あらすじ
弁護士を目指す司法浪人生の涼子、アパレルのデザイナーとして働く撫子、そして不条理なリストラにより職を失った柊子。彼女たちが住む下宿に、春の訪れとともに現れた臨時管理人・トモミさんの存在が、三人が抱える問題をはからずも浮き彫りにしていく。“家族の森”で迷子になっているすべての娘たちに贈る「父と娘」の物語。
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【あらすじ】
世田谷区、松陰神社前駅から徒歩15分。女性専用の下宿「タマヨハウス」には、年ごろの三人の女が暮らしていた。弁護士を目指す涼子、アパレルのデザイナーとして働く撫子、そして不条理なリストラに遭い、人生にも道にも迷い続ける柊子。幸せでも不幸せでもない日常を過ごしていた彼女たちだが、春の訪れとともに現れた真面目だけが取り柄の臨時管理人の過干渉によって、少しずつそれぞれの「足りない何か」が浮き彫りになっていく。
【感想】
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司法浪人の涼子、服飾デザイナーの撫子、そして不条理なリストラにあい職を失った柊子。彼女たちが住む下宿に、ある日臨時管理人として現れたトモミさんの存在がはからずも三人が抱える問題を浮き彫りにしていく。“家族の森”で迷子になっているすべての娘たちに贈る「父と娘」の物語。
登場人物がみんな憎めないキャラクターで、ほのぼのする。
三人が立ち向かっている現実は厳しいものだけど、トモミさんがどっしりと構え、家族のように心配して助けてくれる(トモミさんにとっては「仕事ですから」だそうだけど)。
だから安心して、立ち向かっていける。
家族ってそういう心の拠り所だと思う。
果たして自分は、家族のそういう拠り所になれているのかな。
特に子どもにとっては、そうでありたいと思う。
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アパートの管理人さんと入居者たち、
どっちかというと下宿人と大家さんっていう関係に近いかな。
入居者それぞれが問題を抱えていて、それを管理人さんが他の住居者も巻き込んで解決して行くお話。
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大家さんが同居する女性ばかり3人の下宿屋さんを舞台にした物語。何だか最近、こんな共同生活を舞台にした作品を多く読んでるような気がします。「荻窪 シェアハウス小助川」「小暮荘物語」「風に桜の舞う道で」。偶然なのでしょうが。
「真夜中のパン屋さん」シリーズの大沼さんの作品です。
パン屋さんのシリーズは好きでずっと読んでいるのですが、他にど人亜作品を書くのだろうと興味津々でした。結果を言えば、まあ似た感じだな。
代理大家になるトモミさんという初老の男性(どうも私の中では國村隼になってしまう)が、前時代的に浮世離れしていて、口うるさいくせに好い人という中々好いキャラなのですが、考えてみれば『パン屋さん』の中でもストーカー体質の好い人とか出てきますよね。どうも「〜〜だけど好い人」というギャップキャラが持ち味のようです。
ちょっとありきたりの所もありますが、気持ちよく読めました。
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下宿に住まう女性3人と管理人の話。タマヨハウスの管理人タマヨさんはアメリカにいる恋人の療養のため渡米、代わりにやってきたのはトモミさん。
父との関係が思わしくない下宿人三人と父親のような存在のトモミさん。
父との関係に悩む私にはいい本ではと帯を見て思ったが、私の現状に参考になる本ではなかった。しかし、トモミさんは父親としてはとても理想的な人でこんな人に出会いたいと思った。私の父がもし死んだら私は「解放された」と思うんじゃないかな。
もっと前にこの本を読んでいたら「でこちゃんがうらやましい」と思ったかもしれない。でも今は、自分の努力が足りないのだとか、自分はそれほど人に愛してもらえる器ではないと思う。
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登場人物がいい味出している。
特にトモミさんがよかった。
ぎこちないながらも、不器用ながらも、住人たちのためにと努力するさまは面白くまた心がやさしくなる。主人公含め三人が三人とも色々事情があるのだけれど、そこに首を突っ込んでいくトモミさんがナイスでした。
でこちゃんは父というよりは上堂園くんとのあれこれがメインな気もしなくないけれど、前へ進もうとする皆が最後はキラキラして見えたよ。
あと、最後のボイスレコーダーは卑怯だなあ。あれはすごくよかった。トモミさんの本心がそこに詰まっているのだなあ。父親ではないけれど、彼は三人のもう一人の父になったのだろう。
少しぎゅっと詰め過ぎた感じもあるけれど、ホッとできる作品だったよ。
Posted by ブクログ
背表紙のあらすじには「父と娘の物語」と書いてある。でも私は[シェアハウスで暮らす女3人と管理人、家族との関わり方、それぞれの生き方を描いたハートフルストーリー。
Posted by ブクログ
女性専用の下宿に臨時の管理人としてやって来た初老の強面男性が、住人である3人の女性をまるで父親のような温かさで包み込むという話。
あくまでも管理人の業務というスタンスを徹底するものの、それぞれに曰く付きの父娘関係を持つ3人にとっては特別な経験になっていく、という過程の描き方が上手です。
Posted by ブクログ
真夜中のパン屋さん書いてる人ですね~
この人の本って表紙とは裏腹にちょっと暗い感じがするでも嫌いじゃない
他の本もそういう感じだった。
トモミさんが去ってタマヨハウスに残されたボイスレコーダーに残された
下宿人たちへの言葉、出会いと別れが切ない。
最後は良い話でやっぱり大沼さんの本好きだ♪