あらすじ
工業高校機械科1年唯一の女子、冷たく熱い鉄の塊に挑む!めざせ「ものづくり」の真髄!!「高校生ものづくりコンテスト」旋盤青春物語。「高校生ものづくりコンテスト」とは……。全国の工業高校生の精鋭たちが、技術・技能を競い合う大会。「高校生技能五輪」「ものづくり甲子園」などとも呼ばれ、日本の高校生による「ものづくり」の頂点をめざす大会として注目を集めている。
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何かにひたむきになる 物語はいい。
特別に飾ることなく、しっかりした技術を身に付けていこうとする姿を正面から描いたところに、非常に好感がもてる。
本当にもの作りに取り組む工業高校生よ、出でよ!
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表紙に一目惚れ!
最初のほう工業のことか…とちょっと落ちた自分を殴りたい。
爽やか!熱い!
恋まであるなんて…♡
嬉しすぎました。読むべきです。
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イイね。まるで男子高の工業高校に女の子が一人。そういう展開かと思いきや、色気のある話はほとんどない。
「ものづくり」ででてくる工程や工具の専門用語が、物語に深くはいりこんでいく仕掛けの一つに。
これから自分が「何をしたいか」「どんな仕事がしたいか」、全く目標が持てない子に、手にとってみてほしい一冊。
ほんのちょっぴりの恋(のはじまり?)も、微笑ましくて、気持ちが良いです。
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家が金属工場だった心は工業高校機械科で唯一の女子。コンピュータは人を裏切らない。昔あったある出来事から、心はものづくりの世界を見ないようにしてきた。しかし運命にひきづられるようにものづくりの世界に入りこみ、高校生ものづくりコンテストを目指すことになる。
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工業高校で金属加工に打ち込む女子の話。周りは全員男子の状況のなか、旋盤加工に目覚めて「ものづくりコンテスト」通称ものコンを目指す女子の悪戦苦闘ぶりを描いてます。ものごとに真剣に取り組むと楽しいだけじゃない、乗り越えられない壁にぶち当たって、悩んで苦しんでケガもして、それでも試行錯誤して一歩ずつ前に進んでいく主人公。若者の視点でモノづくりの楽しさ、奥深さが味わえる一冊。
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工業高校機械科1年唯一の女子が旋盤作業に挑む。ものづくりの世界を描いた青春小説。
全く知らない世界の話で機械や作業工程が想像しにくいが、練習を重ね上を目指す一途な姿に魅了される。
女子であるための苦悩などを織り交ぜながら展開するのも読み応えあり。
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おもしろかった!
旋盤の技能を競うものづくりコンテストを目指す高校生の心(しん)の物語。
原口が言った「ものづくりは楽しいから」が象徴するストーリー。旋盤も専門用語も聞いたことないものばかりだが、登場人物たちの楽しさが伝わってくる。
もの研の部員でもある、吉田、亀ちゃん、前半大活躍の小松さん、みんないい。
終盤、原口が元カノに会うところに心がついて行ったのに、何もできなかったのも良かった。
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ものづくりコンテストに挑戦する工業高校生の熱い想いと、ものづくりの楽しさをいっぱい詰め込んだ楽しい作品でした。
工業に関わっていない人にはちょっと難しい言葉もたくさん出て来ます。でもこの作品は高校生ものづくりコンテストに挑戦する生徒たちにとってはものすごく励みになる作品だと思いました。「ものづくりはなくならんよ。なぜならものづくりは、楽しいからだ!」
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工業高校で女子1人の主人公。コンピュータ技術に憧れていたが、実家の元の家業である旋盤技術に惹かれていく。
登場人物1人1人の設定が良く、職人や教師など魅力ある大人に好感が持てる。
最後は恋愛に変わっていくが、どっぷりではない。手落ちなく努力していた原口が日本での実地体験を積まずに海外へ行くのは突飛な印象だった。
方言あり。
中学生以上。
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工業高校に通う女子を主人公にした、青春モノ。
工業女子だけあって部活は「もの研」。
なんとなく映画の「耳をすませば」みたいな雰囲気があります。
まはら三桃さんの作品、個人的にさ好きです。
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面白かった。まぶしいぐらいキラキラした青春小説。鉄。火花。旋盤。職人技。カッコイイ。
金属質で硬い物に熱い想いが感じられる。専門用語もたくさん出てくるけど、テンポ良くサクサク読みやすかった。主人公のおばあちゃんがいい味出している。
「ものづくりは楽しい!」同感です。
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まはら三桃青春3部作。
専門用語が多く、いまいち感じがつかめないことも多かったのですが、まはらさんの書く主人公らしく困難にぶつかっても負けないまっすぐな感じが良かったです。
最後の原口先輩の告白は読者へのご褒美!
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旋盤という我々の多くにはあまり縁がないものを題材として扱っているが、彼らの熱気がこちらに伝わってきてとても読みやすいものだった。一つのことに向かう素晴らしさを強く感じた。そして、読み終わってから本を閉じたときに見える表紙の題名がとてもかっこいい!!(^^)
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北九州の工業高校に通う高校生のお話。
主人公は1年生の三郷心(みさと・しん)。
電子機械科唯一の女子。
コンピューター研究部で、
マイコンカーのプログラム作りに打ち込んでいたはずの心は、
ひょんなことで「ものづくり研究部」に関わり、
「鉄を加工する」魅力にとりつかれ、
旋盤で「高校生ものづくりコンテスト」を目指すことになる。
「鉄を正確に削って、何かを作る」という工程が丁寧に描かれるんだけど、
その作業ひとつ一つが、もの珍しい。
工業高校では普通なのかもしれないけど、
わたしなんかからしたら、へー、ほー、と思うことばかり。
もっとも、さすがに鉄とのやりとりだけじゃあ「お話」にならないのか、
おじいちゃんおばあちゃん世代の、北九州の熱気や鉄への思い、
工場を失った苦い記憶、
卒業生で世界を目指す女性技術者、
同級生の脱線や、先輩の恋の行方などなどが描かれ、
なかなか爽やかな感じで終わった。
物語の中心は「ものづくり」なので、
全体に地味な仕上がりではある。
もっと人間関係があれこれあるのを期待したら、あれれ、と思うだろう。
でも、これは「ものづくり」の楽しさというのかしら、
奥深いよろこびに触れる感じがいいと思う。
そういうのが好きな子には、嬉しい一冊だろう。
中学と高校生におすすめ。
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工業高校に通う女子高生の、挑み励んでいる姿がまぶしく描かれていてよかった。
自分には馴染みのない金属加工の話も、仕上がりの美しさを想像したら主人公の熱中する気持ちが分かったような気分になる。
ほんの少しの恋愛要素もにやにやできるいい雰囲気だった。
Posted by ブクログ
とてもよかった。
こーゆーなにかひとつ一心に打ちこむことができるってのは
それだけでもう幸せだと思う。
全くそーゆーのが自分にないので、メッチャ憧れるわー。
とても読みやすく、心の心情が丁寧に描かれていて、
青春きらきらの素敵な作品でした。
大好きな場所だったのに、つらい思い出により、
違う方向を向いてしまっていた心が、それでも
やっぱり好きなんだ、とゆー自分の気持ちに正直に進み始めるとこが好き。
なんかこう、熱いもんが心の内にあるっていいよね。
最後にちょっとラブもあり。
待ってろ、ににやりでした。
これは、好きな作家さんになるかも。
他のも読んでみよ~。
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ものづくりに打ち込む高校生たちのかっこよさは、充分伝わってきました。
旋盤というものをほとんど知りませんでしたが、そのマニアックさがすごく新鮮でした。
北九州弁(?)がいい感じを出しています。
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高校生に紹介用。
何かに目覚めるときって、触感だとか匂いだとか五感で感じるのかなぁ。
ひらめきってそういうものなのかも。何で、将来が開けるか分からないからひらめきをいつでも感じられる準備はしときたい。
工業高校、楽しそうだなー
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一つの目的に向かって精進する若者の物語が好きなのは、自分が、すでにそういう年齢ではなくなり、精進することもなく、のんべんだらりと日々を過ごしているからなのだろうな。 工業高校に入学し、コンピュータ研究部に入っているものの、ふとしたきっかけでものづくり研究部に参加して、物作り競技会に出ることになった主人公、心(しん)。 読んでいて、ほんとにまっすぐで気持ちいい作品。
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「職人技」と言われるような技術を身につけた人が作り出すものは、機械で作られたもののように正確であると同時に、「手作り」ならではの魅力を持っています。
主人公・心(こころ)は名技術者の亡き祖父との思い出を胸に、その後を追って旋盤を回すことになります。
周囲は男子ばかりという特殊な環境の中で、技術の向上をめざして練習を重ね、「ものづくりに男も女もない。終わりもない。やり始めたら進むしかない」という祖父の言葉とともに、「高校生ものづくりコンテスト」に挑みます。
頼りになる先輩や、めきめきと技術を挙げてゆく同期との関係性も、高校生の青春が描かれていて、「お仕事小説」としても部活小説としても楽しむことができる作品だと思います。
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ティーン向けの青春小説。なんだが、舞台は工業高校のモノつくりコンテスト。しかも金属加工の部というエラいところに焦点当ててきよったなぁな、まはら作品。
でもご安心あれ、ヤングアダルトの王道から全くそれずに、旋盤フライス盤回してくれます(笑。
小説としては王道走りすぎてて、新鮮味や驚きは少ないが、ティーン向けならこれもあり。むしろストーリーは基本に忠実なだけに、枝葉部分の新鮮さが映える作品。
こういうの書かせたら池井戸潤が断トツかと思ったけど、まさかの切り口でまはら三桃がやってくれました…そういや、土下座シーンあるな、全然ちゃうけど!
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舞台は工業高校。旋盤である。
旋盤のような工場での加工ものはあまり取り上げられない。技能系の全国大会・オリンピックも行われているのだけどメディアにはほとんど注目されない。メディアが取り上げられることが地位向上の近道だと思うけど。
このような技能系の世界の素晴らしさ。そこに高校生らしい青春群像が絡まっている。物語そのものは唐突なところがあって、物足りないところがあった。
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工業高校で鉄加工をしてる高校生のお話。旋盤という、新しい世界を知った。
技術があるって、すごくいいな。自分の中に、確固たる技術があるって、すごくうらやましい。
それを得るためには、やっぱりたくさん時間をかけないといけないけど、得たときの自信は本当に大きい。
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北九州のとある工業高校に、男子にまじって一人の女子が電子機械科で学んでいた。三郷心(みさとしん)、高1、実家は小さな、けれどその技術で名を馳せていた三郷金属工業だった。祖父が興したその工場も、若い従業員に技術を記したノートを持ち逃げされたあたりから傾きだし、不況も手伝って今は廃業している。
心は幼い頃から工場で作業しているみんなを見ているのが好きだった。工業高校ではコン研を選んだ。職人技など感覚的なものはわかりにくいし、人はうらぎって技術をぬすむこともあるが、コンピューターは人を裏切らない。
けれど、文化祭でものづくり研究部の手伝いをするうちに、旋盤をまわす魅力にはまってゆく。そして、ものづくり甲子園に出場することに。
専門用語がいろいろ出てきて、知らない事も多いけれど、ものづくりの楽しさ、静かで熱い情熱が伝わってくる。
専門の機械や道具なんかを、イラストなどで紹介されているといいのに・・・。
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坪田譲治文学賞受賞ということで手に取りました。デビュー作のカラフルな闇はすごい好き。工業高校に通う心の葛藤。ちょっと恋もあり。
簡単に例えてしまうと、や、簡単すぎだろと怒られてしまいそうですが例えるならアスコーマーチと耳をすませばを足した感じ。汗臭いけどむずがゆい青春ストーリー! 恋もあり思春期的な悩みもあり。ハズレなしの作品です。
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主人公・心(しん)は、工業高校機械科唯一の女子。実家は有名な金属工場でしたが、職人の背任によって倒産し、旋盤工だった祖父も他界。心は旋盤ではなくコンピュータ技師の道を目指しています。そんな彼女が文化祭前に、「ものづくり研究会」への助っ人を頼まれるところから、物語は始まります。
最初は嫌々だった心ですが、職人や部員たちのすばらしい技術に接するうちに、旋盤に魅せられていきます。「ものづくりは、なくならんよ。ものづくりは、楽しいからだ!」無愛想な先輩・原口の力強い言葉にも後押しされて、心はもの研の部員たちとともに「高校生ものづくりコンテスト」旋盤部門に挑戦することになります。
すっきり爽快な気分が味わえる、青春部活小説でした。