辻田真佐憲のレビュー一覧

  • ふしぎな君が代

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    君が代のこと、なーんも知らなかった。
    成立過程とか凄い面白い。
    「君が代」って歌は、なんかか「君が代」自体のことを歌っている歌なのでは…と思いました。
    これからも時々物議を醸しながら、苔のむすまで8000年なんだかんだと残るのかもしれません。
    たぶん議論になることがめんどくさい故に国家を強制的に歌わせることになってしまい、それはどーかと思いますが、「君が代」自体がどんな歴史を彩ってきたのかは義務教育として教えたほうがいい気がします。
    んで、国家という、わけがわからなくて複雑なものの象徴として、いろいろ考えるきっかけとして、ずーっと残っていけばいい。と思いました。

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    2016年04月14日
  • たのしいプロパガンダ

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    戦前の日本、欧米、東アジア、宗教組織のプロパガンダが具体例を豊富に挙げて紹介されてある。
    それらは自分には関係ないと思うことも可能だろう。
    しかし、自民党若手国会議員たちの勉強会「文化芸術懇話会」で立案された「政策芸術」には危険な匂いがプンプンする。
    未来の「楽しいプロパガンダ」を防ぐために、過去の「楽しいプロパガンダ」を学び、その構造を熟知しなければならない。
    いかに民衆は扇動され、また扇動したのか。現代の社会に当てはめなければならない。
    さらっと読めたが、この視点を持つことは非常に大切だと思った。

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    2016年03月20日
  • ふしぎな君が代

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    雅楽や洋楽をミックスしたうえ歌詞も古い短歌の流用だった急造品だったというのは面白い
    明治維新のドタバタが伝わってくる

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    2016年03月09日
  • 日本の軍歌 国民的音楽の歴史

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    日本の軍歌の誕生から終焉に到るまでの歴史を描いた本であるが、単にオタク本にとどまらず、日本の軍歌を軍歌たらしめる歴史的な背景、軍歌が戦争遂行に果たした役割にも言及。

    フランスの「ラ・マルセイエーズ」ドイツの「ラインの護り」などを意識して作られた明治初期の軍歌は知識人、エリート層の創作であったが、やがて大衆化し、国民的エンターテイメントとなる。新聞社がコンペを催し、当然にレコード会社は売れ筋路線として軍歌を量産する。

    戦時中、軍歌はニュース報道の役割も果たし、広瀬中佐に代表されるキャラクター軍歌を生み出す。

    かくして軍歌は政治的エンタメとして戦争遂行の空気づくりの中核を担うことになる。軍部

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    2015年10月07日
  • 日本の軍歌 国民的音楽の歴史

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    軍歌の話も良かったけど、個人的には「政治とエンタメ」の話に興味がいった。私もニコニコ超会議に変な違和感を感じたので、これからの著作も多いに期待しています。

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    2014年08月06日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    日本の公的な近代史資料館の上方の不足さを指して、
    「戦争がまるで自然災害のように突如としてひとびとに襲いかかったかのような印象を受ける。」
    と述べていたところが非常に印象的。

    戦争のみについて論じるのではなく、それに至るまでもの流れを多角的に捉えることが肝心。

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    2026年03月01日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    題名通りの内容でした。本当にあの戦争は何だったんでしょうね?多くの命が奪われ、生きている人もいつ死ぬかわからない恐怖と隣り合わせ。なんとメリットもなく、得たものなく、ただ焼け野原が残ったのみ。誰しもが戦争はやってはいけない事と認識しているはずなのに起きてしまう謎。改めて太平洋戦争について考えたいと思った。

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    2026年02月19日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    明治維新の際、国民に天皇を支持してもらうために神話の中の神武天皇を使い本当だったかどうか定かでない物語を作っていく。
    その流れに乗った国民と国が一致団結して戦前の日本を作っていった。

    教育勅語や軍歌など、プロパガンダをうまく使う。

    現代の推し活ムーブメントに似ているような…(インザメガチャージを読んだ影響かもしれやい)

    国民を動かすには物語が必要で、戦前のそれは神話だったということか。

    語彙力がなくうまく理解できない部分も多かったけれど、なるほどと思った。

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    2026年02月18日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    歴史とは何か、のテーマも根幹にありつつ、丁寧にバランスよく議論を展開させて、最後は自論もしっかり述べる、という超絶技巧な本でした。

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    2026年02月14日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    玉虫色と言うとネガティブな意味合いを持って受け取られる言葉であるが、複雑な日本の戦争に関する歴史を、玉虫色のまま、率直に、一方をとにかく礼賛することなく、また他方を切り捨てずに受け止めていくべきではないか。

    全か無か、右か左か、善か悪か…といった単純な、しかし世にはびこる思考に気持ち悪さを感じるところ、それらとは一線を画し、日本がどういう状況、文脈にあってあの戦争に至ったのか、日本が掲げていた理想とはなんだったのか、日本が侵略した他国にあってはどのように物語られているのか、といったことを丹念に説明する。

    人が語るものである以上客観的ではありえないが、少なくとも、相対的な視点で先の戦争を考え

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    2026年01月25日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    日中戦争に端を発した大東亜戦争から終戦までを1.いつを始まりと言うべきか、2. どこが分岐点だったのか、3.大義名分の正当性は?4.戦後賠償、復興支援を含め未だに反日の声が高まる局面がある中、いつ終わるのかという切り口で著者の見解を述べている。

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    2026年01月22日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    非常に読みやすかった。歴史はその年その時の時代の解釈により変わる、事実だけを羅列した歴史に意味はなく、感情が伴うもの。各国国立歴史博物館でその国の物語として歴史を語っているが、日本にはそれがない。今までと違った視点で歴史を見ることができて勉強になった。

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    2026年01月15日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    ネタバレ

    恥ずかしながら、戦争を扱ったコンテンツとして、火垂るの墓や永遠のゼロ等の映画や、広島の原爆資料館など、悲惨な体験として二度と繰り返してはならないと伝えるものしか記憶に残っていない。
    この本ではこれまでの日本での戦争に対する思想を振り返った上で、各アジア諸国での展示等、多角的な視点で描かれていることで、俯瞰的に世界各国との関係性を踏まえて一連の流れとして理解することができた。
    現代の日本及び世界で戦争が起こらないようにするために、また現在起きている戦争ができる限り早く収束するように、様々な視点で物事を捉えねばならないと実感した。、

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    2026年01月12日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    右寄りでも左寄りでもない中立の立場であの戦争を振り返ってみてみようという視点はとても面白いと思いました。
    アメリカに対しては被害者、中国に対しては加害者であり。あの頃の日本はアジアの島国ながら強豪列強と肩を並べていた。弱肉強食のあの時代に戦争せざるを得ない状況下であったことは間違いない。
    現代の価値観だからこそ、戦争を批判的に捉えるがあの頃の価値観ではそうでないという視点もあると、、、
    なにが悪でなにが正義か。見えるものだけが全てではないということ。綺麗事だけではうまくいかないということ。いろんな視点で物事を見極めていくと、、、そこには正解あるのだろうか。

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    2026年01月10日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    歴史学って何だろう。歴史とは単なる事実の積み重ねではなく、背後にある『物語』を含むものらしい。また歴史学は科学ではないとも。『物語』が個人によって異なるため、検証可能性がないからだと言う。そうなると単に事実関係を過去の文献から発掘するだけでは歴史学とは言えないし、仮にそれに意味付けをしたとしても「それってあなたの感想ですよね?」と言われてしまう。特に先の戦争のように政治的に意見が分かれる史実については共通の『物語』なんて得られるはずもない。
    じゃあ歴史学なんて何の役にも立たないクソ学問かと言えばそんなことは決してなく、過去の歴史学者のおかげで世界の成り立ちを理解することができている。
    「『あの

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    2026年01月09日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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     戦前がいかに古事記、日本書紀に拠る日本神話を重視していた時代であるかを徹底的に解き明かしている。神武天皇は江戸時代まではほとんど忘れられたような存在だった、そしてヤマトタケルもそれぞれが明治天皇、白川宮能久親王(旧・輪王寺宮)に重ねてイメージを植え付けていたという。一方、神武以上に有名で人気があった神功皇后は女性の活躍が不要とのことで、大きく取り上げられなくなったとのこと。そして英雄神武の銅像の顔が不明であるだけに明治天皇と酷似したシンボルにすることから、曖昧なイメージである古代回帰を訴え、天皇を軍人としての面も強調することができたとは興味深い。神話を利用して天皇制の権威を高めようとした戦前

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    2025年12月12日
  • ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く

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    日本も参政党の躍進や高市政権の発足で、いよいよナショナリズムが前面に出てきた感がする。

    近年のナショナリズムはSNS等での発揚が強いが、筆者はあえてリアルな場を求めて世界を巡る。
    トランプあり安倍晋三があり、もちろん日本の戦前戦中の「八紘一宇」「神武天皇」を顕彰する場がある。と思いきや、難波大介(昭和天皇暗殺未遂事件)の生家も訪れている。

    筆者の政治的スタンスは中立のような気がするが、現場で感じている感覚は自分にも近いので好感が持てる。かと言って、紹介されて場を訪れてみたいとは思わないが笑。

    最後の総論で述べている「国威発揚の四象限」の解説は分かりやすく納得できる。

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    2025年11月03日
  • たのしいプロパガンダ

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    歌や映画、一見プロパガンダと紐付きにくいが、政治宣伝は楽しく分かりやすくなければならない。
    情報の売り手は、買ってもらうのが仕事なので、統制されないようにしなければならない。

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    2025年09月26日
  • たのしいプロパガンダ

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    正確には☆3.5。
    大学時代にとっていた講義で、桃太郎の鬼退治のアニメーションとドナルドダックの戦時アニメーションを見ことをきっかけに、プロパガンダ研究がかなり興味をもっていたのと、読みやすい筆致が相まって楽しく読めた。
    以前読んだ『同志少女よ敵を撃て』でも出てきたカチューシャの唄についても触れられていて、より理解が進んだ。

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    2025年05月24日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    戦前の日本では愛国の「正体」が神話と絡まり国家と個人の関係を曖昧にした。辻田はその歴史を丹念にほどき愛国がいかに作られたかを描き出す。時に教育やメディアが神話を補強し人々は無自覚にその物語を信じた。
     だがその神話は戦争とともに崩れ去る。今私たちは過去の「信じられていたもの」を見直す時期にある。歴史に問いを持ち思考することこそが真の愛国かもしれない。

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    2025年05月23日