辻田真佐憲のレビュー一覧
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軍歌というと軍部から押しつけられたものというイメージがあったが、実際は大衆が求めたエンタメでもあった。
北原白秋、島崎藤村、山田耕筰など有名な作家、作曲家も自ら競って軍歌を作った。
毎日新聞が「露営の歌(♪勝ってくるぞと勇ましく)」朝日新聞が「父よあなたは強かった」を公募して作るなど、メディアが部数拡大のために軍歌を利用した側面もあった。
有名な「同期の桜」は先に「二輪の桜」という元歌があり、その替え歌だった。「二輪の桜」は(♪君と僕とは二輪の桜…昼は並んで夜は抱き合うて、同じ夢見る弾丸のなか)という、今でいうボーイズラブものの歌詞だった。売れるためにはBLも萌えありという、今の出版状況 -
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Posted by ブクログ
過去から現代に至るまでのプロパガンダについて、本作では主にエンターテイメント性の高い「楽しいプロパガンダ」を紹介している、ちなみに本作でのプロパガンダの定義は以下のとおり。
”政治的な意図に基づき、相手の思考や行動に(しばしば相手の意思を尊重せずして)影響を与えようとする組織的な宣伝活動”
戦前の日本軍やナチスドイツ、そして現代でも北朝鮮やイスラム国が、娯楽と絡めたプロパガンダを行っている。中でも印象的だったのは、ナチスが1936年のベルリンオリンピックを、国威発揚のために上手く利用した事だ。もし日本も1940年の東京オリンピックを返上していなければ、その後の戦況は違っていたのかも知れない -