大沼紀子のレビュー一覧
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ネタバレ読み終わりました。
第一章
父親の登場に驚き
会いたくないと言っておきながら、母とは会っている
やっぱり心配なのでしょうか。。
いつか修復したらいいなあと最初の方は思ってたけど、
だんだん読み進めていくと
それは誤解だということが分かり。。
誤解は、やっぱり解いた方がいいよね
誤解のままは駄目だよね…と悟ったり。。
お母さんとの距離もだんだん変わってきて
最初は戸惑うけど
希美ちゃん、今後どう変わっていくのかが楽しみですね(*^^*)
お母さんとお父さんの馴れ初めが素敵。。
こういうのいいなと思いました。。
相変わらず、
どのパンも美味しそうで(私も常連さんになりたい!笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】カレーライス/餃子/豚汁と焼きおにぎり/焼きそば
子どもには、秘密と引き換えに食事をさせる主義の神宗吾が営む屋台。岐阜が舞台。教育実習で故郷に戻った幼なじみの亘と結衣が「猫缶」事件の犯人捜しをする様子をメインに、地域の閉鎖性、人間の悪意、家族関係などが描かれている。謎の美少年転校生・遥太と宗吾の秘密がラストで明かされる。
亘の過去やトラウマが詳細に描かれているので、事件自体の真相は想像がつく。のらりくらりとしている遥太のキャラは著者らしい気がする。宗吾の設定は意外だった。
出版社の出しているあらすじから、別系統の作風を想像していたが、今回はいい意味で裏切られた。 -
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「真夜中のパン屋さん」シリーズの大沼さんの作品。カバーのイラストも同じく山中さんが手がけていて、同じ雰囲気を醸し出しています。
教育実習生として故郷の岐阜の片田舎で過ごす亘と同じく教育実習生かつ幼馴染の結衣を中心に繰り広げられるドラマ。
ほたる食堂の子供無料という条件が「秘密」を店主に話すことなのだが、それが語られる場面が極端に少ないというか、こう語ったんだよねという場面しかない。
シリーズになるであろう初回の物語なので、人物関係とかこの本のミステリの中心を占める「猫缶」の謎などがてんこ盛り。もっと大きな秘密を隠したまま書いているのでしょうがないのでしょうけれど、それがちょっと読みにくくしてい -
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パン屋に集う人たちは、みんな心優しくあたたかい人たちばかりだ。
でも、その優しさの後ろには過去に経験してきた痛みや哀しさが隠されている。
ソフィアの笑顔にも、暮林や弘基の笑顔にも、希実の笑顔にだって過ぎてきた哀しい時間が隠されている。
人を思うただ大切に思えばいいことなのに、どうして人は間違えてしまったりするんだろう。
中には「誰かを大切に思う」こと自体が苦手な人もいるかもしれない。
もしかしたら、「誰か」よりも「自分」が先に来てしまう人だっているだろう。
どんなに愛情があったとしても、いつだって後回しにされていたらいつかその愛情だって感じられなくなってしまう。
家族を守るため…それって都合の -
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「ブランジェリークレバヤシ」の2階に住んでいる篠崎希実は高校2年生。
17歳にして他人(希実の母いわく義姉)の家に居候する訳ありの身である。
身勝手を絵に描いたような母親のせいで、子どもの頃からあちこちに預けられる生活にもすっかり慣れてしまっている。
やたらと悟りきったような態度も、希実の経験値からすればしかたのないことなのだろう。
希実自身は17歳は大人だと思っている。
けれど、暮林や弘基から見れば、やっぱりまだまだ保護者が必要な子どもなのだ。
たしかに希実は大人の事情に振り回され、知らなくていいことまで覚えてしまったかもしれない。
でも、実は希実が知ってしまった大人の世界は途方もなく広い世 -
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希実の前に突然現れた奇天烈な転校生・美作孝太郎。
大きな腹話術の人形・アンジェリカを持ち歩き、けっして褒められた特技ではないが鍵開けが得意である。
複雑な人間関係のわりに、とても相互の関係性がわかりやすい。
場面ごとにしっかりとキャラクターが動いているせいなのだろう。
上手いなぁと思ったのは、次の物語の謎をちらりと織り込むところだ。
まるで連続ドラマの予告のように、切り取られた断片の謎を知りたくて、ついついページをめくってしまう。
構成がしっかりとしているせいだとは思うけれど、安心して読み進むことができるっていい。
シリーズ第1弾から人物にブレがないところも好きだ。
成長はしてもそれは変化であ -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語りの基本は「真夜中のパン屋さん」と同じ。違うとしたら、パン屋さんが屋台になったということ、そして主人公に何も記憶がないこと。作られた食べ物に込められた思いがわかってしまうという特別能力があることですかね。
子猫が詰められた猫缶。いじめ、虐待などたくさんテーマが詰め込み過ぎたような気もしますが・・・。
続きもあるみたいなので、それで謎解きって感じですかね。最近はこういう売り方ばかりで一冊でしっかり物語を読ませてくださいと思ってしまう。
10年後、20年後、これらの本を探す読者がいるのかなと思うのは余計なお世話かもしれませんね。