大沼紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレついに『まよパン』完結。
前作から5年後の「ブランジェリークレバヤシ」では──
ハワイ、フランス、シンガポール──
マタニティブルーあり、引きこもりあり、思わず笑っちゃう人質事件あり、
ムズムズしちゃう恋のお話もあり♪
そしてまさか、まさかの新展開!
なんとあの班目氏が結婚!(それはそれでおめでとう♪なんだけど、彼にはずっとひとりを謳歌する変人でいてほしかったような気も…笑)
それに、あの美作医師がパンを捏ねる日がやってくるとはね~と、しみじみ。
弘基の作る見事なパンはもちろんだけど、
暮林の作る少し不格好なパンも食べてみたい。
それぞれに味があって、どちらもホンワカおいしいんだろうなぁ -
Posted by ブクログ
2018012
ひとが作った料理を食べることで、作ったひとの感情を読み取ることができる神と遥太。遥太は神のもとで冬休み限定でアルバイトをすることに。
真夜中のパン屋さんしか、大沼さんの本は読んだことはありませんが、同じ料理繋がりで美味しく読むことが出来ました。 料理からひとの気持ちを読み取る力に対して対照的なふたりが面白い。頑なにその力を使いたがらない神とそれを使うことでひとの役に立ちたいと考える遥太。若さって何となく良いなと思うし、やる理由よりもやらない理由を考えるのが大人なのかなと思ったり。
幸せになるのも不幸になるのも、そんなの最初から見通せるわけないじゃん。全部やってみた結果でし -
Posted by ブクログ
話としては面白かったし、話の続きが気になって早く読みたいと思わせる内容だった。テーマとしては母と子、父と子、の関係性なのかな。
今までのシリーズと違うのはパンが食べたいという気持ちにならなかったこと。クロワッサンとかフルーツサンドとか、ガレットデロワとかの描写が今までの本では、とてもおいしそうに、そして話の中でも大事な場面に出てくる部分が共通していた。でも今回はストーリーに重きが行って、パンの描写は後回しになってしまった感じがある。パン好きとしてはそれがちょっと残念。
今まで希実、弘基、美和子などの家族関係については描かれているけど、クレさんの家族については何も出てこないんだな。そこもちょっと -
Posted by ブクログ
思ってたんとちょっと違う、が読後の第一印象(^ ^;
タイトルと表紙の感じから、同じ作者の
真夜中のパン屋さん的なものかと思って読んだら...
「まよパン」に似せないように意識してるのか、
(当たり前かも知れませんが)全然違う展開で(^ ^;
しかも、本作は「主人公が食堂の親父じゃない」という、
これまた思ってたんと違う展開(^ ^;
しかも親父がすんげー軽薄なキャラで(^ ^;
これも表紙とえらくイメージが違うぞ(^ ^;
何でこんな、ちょびちょびしか出て来ん親父を
タイトルに据えたんかな...と思って読み進むと、
最後の最後になってやっと活躍する。
...と言うか「暗躍していた」部分