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Posted by ブクログ
司法浪人の涼子、服飾デザイナーの撫子、そして不条理なリストラにあい職を失った柊子。彼女たちが住む下宿に、ある日臨時管理人として現れたトモミさんの存在がはからずも三人が抱える問題を浮き彫りにしていく。“家族の森”で迷子になっているすべての娘たちに贈る「父と娘」の物語。
登場人物がみんな憎めないキャラクターで、ほのぼのする。
三人が立ち向かっている現実は厳しいものだけど、トモミさんがどっしりと構え、家族のように心配して助けてくれる(トモミさんにとっては「仕事ですから」だそうだけど)。
だから安心して、立ち向かっていける。
家族ってそういう心の拠り所だと思う。
果たして自分は、家族のそういう拠り所になれているのかな。
特に子どもにとっては、そうでありたいと思う。
Posted by ブクログ
大家さんが同居する女性ばかり3人の下宿屋さんを舞台にした物語。何だか最近、こんな共同生活を舞台にした作品を多く読んでるような気がします。「荻窪 シェアハウス小助川」「小暮荘物語」「風に桜の舞う道で」。偶然なのでしょうが。
「真夜中のパン屋さん」シリーズの大沼さんの作品です。
パン屋さんのシリーズは好きでずっと読んでいるのですが、他にど人亜作品を書くのだろうと興味津々でした。結果を言えば、まあ似た感じだな。
代理大家になるトモミさんという初老の男性(どうも私の中では國村隼になってしまう)が、前時代的に浮世離れしていて、口うるさいくせに好い人という中々好いキャラなのですが、考えてみれば『パン屋さん』の中でもストーカー体質の好い人とか出てきますよね。どうも「〜〜だけど好い人」というギャップキャラが持ち味のようです。
ちょっとありきたりの所もありますが、気持ちよく読めました。
Posted by ブクログ
登場人物がいい味出している。
特にトモミさんがよかった。
ぎこちないながらも、不器用ながらも、住人たちのためにと努力するさまは面白くまた心がやさしくなる。主人公含め三人が三人とも色々事情があるのだけれど、そこに首を突っ込んでいくトモミさんがナイスでした。
でこちゃんは父というよりは上堂園くんとのあれこれがメインな気もしなくないけれど、前へ進もうとする皆が最後はキラキラして見えたよ。
あと、最後のボイスレコーダーは卑怯だなあ。あれはすごくよかった。トモミさんの本心がそこに詰まっているのだなあ。父親ではないけれど、彼は三人のもう一人の父になったのだろう。
少しぎゅっと詰め過ぎた感じもあるけれど、ホッとできる作品だったよ。
Posted by ブクログ
下宿に住まう女性3人と管理人の話。タマヨハウスの管理人タマヨさんはアメリカにいる恋人の療養のため渡米、代わりにやってきたのはトモミさん。
父との関係が思わしくない下宿人三人と父親のような存在のトモミさん。
父との関係に悩む私にはいい本ではと帯を見て思ったが、私の現状に参考になる本ではなかった。しかし、トモミさんは父親としてはとても理想的な人でこんな人に出会いたいと思った。私の父がもし死んだら私は「解放された」と思うんじゃないかな。
もっと前にこの本を読んでいたら「でこちゃんがうらやましい」と思ったかもしれない。でも今は、自分の努力が足りないのだとか、自分はそれほど人に愛してもらえる器ではないと思う。
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