佐渡島庸平のレビュー一覧
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ネタバレ114頁に、
“早逝してしまった瀧本哲史さんから、こんなことを言われた。「『起きていることは全て正しい』と思うことは大切ですよ」そのときは、そんなはずがない、正しくないことを正していくことが大事だ、と思ったけれど、この言葉はいろいろな場面で頭をよぎるようになった。そして、納得がいかない場面では、心の中で「起きていることは全て正しい」と一度、口にするようにした。
すると、正しくないと思わせているのは、自分のこだわりでしかないと気づかされた。”
とある。今ここに集中出来ず未来に不安になるのも、《自分のこだわり》にあるのかもしれない。
少し時間を置いてから再読してみたい。 -
Posted by ブクログ
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感情を知る=自分を知る
感情とは:問いかけ分解していく思考の世界
★★感情に善悪優劣ない、全ての感情に価値ある
その意思決定には、どんな感情が働いているか
★★行動・意思決定には、感情バイアスが必ず働く
感情を簡単に他者に渡さない
★★感情というフィルターを通して、世界を認知
感情の輪:8つの基礎感情+混同感情
喜び⇄悲しみ
信頼⇄嫌悪
恐れ⇄怒り
驚き⇄期待
点ではなく波で感情を捉える
★★認知→受容→選択
もう一人の自分は何と言ってる?
★★他者に意識を向けず、自分にできることを探す
★★選択に間違いはない、絶対解でなく納得解探す
★感情は変えられない、感情の認知は変えられる
ル -
Posted by ブクログ
漫画を挟みながらの解説で、すいすいページを捲る手が進む楽しい読書。
観察力、とは。同じものを見ても、そこから読み取る情報量が異なる。その情報量を増やす事、必要な情報を取捨選択する事、曖昧なまま受け容れる事。
本書にフェルメールの「牛乳を注ぐ女」という絵画を見て、何に気づけるかという話がある。じっくり見ると、壁や床に新たな発見がある事に気づかされる。しかし、ぱっと見では、牛乳を注いでいる動作と主役の女にしか目がいかない。観察力が鍛えられていないというべきか、時間効率を意識して、読み飛ばしているという方が正しいのかもしれない。
本もそうだ。本書では、村上春樹の『風の歌を聞け』の中での自殺した少 -
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感情を「認識する」。
たしかにこれって大事で、明確に怒ってるならまだいいんだけど、なんとなくイライラしてる状態が実は自分も周囲もストレスなんじゃないかな。
主旨と関係ないけれど、以下の部分がちょっと感動した。
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僕の結婚式に井上雄彦さんと小山宙哉さん、ツジトモさんに来ていただい
た際、小山さんとツジトモさんはまだデビューする前だった。だから井上
さんと話をできるようにと、席を近くしておいたの。このとき2人は井上
さんと一緒に写真を撮らせてもらったんだけど、その後、『宇宙兄弟』
1話目に描かれている主人公の六太と日々人が毛利衛さんと写真を撮って
いるシーンを読んだツジトモさん -
Posted by ブクログ
やはり一流のクリエーターの語ることは、すっきりわからなかったりもやもや感じることもありました。
それでも佐渡島さんの思考や観察力は学ぶところがいろいろありました。
人がいかにいろいろなバイアスによって思い込み、判断をくだしているか
いつも新しく人を惹きつけることを生み出してる佐渡島さん。
「優れた仕事に必要なことは、ホームランではない。当たり前を積み重ねることだ。だから、突飛なアイディアを思いつくよりも、基本を身につけることが一番重要だ。どんなフェーズにいる人も、まずは『真似る』。」
は意外でもあり、とても心に残りました。
「あいまいさを受け入れる」はなかなか難しい
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Posted by ブクログ
学術的な裏付けがあるというわけではなく、著者三名の体験をベースに気づきを語り合う内容となっている。なので科学的なことを期待していると肩透かしになるかもしれない。あくまでも特筆すべき作品を残している漫画家と編集者の感性で「感情」というものについて語り合ったことを楽しむ本であると感じた。
「感情に捉われない」が一つにキーワードになっていて、その点が禅仏教的だと思った。
<アンダーライン>
★★★
特定の感情を否定しないことと、感情に善悪や優劣をつけないこと
★★★★★
ポジティブ感情だけの人間はバランスが悪い。
★★★
鏡があることで自分と他人を比較する -
Posted by ブクログ
日々の生活の中で、私たちは自分や他者の感情に振り回されがちだが、そうした感情を客観的に理解することはとても難しい。特にネガティブな感情ほど、他者への期待や外部環境に対してその原因を求めてしまう。
本書の前半では、そうした感情の理解を助ける実践的な補助線がいくつか引かれている。その中心であるプルチックの「感情の輪」は、自分の感情を客観的に認識するのに役立つし、8つの基本感情(喜び/信頼/恐れ/驚き/悲しみ/嫌悪/怒り/期待)とそれらの組み合わせによる混合感情を俯瞰すると、有り体に言えば「こんなに沢山の感情があったのか」と驚いてしまう。これらの感情を【認知】し、【受容】 し、行動を【選択】 する3