大沼紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第2弾。
ファッションビルにテナントが入っている、とか、お菓子の箱にケーキのアソートが入ってる、とか、アンソロジーによってイメージはそれぞれだが、やはり、これはまぎれも無く商店街なアンソロジーだ。
家族や親戚のような、血の繋がりでもあるような不思議な統一感。
他のお店の話題が出たり、人物が出たり、ひとつの世界を作り上げている。
中でも伊藤米店のおにぎりの人気ときたら、スカイツリーもうらやむくらい?
幽霊が出たり、逃亡者が立ち寄ったり、商店街の人々に見守られて幕が下りたり、小さな事件を繰り返しながらも生活は続いていく。
どれも良かった -
ネタバレ
非ユークリッド
非ユークリッド幾何学でしたね。平行線はまじわるのか。頭の固さ関係なく、知ってればNOと言うでしょう。常識だから。その常識なら交わらない平行線をどうにかくっつけようと希実ちゃんが奔走します。アンジェリカもなかなか好きです。
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ネタバレ
バベルの塔
ストーリーも魅力的ですが、斑目さんが話すバベルの塔の話が好きです。だから僕の言葉は人に通じないんだ。凄いわかる。よくわかる。
1話はカッコウの托卵。2話はこれ。ベースとなる部分というか、キーワードになるところにちょっと洒落た?教養の高そうなお話をぶち込むの凄い好きです。3話が楽しみですね。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ偶然にもサイン本を買うことができました。初めてのサイン本です。
大沼先生の字は本の雰囲気をそのまま字にしたような、温かい字でした。
またサイン以外にもパンのシールや名前入りハンコで装飾されており、とても感動しました。大切にします。
内容についてですが、一気に色々なことが分かってきます。
まず希実の過去、失った記憶についてが明らかにされます。
個人的には、そこが今回一番の見どころでした。
メインは幼少期一緒に過ごしたという、希実の従姉(眠り姫)のお話です。
彼女には色々と驚かされましたが、それを話すとネタバレになるので控えます。
ただ言えるのは、ブランジェリークレバヤシに引き寄せられる人には -
Posted by ブクログ
入院生活の長かったこどもの頃、病院のベッドで
「願いをひとつだけ叶えよう」的な童話を読むたび、私だったら?と考えました。
「丈夫な子になれますように」にしたいけど、丈夫になったとしても
ある日突然事故とかで死んじゃったらいやだし、
結婚した人が実はものすごく意地悪な人だったりしたら困るしなぁ。。。
そこで思いついたのが、「幸せになれますように」!
うん、これはいい♪ だって何がどうあっても、幸せになれるんだもの♪
今考えると、体が弱っていたとはいえ、なんてものぐさなこどもだったことでしょう。
本を片手にほくほくしている小さな私に、「コラコラ!」と
デコピン(ちょっと手加減した、70%威力ダ