辻田真佐憲のレビュー一覧

  • 「あの戦争」は何だったのか

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    あの戦争というフレーズを聞いて私は
    すぐに太平洋戦争と言う言葉が浮かぶが
    日本での価値観も変化し
    戦争に対する考え方も大きく変化しようとしている

    世界は民主主義が崩壊しかけ保護主義気味に
    自国第一主義になっている

    まさに新たな戦前の模様になっており
    毎日自衛隊の緊急発進
    核兵器が新たに隣国では配置され
    企業はサイバー攻撃の嵐
    首相の一言で大騒ぎの始末
    日本も今後戦火に
    巻き込まれるかもという雰囲気になってきている

    賢者は歴史に学ぶその為の1冊
    日本は何故戦争を推し進めたのか
    それが実に細やかに書かれている

    原因は何か
    アメリカの石油輸出の禁止?
    ハルノート?日中戦争?フランス領への出兵

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    2026年01月10日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    おわりに
    小林秀雄の言葉として
    歴史とは因果の鎖ではなく、愛惜の念によってはじめて意味を持つものだった。

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    2026年01月07日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    ネタバレ

    加害者意識も被害者意識も持たず、歴史として「あの戦争」を語るのはなんて難しいのだろうと思った。
    主語がコロコロ変わる日本の立場、まだ日本としての歴史認識が曖昧であること、だから今も曖昧な態度なんだとは思う。
    けれども、様々な立場を経験したからこそ、どの国よりも平和を叫ぶべきと思った。
    まだまだ勉強が必要だが。

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    2026年01月02日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    「あの戦争」ということばが指すものは、揺れている。なぜならば、歴史とは究極的にはそれぞれの解釈に過ぎないからである。

    本書は、上記のことを研究の蓄積から実地調査まで、複数のアプローチを駆使しながら明らかにする論考である。

    本書のすごいところは、その「解釈」を単なる主観として糾弾するのではなく、むしろ主観による解釈の価値を肯定している点ではないか、と考えている(もちろん、「事実」自体が歪められている場合もあり、その点には留意されているが)。著者は、「おわりに」において、「客観」の暴力性にまで言及している。

    それぞれが「意味化」した「あの戦争」を捉える本書は、とても考えさせられることが多かっ

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    2026年01月02日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    ネタバレ

    戦後80年が暮れようとするこのタイミングで、辻田真佐憲氏の新書を手に取った。もともと氏は様々な媒体で発信しており、世代も近く、その歴史認識やアプローチには以前から深い共感を持っていた。本書も期待に違わず、極めて明快で示唆に富む内容だった。
    特に印象に残ったのは、著者が東南アジア各地の戦争博物館を巡った末に辿り着いた、以下の考察である。
    「細部の事実関係をあげつらうように実証的に検証し、『ここが違う』と逐一反論する姿勢が、かえって和解の妨げになることもある。むしろ『忘れない』という物語を共有し、その言葉を介して手を握る方が、より健全な関係の構築につながるのではないか」

    「正しさ」を武器に相手を

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    2025年12月28日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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     今年は戦後80年ということもあって、戦争に関する本や映画などで、戦争について知ろうとして来た。今年の集大成のような気持ちで本書を手に取ったのだが、画期的でとても読み易く、読んで良かったと思った。

     これまでになかった視点で「あの戦争」を捉え直していて、己の史観(それはそれは拙いものだが)を改めるきっかけになった。
     本書の唱える「小さな否定と大きな肯定」と云う視点は、まさに金言であり、歴史について考える上で大切なものだと感じた。

     これを機に、戦争についてさらに学びたくなったし、このようなことがあったということを「忘れない」でいたいなと思う。

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    2025年12月14日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    話題書ということで手に取る。
    「あの戦争」について、多角的に振り返っていく内容。
    出来る限り神の視点で断罪するのではなく、客観的に振り返って評価していこうという著者の誠実さが終始感じられる。
    当時の軍部が暴走し、愚かな戦争に突き進んだとどうしても考えがちになってしまうが、
    果たして避ける道はあったのか?一石を投じてくれる内容だった。
    素晴らしい内容だった。

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    2025年12月14日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    “あの戦争を語る際に、あの戦争”だけ”に焦点を当てるべきではないということだ。真珠湾攻撃や特攻隊といった個々の現象について理解を深めることも重要だが、なにより大切なのは、それらにいたるまでの歴史の過程や構造を見つめることだろう。あの戦争は、日本の近代史、あるいは近現代史という長い時間の流れのなかに位置づけて、はじめてその全体像が立ち上がってくる。そうした視点に立つことで、ようやくあの戦争は、過剰な肯定にも否定にもならず、落ち着くべきところに落ち着くのではないか”

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    2025年12月02日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    ネタバレ

    いかに大本営発表が嘘だったのか。第3者の視点での検証がないからエスカレートしてしまう。日本海軍と連合国海軍の艦艇喪失数にも歴然とした差が。日本海軍は実際の数よりマイナス20隻、連合国軍はプラス112隻となっている。もう本当にめちゃくちゃである。陸軍と海軍のメンツのぶつかり合いで正しい戦果報告はできないし、嘘の大本営発表により作戦にまで影響がでてしまう。本書のおわにり「政治とメディアの一体化が日本に史上空前の災厄をもたらした現象」と書かれているがまったくその通りである。

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    2025年10月22日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    日本神話が明治以降の天皇制国家構築に度のように利用されてきたのか、を全く知らずで、この本をとても興味深く読み進められた。日本神話の世界はヤマタノオロチや因幡の白兎の話、ヤマトタケルの草薙の剣で火を払うなど、絵本でワクワク読んだものだが、この本での解説を読んでいると、物語が人間社会を構築する、というハラリの論考にもつながって興味深い。

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    2025年10月05日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    明治維新〜戦前まで、日本がいかに神話国家になったのか?がよくわかる。(あと、靖国神社も理解できた)

    太平洋戦争で、日本がなぜ「我々は神の国だ」なんて変なこと言ってたのかが、よーく理解できた。

    「神話」は日本が近代国家を急造するための方便だった。欧米列強に植民地にされないように、強い日本になるために、国民を動かす装置だった。

    それは見事に大成功し、日本は幾多の戦争に勝ち抜き、第一次世界大戦時には五大国として君臨した。

    これらを成功させた土台には「神話」があった。
    理屈はこうだ。神である天照(アマテラス)の子孫の神武天皇から2,600年もの間、万世一系の天皇をいただく日本は神の国である。つ

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    2025年10月05日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    特に教育勅語の話が興味深い。いまだに教育勅語の一部分だけを取り上げて肯定する意見があるのには呆れる他ない。戦中の軍国主義への「下からの参加」はなぜ起こったのか。戦前からその下地が着実に形成されていったことを理解するのに大変役立つ一冊。

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    2025年09月15日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    アジア・太平洋戦争(大東亜戦争)を巡る解釈の多様性とその独特な位置づけは、日本の歴史観を複雑にしている。

    満州事変を起点とする15年戦争としての側面、
    日中戦争を起点とした視点、
    欧米列強の植民地支配に対する反撃戦争という大東亜百年戦争論、
    そして真珠湾攻撃を出発点とする一般的な見解。

    どれもが独自の物語を紡いでいる。

    「あの」戦争の代名詞が即座に何を示すのかが分かる背景には、この戦争が日本にとって象徴的な意味を持つからだ。
    それは日本の「黄金期」昭和の絶頂における象徴であり、特異性の源泉でもある。
    こうした解釈の難解さがゆえに、他国では当たり前に存在する公的な機関での展示が日本にはほと

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    2025年08月14日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    本読み仲間のおすすめ会で、積読のオススメとして紹介された多忙な先輩からお借りした。サイト記事で少し読んでましたが、大変論理的で納得感の高い内容でした。皇室や神話が、西洋化や国民皆兵等を進めるための方便として、その本質や伝統とは違う形で都合良く使われ、それをすべて否定しては、それこそ本質や伝統を見失うことが良く理解できました。
    本書では触れられていませんでしたが、笹川良一の「地球は一家、人類は兄弟」は、八紘一宇の言い換えであることに初めて気が付き驚きです。
    2025-034

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    2025年07月22日
  • ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く

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    国威発揚、プロパガンダの現場、国内はもちろん海外の現場も。中間的な立場からのルポ。安倍晋三の神格化などだったりイタリアのムッソリーニに対する視点など、目からウロコの視点が多い。

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    2025年05月31日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    久しぶりに新書で面白い本を見つけた。
    日本の神話と明治初期の国づくり、そこから離れていった昭和初期、そして戦前の見方が分かれてしまった現代へと時代の流れを中立的な視点で考察していて学びが多い。
    依拠している古典も具体的に紹介されており、読者自らも検証することができる。
    現代の右派、左派の対立がどこから生じているのか学び、考えさせられた。

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    2025年02月27日
  • ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く

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    月に一度出演するポリタスの時事対談で、初めて著者の事を知って以来、今まで漠然と見てきた史跡や神社仏閣が作られてきた理由に興味が湧いてきた。同じ時代を生きて、同じものを見ていても、視点が変わればまったく違う風景が見えてくる。それはきっと今も昔も同じこと。本書からは現地に行かなければわからない“気配”が、著者の目と耳を通じてじわじわ伝わって、それが現実社会のさまざまな問題と直結していることに驚いたり、納得したり‥。思わず(嘘でしょ‥⁈)と言いたくなるような写真やエピソードも満載。

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    2025年01月31日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    すごく良いです。
    日本は時代の空気やなんとなくの雰囲気に流されやすく「物語」の影響が大。無責任の構造というか、独裁的な牽引力の核がないというか。強みでもあり弱みでもあり、政治も経済も民衆も無自覚にダメ物語スパイラルにハマりやすい。的な感覚があればオススメです。
    戦前に詳しくなければ多くの発見が、大学受験で日本史選択程度の知識でも(私)、全然に発見が多数です。
    我々が生きる我々の社会を、多くの人にとって少しでもより良いものにするために、健全に盛り上げていこーよと。そのために必要な、空気に流されないスキルの獲得に有用です。我々の物語を適切に上書きして、社会をアップデートしていきたいですね。

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    2025年01月15日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    知らないことばかり書いてあった。
    著者曰く、神武天皇は、いないし、明治時代に、国を進めていくために、都合よく持ち出されたもの。
    しっかり、確認できるのは、平安時代から。

    戦前は国務法と皇室典範に分かれていた。つまり、帝国議会は、皇室典範に関することは一切干渉できなかった。

    三種の神器は、南北朝時代から。

    日本は特別な国だという物語がないと、
    西洋に追いつくことができないと考えた。

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    2025年01月13日
  • 文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年

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    文部省の掲げる「理想の日本人像」の移り変わりを通じて、文部省の歴史を分析。 時代によって理想の日本人像に変遷はあるも、その軸には、グローバリズムとナショナリズムの二つがあったようである。グローバリズムの名の下に、競争を煽り、階層化が進めば、それはナショナリズムの同胞意識でフォローできるかもしれない。ナショナリズムの自国中心主義は、グローバリズムの経済的合理性で抑制できるかもしれない。 ナショナリズムとグローバリズムをどのように調和させていくかが、「理想の日本人像」を考える上での軸になっていくだろう。

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    2025年01月05日