辻田真佐憲のレビュー一覧

  • 文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年

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    理想の日本人像なんて、時の権力者が自分が御しやすい国民を作るために定めるものなのだなと思った。しかし、それはあくまで過去のものであり、今は「理想の日本人像」ではなく、「理想の世界人像と、その中の日本人像」を考えないといけないのではないかな。

    しかし、1890年台の西園寺公望の考えには恐れ入った。
    ①科学教育を重視すべきこと
    ②英語を普及すべきこと
    ③女子教育を振興すべきこと
    ④修身における「理想の日本人像」を転換すべきこと
     →従順な忠臣タイプではなく、逆境に功を奏する両親タイプを理想とすべき
    いやぁ、すごい。今も全然できてない。この考えが普及してたら、今とは全然違った日本になっていただろう

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    2019年05月11日
  • たのしいプロパガンダ

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    戦前の日本から欧米、果ては、イスラム国やオウム真理教に至るまで、古今東西の宣伝・プロパガンダの様子を手際良くまとめて解説していくれている。オウム真理教がエヴァンゲリオン風のタイトルのラジオをエヴァ放映よりも先に実施していたのには驚いた。

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    2018年11月12日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    ネタバレ

    最終章の〆が、何故か電力会社批判、安倍政権批判なので星一つ減とする。
    政治と報道の癒着という意味では、マスコミ関係者を多数候補者として取り込んでいる民主党(民進党)の方がよほど危険だろと。2009年総選挙前後の報道の異様さについて読者が何も覚えていないとでも思っているのだろうか?あのような『一切の批判無しの報道』の恐ろしさが、『大本営発表』の危険さだと、この本を読んで思い至ったのだが。
    あと、直近の事例だと、共産党の発表を垂れ流す豊洲新市場関連報道だね。
    本題に戻ると、そもそも、『大本営発表』の起こりが、日中戦争時に過熱した報道の『暴走』に対処するために始まったとは知らなかった。そういえば、『

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    2018年10月14日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    権力でマスコミをコントロールしている節のある現政権。その良い前例として戦時中にあった大本営発表があるとし、現政権のありように警鐘を鳴らす目的で書かれたという本書。権力と癒着した報道ほど恐ろしいものは無いと再認識させられる。

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    2017年10月22日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    これを、「マスコミや軍の問題」だと他人事のように捉えてはいけません。会社や学校など全ての日本組織に当てはまる問題だと思います。日本の組織がクローズになった時、「情にほだされる」「体面を異常に気にする」などが原因で問題が噴出します。出来るだけ風通しが良いオープンさを保つ事が重要です。

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    2017年09月24日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    大本営発表にフォーカスした書。陸海軍がここでもつまらない対立を起こしていたことになんだか笑いが出てくる。勝勢だったためかもともとは正確だった初期は感心だが、中期以降は嘘の積み重ねに耐えられなくなっているし、国民も早い段階で真相にうすうす気付いていたよう。玉砕といった言葉が使われていたのは実は短い期間だった。軍と報道の癒着はなかなかに恐ろしいもの。

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    2017年09月20日
  • 文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年

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    明治から現代まで、「学制」から「改正教育基本法」まで、文部省(文部科学省)の150年の歴史を「理想の日本人像」を軸に一気に通観できるという意味ですぐれた概説書である。文部省の思い描く「理想の日本人像」は普遍主義と共同体主義の間を常に揺れ動いてきた。「教育勅語」ですら常に「第二の教育勅語」が模索されてきたのであって、そうした意味で侵すべからざるものではなかった。

    150年の歴史をコンパクトな新書で追っているので、やや物足りない部分もあるが、イデオロギーに偏らずバランス良く叙述されているように思う。

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    2017年07月06日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    情報を大切にしない、ねじ曲げる大本営、機能しない新聞、まさしく戦犯。毎日新聞記者は東条英機に嫌われて懲罰召集、同郷の老兵が巻き沿いで徴収されて硫黄島でたくさん亡くなるとか考えられない。でもポツダム宣言受諾のあとに戦争継続しようとした捏造発表を、記者たちが「事務手続きがおかしい」とか「花押しが変だ」、「字が読めない」等と言って中止させたのがすごい。

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    2017年01月26日
  • ふしぎな君が代

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    著者の提案として「歌う国家」から「聴く国歌」へ、というものがあった。

    そういえば10/22に行われた日本シリーズ、広島ー日本ハム戦では、国歌独唱を吉川晃司が行っていた。歌手、タレントが独唱をして、観客はそれを聴いているというスタイルは「選手の誰それは口元が動いていないから愛国者じゃない」などというバカバカしい批判をかわす上で、確かに有効だと思った。

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    2016年10月30日
  • ふしぎな君が代

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    君が代のこと、なーんも知らなかった。
    成立過程とか凄い面白い。
    「君が代」って歌は、なんかか「君が代」自体のことを歌っている歌なのでは…と思いました。
    これからも時々物議を醸しながら、苔のむすまで8000年なんだかんだと残るのかもしれません。
    たぶん議論になることがめんどくさい故に国家を強制的に歌わせることになってしまい、それはどーかと思いますが、「君が代」自体がどんな歴史を彩ってきたのかは義務教育として教えたほうがいい気がします。
    んで、国家という、わけがわからなくて複雑なものの象徴として、いろいろ考えるきっかけとして、ずーっと残っていけばいい。と思いました。

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    2016年04月14日
  • ふしぎな君が代

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    雅楽や洋楽をミックスしたうえ歌詞も古い短歌の流用だった急造品だったというのは面白い
    明治維新のドタバタが伝わってくる

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    2016年03月09日
  • 日本の軍歌 国民的音楽の歴史

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    日本の軍歌の誕生から終焉に到るまでの歴史を描いた本であるが、単にオタク本にとどまらず、日本の軍歌を軍歌たらしめる歴史的な背景、軍歌が戦争遂行に果たした役割にも言及。

    フランスの「ラ・マルセイエーズ」ドイツの「ラインの護り」などを意識して作られた明治初期の軍歌は知識人、エリート層の創作であったが、やがて大衆化し、国民的エンターテイメントとなる。新聞社がコンペを催し、当然にレコード会社は売れ筋路線として軍歌を量産する。

    戦時中、軍歌はニュース報道の役割も果たし、広瀬中佐に代表されるキャラクター軍歌を生み出す。

    かくして軍歌は政治的エンタメとして戦争遂行の空気づくりの中核を担うことになる。軍部

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    2015年10月07日
  • 日本の軍歌 国民的音楽の歴史

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    軍歌の話も良かったけど、個人的には「政治とエンタメ」の話に興味がいった。私もニコニコ超会議に変な違和感を感じたので、これからの著作も多いに期待しています。

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    2014年08月06日
  • たのしいプロパガンダ

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    北朝鮮の話は不覚にも感心した
    金正恩が映画好きは知らなかった
    娯楽が絞られている環境であればたのしいプロパガンダはかなり有効に思える

    あとがきで言及されていたが他人事とは思わず警戒はした方が良いと感じた
    現状ないから問題ないで済ますのは怖い

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    2026年07月09日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    日本の戦争の歴史を振り返りつつ、そもそも歴史とは何であるのかを考えさせられる本書。
    歴史というのは、進歩の歴史になりがちであり、さらにはナショナリズム隆盛のための歴史になりがちな側面があります。
    それをふまえると、一国の視点から見る歴史は何かに偏ったものになってしまうのが常であることが分かります。
    とはいえ、偏ったものになることは避けられませんし、無理に避ける必要もないと思います。大事なことは、それを摂取する側の私たちが上手く受け入れる能力を持つことです。
    歴史自体を知ることもとても大事ですが、歴史とはそもそも何なのかを知ることができると歴史はもっと楽しくなります。
    色んな人に読んでもらいたい

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    2026年06月23日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    日中戦争から太平洋戦争、大東亜戦争に至るまでの一連の流れを久しぶりに考え直すいい機会になった。正義のためだったとか、侵略行為だったとかの偏った見方に集約されてしまいがちだが、著者はさまざまな要因を多面的にとらえて冷静に再検討しています。現在の価値基準で当時を語ってしまう私には、とても参考になった。

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    2026年06月22日
  • たのしいプロパガンダ

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    ネタバレ

    強制で説教的なプロパガンダは怖くない。つまらないから。怖いのは、「本当に恐ろしい大衆煽動は、娯楽の顔をしてやってくる。」ということ。納得感ある一冊。

    表紙はソ連のロトチェンコによるポスターのオマージュ。世界中でパロディやオマージュの対象になっているが、それ自体がプロパガンダだったとは驚き。

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    2026年06月20日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    本屋で、ランキング順位に本書があり、手に取りました。
    内容は難しいところも多くて、読みにくかったのですが、私たちが歴史で学んできたことと、太平洋戦争の実態は、異なる場面が多いと理解できました。同じ歴史も、伝え方で印象がニュアンスが変わると知りました。戦争を取り上げた国内外の博物館では、それぞれの立場で日本軍が紹介されています。このことが、日本への政治的姿勢を示すと、これまでも考えてなかったので、興味深かったです。イランイスラエル情勢が気になる現代に、この本を読むのは価値があると感じます。

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    2026年05月12日
  • たのしいプロパガンダ

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    プロパガンダは一見楽しい歌や演劇の皮を被って行われるぞ!という話。「現代日本のプロパガンダは取るに足らない」で終わらせられているのはちょっと面白かったが、でも排外主義については結構なんか……加熱していた感じがある。やはり元から持っている嫌悪感にうまくブーストをかけることがプロパガンダ成功の秘訣なのかもしれない。AIの隆盛もあり、最近はテレビ番組の動画ですら手放しには信じられないような感じがある。どれもこれも嘘かもしれないと思いつつ情報を得るのは難しい。結局最後には自分の信じたい印象がぼんやり残っているのみだなと思う。でもそうやって疑う心を持っておくことが大事なのかなと思った。

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    2026年04月13日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    途中、ひたすら大学生の旅行記のような話が続いて辟易。なぜ評価されているのかよくわからなかった。日本が戦争に突き進んだのは仕方なかった、日本も悪かったが列強も悪かった、のような文章を読みたい人がたくさんいるのかもしれない。

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    2026年03月31日