習を積...続きを読むみ重ねるしかないっていうあたり、今の自分にも必要なものだなあなんて思いつつ。
出てくる大人がいい人ばかりで安心感がありました(それがいいか悪いかはともかく)。ときたま変な日本語を披露する春のお父さん(ロバートさん)がとてもかわいい。

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Posted by ブクログ 2010年01月23日

弓道のお話、読んでて清々しくなる
成長を間近で感じることができて
すごく気持ちいい。弓道もやってみたいなぁなんて
ほんと影響されやすいからなぁ~
でも弓道をやってみたいのは、結構本気で思ってる
でも思ってるだけで、行動には起こせないなぁと思ってるのもほんと

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Posted by ブクログ 2009年12月04日

青春スポーツ物。
九州の中学校の弓道部が舞台。
人数は少ないがそれぞれが真剣に弓道と向き合っている。
不器用だが努力で伸びていく主人公。天才肌だが長いスランプに陥っている友人など登場人物も瑞々しい。
試合がドンドン進んでいき、すがすがしく読めた。

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Posted by ブクログ 2022年08月17日

中学生におすすめ。とのこと。
上手に出来るからといって、練習をしなければ、上手くはなりません。人から見ると不真面目そうでも、本人は一生懸命なことって、よくあります。自分と同じ目標に向かって頑張ってる異性って好きになっちゃうよね、という感じ。
頑張る中学生。とてもキラキラして、眩しい…。

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Posted by ブクログ 2022年01月15日

息子が高校時代弓道をしていました。当時、用語をことばで聞いていたのですが、私の中へはひらがなでインプットされたままでした。
この本は弓道している時の記述が多く、未経験者の私には少し難しかったです。でもきっと、これから弓道を始める人が読んだらモチベーションが上がるんじゃないかな?
主人公達を指導する八...続きを読む段の年配の先生。彼女が掛ける言葉は厳しく適切でそしてその言葉は実はやさしい。素敵でした。

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Posted by ブクログ 2016年04月24日

中学弓道部の話。静の中から立ち上ってくるエネルギー。読みやすく、読後の清涼感もいい。春や実良を素直にかっこいいと思った。
文章が爽やかでとても好き。

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Posted by ブクログ 2014年12月24日

弓道の話。独特の用語とか所作とか試合のやり方も初めて知ることばかり。中学生の部活の話で読みやすく読後感も悪くない。

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Posted by ブクログ 2013年04月04日

表紙イラストからわかるように、弓道部の話。

真善美、懐かしいなぁ。
弓道をやっていた人なら、懐かしポイントがたくさんある。
一部、?なところもあるけど、中学の話だからかなー。

握卵、というのを現役時代に知りたかった。
あの、立の独特な雰囲気は、忘れがたく、好きな瞬間。

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Posted by ブクログ 2012年08月23日

弓道の才能に恵まれた女の子・実良について、チームメイトである主人公は心の中で常々絶賛するのですが、どうもこの実良の魅力が伝わりませんでした。

スポーツもので、凡人の私と才能あふれるライバル・・っていう設定はよくありますが、主人公もライバルも、もっとプライベートな面で人間的な魅力が描かれてたらよかっ...続きを読むたです。

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Posted by ブクログ 2011年09月26日

自信が持てず臆病で不器用な初心者、早弥。
ターゲットパニックに陥った天才肌、実良。
黒人の父をもち武士道を愛する少年、春。
たまごを持つように、弓を握り、
心を通わせていく、中学弓道部の男女三人。

弓道経験はないけれどなんというのか武道系にある
背筋が真っすぐになるような凛としたものを感じる
お話...続きを読むだった。
女子二人、男子一人の中学生3人。
ちょっぴり恋愛ごとも盛り込みながら大筋は弓道。
描写が丁寧で弓道を知らない私でも緊張感や
心の揺れを感じられた。
中学生。 爽やかだわ。

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Posted by ブクログ 2010年07月13日

弓道部の中学生の物語。
メンタルスポーツの弓道。卵を優しく持つ手の力をつけながら、技術と精神的な成長をしていく。

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