辻田真佐憲のレビュー一覧

  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    戦前とはどんな世界か
    日本の神話とは何なのか
    国民とは何なのか
    これらを考えさせられる作品である
    国だって一つの生命体である
    いいところも悪いところもある
    それらを受け入れて前に進んでいけば良い

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    2026年03月21日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    あの戦争を解釈する方法を教えてくれた。解釈の結果は人によるが、解釈の方法はある。

    歴史は事実の陳列ではなく、そこに個々の主体のストーリーや動機を解釈することで内面化できる。そうして初めて現在の情勢の解釈にも投影できる。陳腐な表現ではあるが、戦後に生まれた世代として、日本人として、過去を振り返り現在を見ることの大切さを教えてくれた。

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    2026年03月06日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    近現代の歴史認識に関する本を、ある程度の冊数を読んできましたが、これぞ決定版と言えるのが本書です。
    この本の中で取り組んでいることは、あらゆる側面からの公平性だと感じました。
    現代から過去へ遡って歴史をみる現代人と、その歴史の中で生きてきた人々の視点を、なるべく公平に見るアプローチ。侵略された人々が感じた太平洋戦争という側面と、侵略した側の側面。これらをできる限り偏らずに書こうとしています。
    太平洋戦争に関することは、あらゆる人々が、あらゆる場面で、自らの信条を言いたいがための史実の引用に終始することが多いと感じていましたが、本書は、そこをなるべく公平な視点で描こうと足掻いている素晴らしい取り

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    2026年03月02日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    昨年夏にYouTubeのリハックに著者の辻田さんが出演されていてこの本を知りました。読まなきゃなと思って買ったものの、最近読み終えました。

    読み終えたのは最近ですが、読み始めたのも最近であり、数日で読めたのは内容の面白さもありますが読みやすさもあったと思います。しかしそれ以上にあらためて当時の出来事の流れをしれたのが興味深かったです。文中にもありますが歴史書籍は書き手の思想がどうしても表れますが、この本はそうならないように意識して書かれているからこそ斬新に思え、そして考える余白を作ってくれていると感じます。

    歴史の出来事ですので人物名や出来事が一度読んだら覚えられるものではありませんが、本

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    2026年02月28日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    自分の足で史跡を追いながら論文にまとめる辻田さんらしい新書。

    今年65歳になる私が小学生のころ、「あの戦争」は太平洋戦争、
    と呼ばれていた。
    第二次世界大戦との違いがよくわからなかった。
    それが今は「アジア・太平洋戦争」というのが通説らしい。
    中黒(・)の在り無しでも意味が変わるようだ。
    しかし、昭和16年から20年の間、人々は「あの戦争」を、
    いやもちろん当時の人々にとっては「この戦争」だが、

    大東亜戦争

    と呼んでいた。
    著者もこれが適切だろう、と書いている。
    決して著者は右翼でも何でもない。
    私もいつのころからか、このブログでもこの言葉を使うようにしている。

    というくらいに、「あの

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    2026年02月26日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    大学受験日本史だったから特に近現代史好きだったのよね。会社入って東南アジアでビジネスするようになったから地名や位置関係も良く理解できた。
    平和は与えられてるもんじゃなくて、必死こいて守って行かなければならないものなのだと改めて思い知らされた。
    個人に焦点を当てた歴史小説と、こういった教科書的な本を行ったり来たりすると理解が深まるなあとも。

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    2026年02月05日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    あの戦争、という難しい命題に対し、ある特定の思想に偏ることなく、そして自分事として捉えて描写されていることに感銘を受けました。
    日一日と難しい世の中になっていく今、読んでみるとまた色々な風景が見えるのかも。

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    2026年01月28日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    歴史との向き合い方や考え方が、すごく勉強になった。もっと歴史から学んで自らの未来に役立てたいものだ。

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    2026年01月12日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    あの戦争というフレーズを聞いて私は
    すぐに太平洋戦争と言う言葉が浮かぶが
    日本での価値観も変化し
    戦争に対する考え方も大きく変化しようとしている

    世界は民主主義が崩壊しかけ保護主義気味に
    自国第一主義になっている

    まさに新たな戦前の模様になっており
    毎日自衛隊の緊急発進
    核兵器が新たに隣国では配置され
    企業はサイバー攻撃の嵐
    首相の一言で大騒ぎの始末
    日本も今後戦火に
    巻き込まれるかもという雰囲気になってきている

    賢者は歴史に学ぶその為の1冊
    日本は何故戦争を推し進めたのか
    それが実に細やかに書かれている

    原因は何か
    アメリカの石油輸出の禁止?
    ハルノート?日中戦争?フランス領への出兵

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    2026年01月10日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    おわりに
    小林秀雄の言葉として
    歴史とは因果の鎖ではなく、愛惜の念によってはじめて意味を持つものだった。

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    2026年01月07日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    ネタバレ

    加害者意識も被害者意識も持たず、歴史として「あの戦争」を語るのはなんて難しいのだろうと思った。
    主語がコロコロ変わる日本の立場、まだ日本としての歴史認識が曖昧であること、だから今も曖昧な態度なんだとは思う。
    けれども、様々な立場を経験したからこそ、どの国よりも平和を叫ぶべきと思った。
    まだまだ勉強が必要だが。

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    2026年01月02日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    「あの戦争」ということばが指すものは、揺れている。なぜならば、歴史とは究極的にはそれぞれの解釈に過ぎないからである。

    本書は、上記のことを研究の蓄積から実地調査まで、複数のアプローチを駆使しながら明らかにする論考である。

    本書のすごいところは、その「解釈」を単なる主観として糾弾するのではなく、むしろ主観による解釈の価値を肯定している点ではないか、と考えている(もちろん、「事実」自体が歪められている場合もあり、その点には留意されているが)。著者は、「おわりに」において、「客観」の暴力性にまで言及している。

    それぞれが「意味化」した「あの戦争」を捉える本書は、とても考えさせられることが多かっ

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    2026年01月02日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    ネタバレ

    戦後80年が暮れようとするこのタイミングで、辻田真佐憲氏の新書を手に取った。もともと氏は様々な媒体で発信しており、世代も近く、その歴史認識やアプローチには以前から深い共感を持っていた。本書も期待に違わず、極めて明快で示唆に富む内容だった。
    特に印象に残ったのは、著者が東南アジア各地の戦争博物館を巡った末に辿り着いた、以下の考察である。
    「細部の事実関係をあげつらうように実証的に検証し、『ここが違う』と逐一反論する姿勢が、かえって和解の妨げになることもある。むしろ『忘れない』という物語を共有し、その言葉を介して手を握る方が、より健全な関係の構築につながるのではないか」

    「正しさ」を武器に相手を

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    2025年12月28日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    ネタバレ

    いかに大本営発表が嘘だったのか。第3者の視点での検証がないからエスカレートしてしまう。日本海軍と連合国海軍の艦艇喪失数にも歴然とした差が。日本海軍は実際の数よりマイナス20隻、連合国軍はプラス112隻となっている。もう本当にめちゃくちゃである。陸軍と海軍のメンツのぶつかり合いで正しい戦果報告はできないし、嘘の大本営発表により作戦にまで影響がでてしまう。本書のおわにり「政治とメディアの一体化が日本に史上空前の災厄をもたらした現象」と書かれているがまったくその通りである。

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    2025年10月22日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    日本神話が明治以降の天皇制国家構築に度のように利用されてきたのか、を全く知らずで、この本をとても興味深く読み進められた。日本神話の世界はヤマタノオロチや因幡の白兎の話、ヤマトタケルの草薙の剣で火を払うなど、絵本でワクワク読んだものだが、この本での解説を読んでいると、物語が人間社会を構築する、というハラリの論考にもつながって興味深い。

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    2025年10月05日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    明治維新〜戦前まで、日本がいかに神話国家になったのか?がよくわかる。(あと、靖国神社も理解できた)

    太平洋戦争で、日本がなぜ「我々は神の国だ」なんて変なこと言ってたのかが、よーく理解できた。

    「神話」は日本が近代国家を急造するための方便だった。欧米列強に植民地にされないように、強い日本になるために、国民を動かす装置だった。

    それは見事に大成功し、日本は幾多の戦争に勝ち抜き、第一次世界大戦時には五大国として君臨した。

    これらを成功させた土台には「神話」があった。
    理屈はこうだ。神である天照(アマテラス)の子孫の神武天皇から2,600年もの間、万世一系の天皇をいただく日本は神の国である。つ

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    2025年10月05日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    特に教育勅語の話が興味深い。いまだに教育勅語の一部分だけを取り上げて肯定する意見があるのには呆れる他ない。戦中の軍国主義への「下からの参加」はなぜ起こったのか。戦前からその下地が着実に形成されていったことを理解するのに大変役立つ一冊。

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    2025年09月15日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    本読み仲間のおすすめ会で、積読のオススメとして紹介された多忙な先輩からお借りした。サイト記事で少し読んでましたが、大変論理的で納得感の高い内容でした。皇室や神話が、西洋化や国民皆兵等を進めるための方便として、その本質や伝統とは違う形で都合良く使われ、それをすべて否定しては、それこそ本質や伝統を見失うことが良く理解できました。
    本書では触れられていませんでしたが、笹川良一の「地球は一家、人類は兄弟」は、八紘一宇の言い換えであることに初めて気が付き驚きです。
    2025-034

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    2025年07月22日
  • ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く

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    国威発揚、プロパガンダの現場、国内はもちろん海外の現場も。中間的な立場からのルポ。安倍晋三の神格化などだったりイタリアのムッソリーニに対する視点など、目からウロコの視点が多い。

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    2025年05月31日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    久しぶりに新書で面白い本を見つけた。
    日本の神話と明治初期の国づくり、そこから離れていった昭和初期、そして戦前の見方が分かれてしまった現代へと時代の流れを中立的な視点で考察していて学びが多い。
    依拠している古典も具体的に紹介されており、読者自らも検証することができる。
    現代の右派、左派の対立がどこから生じているのか学び、考えさせられた。

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    2025年02月27日