辻田真佐憲のレビュー一覧

  • たのしいプロパガンダ

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    具体例が豊富でで国内・海外・ジャンル偏らず記載されていて面白かったしイメージがわきやすい良い本だった。エンターテインメント産業は危機に瀕するとこういう方向に引き寄せられる誘因ってあるよね、という意味でも今まさに読むタイミングだったのかも

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    2020年12月16日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    デタラメの代名詞とも言われる「大本営発表」。
    近現代史研究者の辻田氏はこの大本営発表にスポットを当て、その始まり(1937年の日中戦争時)から、最後(第二次大戦終了時)までを追いかける。
    最初はデタラメとは言えず、そこそこ正確に戦況を伝えていた大本営発表が、一体いつ頃から綻び始めるのか。勿論、日本の劣勢を隠すためではあるのだが、なぜ当時のマスコミはその発表に隠された大きな嘘をそのまま報道したのか。
    そこには陸海軍の対立と、国とマスコミの間の対立と癒着が深く関係していたことを丁寧に掘り起こしている。
    戦時統制で新聞に使う紙が統制の対象になり、群に逆らえば新聞が印刷出来なくなると言う国に急所を掴ま

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    2020年09月09日
  • 教養としての歴史問題

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    歴史修正主義について単純に否定するのではなく、社会から求められる意味合い、拡大させた学者サイドの責任など冷静な議論がされている好著。娘さんにも読んで是非とも読んでいただきたい。

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    2020年08月23日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    大本営発表の変遷とその背景を網羅的に辿る名著。太平洋戦争の変遷も同時に辿れる。史実と筆者の評価が絶妙なバランスで混ぜられており、学びと面白さが両立している。

    空母にして73隻もの戦果報告の改竄は呆れるばかりだが、一度ついた嘘の辻褄が合わなくなって嘘をつき続けることしかできなくなった陸海軍の悲哀たるや。

    国民を騙すこと自体が大きな罪だが、戦果の誤認や改竄が誤った戦略を生んだことも特筆すべき事態。

    現代はメディアの質と、メディアの独立性で揺れ動いているところかなと思うが、少なくとも、くれぐれも報道機関と政府は適切な緊張感を保ってほしいと願うばかりである。

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    2020年08月22日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    古い組織は、その組織や部署の存続がなににも勝る目的であって、蓄積された(ほかでは全く役に立たない)前例によく通じていて、大量の情報を処理して、組織が望む形に整理できる人が偉くなっていく。そうなると、大事な変化のサインに気づける人が駆逐され、知らぬ間に老朽化していく。その最たる例だな。うちも同じ気はある。また、なんでも二元論で処理して、「一致団結だ。やるか、やられるかだろう。じゃあわきめもふらずやるしかないだろう」的な暴論は、上り調子の時はいいけど、分が悪くなると坂を転げ落ちるように悪化していくってことも良くわかった。

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    2020年06月04日
  • 古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家

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    ネタバレ

    朝ドラ「エール」主人公のモデルということで
    興味を持ったので
    ネタバレ承知で読み始めたところ、一気読み

    古関裕而さんのことはよく知らなくても
    この方ののこした曲の数々を我々は知っている訳で

    「栄光は君に輝く」しかり
    「スポーツショー行進曲」しかり

    しかも、地元の近くの学校校歌も書いてらっしゃる!

    さらには、私が子供のころに放送していた番組で
    審査員もしていらした
    ああ、あの番組! と思うわけです

    戦中のエピソードを読んでいても
    いやあ、よく生き延びられたなあ……強運の持ち主だったのかなあと

    まさに昭和史です

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    2020年04月21日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

    購入済み

    人は歴史に学べない?

    ここ最近の報道をみていて、政治家の明らか
    な嘘などが、なぜ無批判にメディアで垂れ流
    されるのか疑問に思いつつ再読。

    結局気分は暗澹とするばかりだが、だからこそ
    一つ一つの事例を現代に照らし合わせて読めた。

    結局、人はたとえ「悪い見本(この場合は過去
    の大本営発表)」から、何も学べないのかな?

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    2020年04月17日
  • 天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成

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    いつものシニカルな辻田節がさくれつ。ここ数年は、辻田さんの関心領域に実際の政治が近接して、結果的に辻田さんの本がどれも時事的に読めるのがふしぎだ。

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    2020年01月08日
  • たのしいプロパガンダ

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    笑った、笑った。すごく面白い。ただ、日本ではまだまだ「楽しいプロパガンダ」が権力に身についていないのに救われるというか、なんというか。自民党のニコニコ超会議参加もイマイチ板についてない感じですしね。

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    2019年12月03日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    国民必読でしょ。無茶苦茶になったのは政府と報道が一体化した結果であった。
    日本人は第二次世界大戦の総括が不十分だと言われるのは、総括されるとマスコミの暗部が明らかになってしまうから、なのではないかね。
    そういった意味でも、マスコミの自分の隠蔽体質は当時の軍部と大差ないのではないかね。

    いやー、ファクトに基づいた良い本でした。勉強になりました。

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    2019年04月25日
  • たのしいプロパガンダ

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    読んだ
    自衛隊の勧誘ポスターがアニメ絵なのが楽しいプロパガンダの典型例、って話に納得
    ちゃんと読書メモ取りながら読み返したい。

    大塚英志著『大政翼賛会のメディアミックス』を読んでるところなんだけど、この『楽しいプロパガンダ』に通じるところがある気がする。

    『楽しいプロパガンダ』では戦前日本の楽しいプロパガンダ、そんなに大成功というわけでもなく模索してた、みたいな描かれ方だったと思うんだよね。

    ただ『大政翼賛会のメディアミックス』では、戦前の日本の市民向け楽しいプロパガンダが割と成功していたという視点で取り上げられてるので比較すると面白い。

    戦後、世界に先立ち作られた、日本のエンタメの「

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    2019年04月21日
  • 空気の検閲~大日本帝国の表現規制~

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    戦前の日本における検閲について、法律や所管部署等の制度面の説明や具体的に発禁となった文章の例を交えながら、その実態を描いた本です。検閲官と出版社のかけひきや実際に発禁となった事例は読み物として面白く、軽く読める読み物を探している人にもおすすめです。

    一方で、第二次世界大戦に至るまでの社会情勢の変化と、それに伴う検閲のあり方の変化は学ぶべき価値のあるものだと思います。抽象化した学びとして目的で手段を正当化している状態は、目的の移り変わりにたいして弱く、危うい状態なんだろうなと思いました。

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    2019年01月04日
  • 文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年

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    文部省の研究「理想の日本人像」を求めた百五十年。辻田真佐憲先生の著書。現代の文部科学省はモリカケ問題に収賄問題、裏口入学問題と不祥事だらけ。教育に心血を注いで大変な努力をしてきたかつての文部省の職員の人たちが現在の文部科学省の不祥事を見たらどう思うのでしょう。

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    2018年08月09日
  • 文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年

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    文部省(文部科学省)とそれが追い求めた「理想の日本人像」を通じて、明治維新以来約150年の日本の教育史を明らかにすることを試みている。
    教育という(著者の)価値観が入り込みやすいテーマについて、非常にバランスよく叙述されていて、客観的に日本の教育史を振り返り、今後の教育について考えるのにちょうどよい本だと感じた。
    日本の近現代の「理想の日本人像」をめぐる歴史においては、普遍主義と共同体主義の相克と調和が常に問題となってきたということがよく理解できた。凡庸な結論ではあるが、著者も指摘するように、「理想の日本人像」の(とりあえずの)正解は、普遍主義と共同体主義のいずれに偏ることもなくその中庸にある

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    2017年12月28日
  • ふしぎな君が代

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    小学校から高校まで、入学式や卒業式で歌って来た「君が代」。
    実は1999年の「国旗国歌法」制定まで、正式には国歌でなかった
    ことを知ったのは成人してからだった。

    ただ、この「国旗国歌法」に関しては例の日本会議が動いている
    ので若干、複雑な思いはあるんだが。

    式典では必ず「国歌斉唱」と言われるのだから、そりゃ無条件で
    国歌だと思うわ。

    「君が代」に賛否両論があることは中学生頃に気がついた。しかし、
    私自身は別に反発することもなく歌っていた。だって、誰も国歌と
    決まっているのではないと教えてくれなかったのだもの。

    「君が代」はいつ生まれ、歌詞にはどんな意味があり、歴史的

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    2017年08月24日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    ・大本営発表とは、日中戦争〜太平洋戦争にかけて軍部から発表されていた戦果報告のこと。
    ・今やデタラメな発表の代名詞として使われる「大本営発表」。これが実際どれだけデタラメだったか、何故そうなったか、そして教訓について詳細に、かつ分かりやすく書いた本。右寄りでも左寄りでも無くフラットなのがいい。
    ・これを読んで何故日本が負けたかと、今日本の製造業がダメになってるのか、凄く近いのではと感じた。
    ・勝ってる時は、正しい報告をすりゃ良かった。しかし、戦局が変わってから、戦意高揚という大義名分の元、水増ししたりしていた。後で帳尻合わせすればいいやと思っていたところもある。
    ・ベテランの兵士が次々戦死した

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    2017年07月11日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    ネタバレ

    この本は以下のようにして筆を擱いている。
    「大本営発表はメディア史の反面教師として、今なお色あせていないのである。」
    これは報道をするマスコミ側の問題だけでは無く、報道を受ける我々一般市民が注意しておかなければいけない内容である。必読。

    「大本営発表」という響きには「大上段からの大嘘」というイメージが付いて回るのだが、そのイメージは誤っていないことが分かる。ただし当初(日中戦争時、及び太平洋戦争開戦後しばらく)はまだ正確な報道であったとのこと。
    そして、なぜ「大本営発表」が捏造だらけの発表になったのか、なのだが、現在の日本国政府と同じく「情報の軽視」が大きいようだ。相手の損害状況は攻撃隊から

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    2016年12月10日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    ネタバレ

    ○大本営発表を4期に分けて意味付けをして、それぞれの期においてどういう役割を果たしたのかが分かる。

    ○報道内容は独立した担当者の判断によるものではなく、現場(現地で戦闘をしている部隊等)、統帥系の高級将校、陸海軍の対立等によって事実上は制限を受けていた。

    ○広義の大本営発表、狭義の大本営発表、軍部の下請けと化したマスコミの報道と捉えて、一部の軍人が恣意的に大本営発表という構造を作り出したのではなく、軍部とマスコミの一体化があったこと。

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    2016年08月28日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    歴史は受験のために暗記するものとしてしか触れたことがなかったが、様々な映画やドラマ、小説などで登場する太平洋戦争について中立的な知識をインプットしたいと思い購入。
    なぜ受験の頻出単語がなぜ頻出単語だったのか、この本で出題側の教授の意図が分かった気がした。

    歴史は常に事実ではなく物語であり、完全に中立的な立場にはなれないことが、様々な国でそれぞれの国の物語が作られていることを通して理解できた。
    今自分が立っているこの時代が何が起きたことの延長にあるのか、私も展示に足を運んで自分なりに物語を解釈してみたいと思った。

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    2026年01月10日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    戦争についてあまりにも知らなすぎたので、入門としてとても良かった。
    戦前の時代背景や、周りのアジアの国の日本への認識が分かった

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    2026年01月06日