辻田真佐憲のレビュー一覧
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理想の日本人像なんて、時の権力者が自分が御しやすい国民を作るために定めるものなのだなと思った。しかし、それはあくまで過去のものであり、今は「理想の日本人像」ではなく、「理想の世界人像と、その中の日本人像」を考えないといけないのではないかな。
しかし、1890年台の西園寺公望の考えには恐れ入った。
①科学教育を重視すべきこと
②英語を普及すべきこと
③女子教育を振興すべきこと
④修身における「理想の日本人像」を転換すべきこと
→従順な忠臣タイプではなく、逆境に功を奏する両親タイプを理想とすべき
いやぁ、すごい。今も全然できてない。この考えが普及してたら、今とは全然違った日本になっていただろう -
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ネタバレ最終章の〆が、何故か電力会社批判、安倍政権批判なので星一つ減とする。
政治と報道の癒着という意味では、マスコミ関係者を多数候補者として取り込んでいる民主党(民進党)の方がよほど危険だろと。2009年総選挙前後の報道の異様さについて読者が何も覚えていないとでも思っているのだろうか?あのような『一切の批判無しの報道』の恐ろしさが、『大本営発表』の危険さだと、この本を読んで思い至ったのだが。
あと、直近の事例だと、共産党の発表を垂れ流す豊洲新市場関連報道だね。
本題に戻ると、そもそも、『大本営発表』の起こりが、日中戦争時に過熱した報道の『暴走』に対処するために始まったとは知らなかった。そういえば、『 -
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君が代のこと、なーんも知らなかった。
成立過程とか凄い面白い。
「君が代」って歌は、なんかか「君が代」自体のことを歌っている歌なのでは…と思いました。
これからも時々物議を醸しながら、苔のむすまで8000年なんだかんだと残るのかもしれません。
たぶん議論になることがめんどくさい故に国家を強制的に歌わせることになってしまい、それはどーかと思いますが、「君が代」自体がどんな歴史を彩ってきたのかは義務教育として教えたほうがいい気がします。
んで、国家という、わけがわからなくて複雑なものの象徴として、いろいろ考えるきっかけとして、ずーっと残っていけばいい。と思いました。 -
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日本の軍歌の誕生から終焉に到るまでの歴史を描いた本であるが、単にオタク本にとどまらず、日本の軍歌を軍歌たらしめる歴史的な背景、軍歌が戦争遂行に果たした役割にも言及。
フランスの「ラ・マルセイエーズ」ドイツの「ラインの護り」などを意識して作られた明治初期の軍歌は知識人、エリート層の創作であったが、やがて大衆化し、国民的エンターテイメントとなる。新聞社がコンペを催し、当然にレコード会社は売れ筋路線として軍歌を量産する。
戦時中、軍歌はニュース報道の役割も果たし、広瀬中佐に代表されるキャラクター軍歌を生み出す。
かくして軍歌は政治的エンタメとして戦争遂行の空気づくりの中核を担うことになる。軍部 -
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日本の戦争の歴史を振り返りつつ、そもそも歴史とは何であるのかを考えさせられる本書。
歴史というのは、進歩の歴史になりがちであり、さらにはナショナリズム隆盛のための歴史になりがちな側面があります。
それをふまえると、一国の視点から見る歴史は何かに偏ったものになってしまうのが常であることが分かります。
とはいえ、偏ったものになることは避けられませんし、無理に避ける必要もないと思います。大事なことは、それを摂取する側の私たちが上手く受け入れる能力を持つことです。
歴史自体を知ることもとても大事ですが、歴史とはそもそも何なのかを知ることができると歴史はもっと楽しくなります。
色んな人に読んでもらいたい -
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プロパガンダは一見楽しい歌や演劇の皮を被って行われるぞ!という話。「現代日本のプロパガンダは取るに足らない」で終わらせられているのはちょっと面白かったが、でも排外主義については結構なんか……加熱していた感じがある。やはり元から持っている嫌悪感にうまくブーストをかけることがプロパガンダ成功の秘訣なのかもしれない。AIの隆盛もあり、最近はテレビ番組の動画ですら手放しには信じられないような感じがある。どれもこれも嘘かもしれないと思いつつ情報を得るのは難しい。結局最後には自分の信じたい印象がぼんやり残っているのみだなと思う。でもそうやって疑う心を持っておくことが大事なのかなと思った。