辻田真佐憲のレビュー一覧

  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    この本は以下のようにして筆を擱いている。
    「大本営発表はメディア史の反面教師として、今なお色あせていないのである。」
    これは報道をするマスコミ側の問題だけでは無く、報道を受ける我々一般市民が注意しておかなければいけない内容である。必読。

    「大本営発表」という響きには「大上段からの大嘘」というイメージが付いて回るのだが、そのイメージは誤っていないことが分かる。ただし当初(日中戦争時、及び太平洋戦争開戦後しばらく)はまだ正確な報道であったとのこと。
    そして、なぜ「大本営発表」が捏造だらけの発表になったのか、なのだが、現在の日本国政府と同じく「情報の軽視」が大きいようだ。相手の損害状況は攻撃隊から

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    2016年12月10日
  • 大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争

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    ○大本営発表を4期に分けて意味付けをして、それぞれの期においてどういう役割を果たしたのかが分かる。

    ○報道内容は独立した担当者の判断によるものではなく、現場(現地で戦闘をしている部隊等)、統帥系の高級将校、陸海軍の対立等によって事実上は制限を受けていた。

    ○広義の大本営発表、狭義の大本営発表、軍部の下請けと化したマスコミの報道と捉えて、一部の軍人が恣意的に大本営発表という構造を作り出したのではなく、軍部とマスコミの一体化があったこと。

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    2016年08月28日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    歴史とはつねに現在からの解釈である。という著者の言葉、まさにそうであると思います。さらに言えば、それぞれの人によってもまた解釈は異なると思います。だからといって、それでいいのだとせずに、その時の資料、体験談なども合わせながら、小さく否定し大きく肯定するという著者の言葉がきいてくるのかもしれません。
    他国の資料館などのあり方なども混じえながら多角的な視点が提供されているのも個人的に良かったと思いました。必然的に他国のことももう少し知りたい。点ではなく、広がる波紋のような形で歴史、世界をとらえたいと思いました。

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    2026年08月28日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    ネットで本書を知り、読み始めてすぐに、家族にも勧めた。

    2023年発行ながら、今の政権のうさんくささにもおおいに立ち向かってくれる一冊。

    戦争が近くなってから急に持ち上げられた三人の天皇について、明治以降急に流行った男系男子とやらのありがたくもないありがたさ、教育勅語の尊重できない部分、軍歌や軍神といった一部熱狂にために起きたメディアのあり方など。

    ネトウヨの研究ガイドであり、それはつまり安倍晋三の思想に繋がる現政権の正体でもある。

    面白かった。
    作者の使う「中世キャンセル史観」というワードのセンスにも笑った。
    それにしても、日本全国にこんなに〇〇天皇像があったんですね。
    八紘一宇なん

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    2026年08月14日
  • たのしいプロパガンダ

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    日本のプロパガンダから北朝鮮やイスラム国のプロパガンダまで。恐ろしいプロパガンダは娯楽を伴ってやってくる。戦争中の漫才の話が個人的に一番興味深かった。

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    2026年08月04日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    歴史とは解釈であり、見方によって正義は如何様にも存在する。そこを追うのではなく、何かを得るための材料にするのがいいのかな、と思った。

    ○あの戦争は何だったのか。
    それは、日本という国が近代の激流のなかで何を選び、何を失い、何を残したのかを象徴的に映し出す、特別な鏡である。そこには、われわれが歴史を通じて見つめるべき「現在」もまた映り込んでいる。だからこそ、われわれはこれからも、現在とのつながりを意識しつつ、より妥当な落としどころを模索しながら、その意味や位置づけを解釈しつづけなければならない。

    ・大東亜戦争は、どの場面を切り取ってもなかなか止めるのが難しい。植民地政策をしなければならないの

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    2026年08月01日
  • ふしぎな君が代

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    「右か左か」「愛国か強制か」といった不毛な政治的対立に晒されがちな国歌「君が代」の史実を丁寧に解きほぐし、その知られざる実像を鮮やかに描き出した傑作です。

    ​本書の最大の読みどころは、私たちが「千年前から続く日本の神聖な伝統」と思い込みがちな「君が代」が、実は明治時代に突如として突貫工事で作られたハイブリッドな近代の産物だったという歴史を暴いていく点にあります。

    ​平安時代の和歌をベースにしながらも、発案したのはイギリス人の軍楽隊長フェントンであり、その後、日本の雅楽師とドイツ人音楽家(エッケルト)の手によって和洋折衷のオーケストラ・吹奏楽用にアレンジされました。初期のフェントン版(初代「

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    2026年07月26日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    過去と現在ってつながってるなぁとかを再認識したし、ある程度客観性だけじゃなく、主観な所をとりいれつつ、自分なりの歴史観と大事にしたいなと考えたりもしました。現在の色んな国でも歴史観って本当さまざまで何が正解で何が間違ってるのかを導きにくい。だけど、自分で感じとった歴史観が大切で自分の生活にもつなげていく。そんなことが大切だと思ったりした。

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    2026年07月18日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    日本には国立近現代史博物館がない。つまり、戦争をどう描くかについての社会的合意がなく、国としての「語り」が存在しない。
    学校の歴史でも戦争について確かに習った。でも受験で考えると、近現代史の比重はどうしても低かった気がする。そもそも受験対策としてしか歴史を捉えていなかった、というのが今になっての反省。
    日本で戦争前後の歴史を語ろうとすると、右からも左からも批判が飛んでくる。だから語りにくいのだろう。一方で外国は、自国なりの「語り」がしっかり提示されているように見えて、それも不思議だった。


    以下メモ
    ・歴史は究極的に科学ではない。
    さまざまな史料を突き合わせて「事実らしいもの」を導き出すとい

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    2026年07月16日
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

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    <目次>
    第1章  古代日本を取り戻す~明治維新と神武天皇リバイバル
    第2章  特別な国であるべし~憲法と道徳は天照大神より
    第3章  三韓征伐を再現せよ~神裔たちの日清・日露戦争
    第4章  天皇は万国の大君である~天地開闢から世界征服へ
    第5章  米英を打ち手し止まぬ~八紘一宇と大東亜戦争
    第6章  教養としての戦前~スター悪しいお区民的物語のために

    <内容>
    納得はした。各章のタイトルを見ると、かなりリベラル派の著者であり、とてもよく調べている。知らないことも多々。勉強になりました!

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    2026年07月09日
  • たのしいプロパガンダ

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    コンテンツみてて、プロパガンダかもって思っても、あぁ、そうか。ってしか思わないな。
    国は「こう思え!」って言うし、企業は「買え!」って言うし、ゲームは「時間を浪費しろ!」って言うし。
    そういう「私の事をどうこうしたい組織」って無数にあるし、極端な話親も学校もそうだろ。

    人は自分が思うほど自由にものを考えてはいない。いつの間にか植え付けられた価値観でしかものを見れない。
    だから「自分はどう思いたいのか」を自分で決められる事が唯一の自由な気がする。
    これでいいかと最後に思えるために。

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    2026年07月09日
  • たのしいプロパガンダ

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    各国の政治家、宗教家が用いてきた、面白くも恐ろしいプロパガンダが載っていた。
    エンタメが政治や世論を動かす恐れがあることを知ることができた。

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    2026年07月03日
  • たのしいプロパガンダ

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    プロパガンダがいかに巧妙に作られ、人々に影響を与えてきたのかがよく分かる一冊でした。特に、エンターテインメントにメッセージを織り交ぜることで、人々に無意識のうちに考え方を刷り込む手法が、戦時中から用いられていたことには驚かされました。また、そのような手法は過去のものではなく、現代でもさまざまな形で存在していることを知り、メディアとの向き合い方を改めて考えさせられました。これからは、話題のドラマや紅白歌合戦なども、内容をそのまま受け入れるのではなく、「どのような意図で作られているのか」という視点も持ちながら見ていきたいと思います。

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    2026年06月29日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    あの戦争に関しては教科書に載っていたような軍が政権を乗っ取って暴走した結果、くらいの理解しかなかったけど、これを読んで軍も一枚岩ではなかったしいろいろな要因があってあの戦争が引き起こされたんだなと理解を改めることができた
    歴史はただの事実の羅列ではなくて、それぞれの解釈が挟まるから視点によって全く違う側面を見せるというのも面白かった
    最終的には歴史をさまざまな視点で解釈しながら、未来へつなげていかなけらばならない

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    2026年06月26日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    戦前はそんなに単純じゃねえ、という筆者の意気込みは理解できた。東條英機がごりごりの官僚だったことも面白い。彼、戦争の2ヶ月前に首相生ったのに、すごいと独裁者扱いなのね。

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    2026年06月22日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    平和主義者でハト派である反面三国同盟や日米開戦を先鞭つけた近衛文麿についてその多層性が やはり 一人間なのだなぁと思い始めた頃から 本書の内容については概ね理解していたように思える。あの世界的にも極悪人とされる東条英機の本当の意味でのアジア解放に向けてのパトスを明記してくれたことでもありがたい。 間違いや 愚かなところはもちろんある。 数多くある。 それは認めつつも 自虐史観でもない 被害者史観でもない、歴史としての多層性を常に考えなければいけない。 それと同時に、ある一面のもので自称を判断して ことさらにあげつらったり規定したりしてくる人の言動を注意深く見る癖はついた。 このリテラシーはかな

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    2026年05月31日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    とても面白かった。
    日本の近現代史は学校で深く勉強しないし、頑張って半藤一利の昭和史、なども読んでみたけれど、たくさんの出来事がありすぎて、うまく消化もできず、理解もできず、そのままになっていた。自分の不勉強を棚に上げて言えば、とにかくいろんなことが絡み合いすぎて、あの時代はわかりづらく感じてしまう。

    その意味で、全体をざっくり見渡せたこと、文脈を見出しながら歴史の展開を見れたことはとても良かった。

    各国の歴史博物館の展示内容の比較も、「あの戦争」を相対的に長めの射程で見てみる良い契機になった。

    東南アジアへの侵攻の状況と、それら諸国での日本の占領期の捉え方も勉強になったが、と同時に、韓

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    2026年05月31日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    第二次世界大戦に至るまでの経緯で、以下に日本が一枚岩でなく、主体がどこにあるのか不確かであったことを認識する。日本も含めた各国の展示などの情報も有意義だった。

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    2026年05月05日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    戦争と呼んでいるのは第二次世界大戦、日中戦争、満州事変?と解釈がいくつもあることを理解した。孫氏の兵法、勝兵はまず勝ちてのちに戦い、敗兵はまず戦いて勝ちを求む、大東亜戦争に踏み切った大きな原因は石油不足とのこと、東南アジア各国の大東亜戦争に対する取り上げ方の違いがよく分かった。

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    2026年05月01日
  • 「あの戦争」は何だったのか

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    一般に太平洋戦争といわれることが多い「あの戦争」について、私たち日本国民自身の物語としての落としどころを探ろうとする一書。

    本書の結論は、白か黒かでは無く、「小さな否定と大きな肯定」だそうです。そう言われてしまうと、様々な立場の人物が関わる歴史イベントは当然に複雑な様相を呈するので大概そんな感じですが・・・
    ただ、著者の比較的中立であろうとする姿勢には同感です。極端な自虐史観も、無責任な自己擁護も、一方の見たいところだけという視野狭窄ではいつまで経っても建設議論にならず、未来へ踏み出せませんから。

    あと、中国以外にもシンガポールなどでも日本人にとってはかなり衝撃的な博物館展示がなされている

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    2026年04月20日