【感想・ネタバレ】鷹のように帆をあげてのレビュー

あらすじ

親友を交通事故で亡くした中学1年の理央は、ペットショップで出会ったちいさな鷹を育てはじめる。野生を失いつつある鷹の「飛ぶ」力をひきだすことはできるのか。そして、鳥が「帆翔」する姿のように、理央が心のバランスを保ちながら空をみあげる日はやってくるのか。九州の空を舞台に、不器用な少女が生きる気流をつかもうとする青春小説。

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Posted by ブクログ

不覚にも最後のページで涙しました。
ボーイッシュな女の子っていいな〜と思いつつ、一度は夢見た鷹を飼うということのリアルさがわかりました。
まだまだ優しい表現にとどめてはいるでしょうが、こうして夢を形にする若者を応援したくなります。

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2013年10月22日

Posted by ブクログ

まはら三桃さんは児童文学を書かれているそうなので、この作品も読者想定は児童なのかもしれない。シンプルなテーマを真っ直ぐに描かれていて、すっと物語に入って行けた。
伸びやかな読後感に、たまにはこういう話も良いと素直に思う。

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2021年08月07日

Posted by ブクログ

中学生にしてはヘビーな設定(親友の交通事故死、養護施設からの養子縁組など)だが、それぞれが互いにかかわりあうことで、乗り越えていく感じが清々しかった。
「鷹匠は女子高生!」を読んだ後だったので、石橋さんが登場してきただけでうれしかったです!
まはらさんの作品は2作目ですが、中・高生が読むにはいい感じかな。

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2013年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

葉山理央(中1)は、親友を交通事故で亡くして以来、明るさを失っていた。そんな時、ペットショップで鷹と出会う。
親友が生きていた時にはヒナだった鷹が、成長していた。
威風堂々とした鷹に、理央は心惹かれた。両親に相談して、鷹を飼うことを決めた。
マンションでは可哀相なので、幼なじみの上田康太の家・龍安寺に小屋を造らせてもらい、理央は毎日鷹(モコ)の世話をしに通った。また、近隣の市に住んでいる鷹匠の女子高校生・平橋さんを訪ね、鷹の飼い方、飛ばし方のアドバイスをもらい、餌(ヒヨコ)を調達する所を紹介しでもらったりする。
はじめは飛び方を知らなかったモコも、愛情いっぱいに育ち、訓練を重ねるうちに高く飛べるようになってゆく。
理央は、死んだ親友・遙への思いをモコに託して、高い空をあおぐのだ・・・


ストイックな青春物語。理央もかわいいし、幼なじみの上田康太(寺の子なので仏教の教えを学び、僧じみているけれど、養護施設から寺の養子になった経緯もあり、悩みもある)もいい味をだしている。
九州の言葉と、自然豊かで、空が広くて高いのを一緒に体験できていい。

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2012年09月17日

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中1の理央は入学前に親友の遙を交通事故で失ってからうつろな気持ちで生きていた。一年後、遙の形見となった赤い手袋を左手にはめ続ける理央は、遙と二人で見かけたペットショップの雛が成長した姿に心を奪われる。それは鷹だった。遙に見せるため、理央はその鷹を飼って空を飛ばせようと決意する。
*理央を見守る両親を始めとする大人たちがちゃんと大人で安心して読める。幼馴染みの康太も気持ちのいい少年だ。

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2012年03月06日

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野生を知らずに飼うと痛い目を見る。鷹匠になりたい女子中学生、理央。親友だった遥に鷹の姿を見せたい。親友の形見を外せない理央とペットショップで出会った鷹のモコ。いっぱい愛して、育てて、落ち込んで、それでも前に向かって成長していく姿が爽やかでした。

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2022年07月20日

Posted by ブクログ

親友を亡くした女の子が鷹を飼い、育てていく中で親友の死を受け止め乗り越えていく物語。
結構ヘビーな内容が書かれているけど、それぞれあっさりしていて物足りなさはあり。
でも、鷹を飼う難しさ、厳しさ、大変さがよくわかり、それと同時に鷹の魅力が存分に伝わってくる。雄大な自然が感じられ、とても清々しい読後感でした。

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2015年06月20日

Posted by ブクログ

児童文学なので読みやすい。

親友を亡くした中学生が、鷹を育てる中で自己を昇華させる物語。
2012年初版とあって、イマドキのアイドルグループなどの名前もちょくちょく出てくるので、賞味期限は短そう。
物語そのものは、普遍性のあるテーマを扱っているのでもったいない。

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2014年05月05日

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中学生の女の子が主人公。夕方、仲の良かった友達と別れた直後にその友達は交通事故で亡くなった。別れる前に貸してもらった手袋を外せずに一年中毎日、お風呂と手を洗う時以外はつけてきた。そんな彼女が、友達との思い出のペットショップにいた鷹のヒナを毎日のように見続け、その鷹を大空にはばたかせたいと願うようになる。幼なじみのお寺の男の子は、3歳の時にお寺に養子としてやってきた子で、お互いに(恋愛などではなく)自然な思いやりの気持ちを持ちあっているところも、好感。

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2013年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

珍しく検索一発おっけー。
治ったのかしら??


まはらさん作品3作目。
まあまあ、かな。
幼なじみが事故で死亡。
その遺品になった手袋をずっとはめたままでいる主人公の理央が
亡くなった遥に見せたい、と鷹を飼い飛ばす訓練をしていく。
多分、失ったものに大きく傷ついて、
それが鷹を育ててゆくなかで、段々と癒えていってるんだろうけれど、
そのへんは別にいらないような・・・・。
ただ鷹匠に憧れて、鷹に夢中になっていくってゆーだけでも十分な気がした。本当はもっと重いものなんだろうけど、手袋の存在感があまり感じられなかった。康太も、彼自身はいっぱい悩んだりしたんだろうけど、
ちょっと人間できすぎだろって感じ。本当は違うんだろうけど、
読んでるといやにあっさり解決したなーって印象がぬぐえず。

鷹を育てる部分はおもしろかった。
非常に興味深い。
一番印象的だったのは、必要がなければ鳥は飛ばない、ということ。
びっくり~。
生きるために必要だから、飛ぶ。
なんか、すごい。
自然に生きるってことの厳しさと、なんとゆーか、よくできてるなあっと
ゆう、畏敬の念。
ヒヨコぴよぴよを食べるってのは確かに想像するとちょっとぎょっとする。
けど、私が毎日していることだって同じことなんだ、と思う。
何かの命を糧に今の私がある。
その実感のなさに愕然とする。

鳥の要素だけがない。
その表現が素敵。

鳥は生きるために飛ぶ。
じゃあ、人は?生きるために、何をすればいいんだろう?

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2013年02月19日

Posted by ブクログ

話としてはあっさりした感じかな。

でも、本当に自然は人に実に様々なことを教えてくれ成長させてくれると思う。

鷹を飼うなんて私にはできそうにないけど、実際に高校生の鷹匠がいるということでそれも驚き。

どんなことでも自分の好きなことがあるというのは幸せだな。

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2012年04月13日

Posted by ブクログ

この作者の、ひたむきな女の子シリーズはどれも熱い。
「たまごを持つように」では弓道、
「鉄のしぶきがはねる」では旋盤工、
今作では、また意外なところで鷹匠をもってきた。

全く鳥に興味がなくても、猛禽類の魅力がひしひしと伝わってくる。

ちなみに、実際にいる女子高生の鷹匠がモデルらしいです。

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2012年03月29日

Posted by ブクログ

女子中学生が鷹を飼うことが、現実的にどれだけ厳しいか、(本筋とはあまり関係ないのですが)すごく伝わってきました。
最後のシーンのために全てがあるのかなぁ、と。そのくらい、最後のシーンは気持ちがよく、一枚の写真のように心に残りました。

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2012年06月13日

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