【感想・ネタバレ】観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのかのレビュー

あらすじ

世界を見る解像度を上げろ!

「宇宙兄弟」「ドラゴン桜」
「マチネの終わりに」
メガヒット編集者が行き着いた、あらゆるクリエイティブに必須の根源的な力

「ぼくらの仮説が世界をつくる」「WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~」に続く、3冊目の著作は、感性よりも表現力よりもたいせつな「観察する」力について。

数多くのトップクリエイターに伴走し、新人漫画家を育成するなかでたどり着いた最重要な能力、それが観察力だ。「仮説→観察→検証」のサイクルを上手にまわせる者だけが、深く対象を理解し、心を動かす作品を残すことができる。

では、観察力とは何か? どうすれば身につくのか。

文学から心理学、仏教、経営まであらゆるジャンルを横断し、3年をかけて思索を深めてきたその「ドミノの1枚目」とは!

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ネタバレ

【一言まとめ(キャッチフレーズ風)】
この本は、「インプットの質を高め、人生や創作を豊かにする“観察力”の本質」を教えてくれる一冊でした。

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【要約(内容の流れ・ポイント)】
本書は、観察力が経営や創作、そして日常のあらゆる場面でどれほど重要かを、具体的なエピソードや心理学・哲学の知見を交えて解説しています。

1. **観察力がインプットの質を決める**
 → アウトプットの質はインプットの質で決まる。そのインプットの質を高めるのが「観察力」だと著者は語ります。経営や創作に役立つ能力を考えたとき、直感的に「観察力」こそが土台になると感じたという言葉が印象的です。

2. **良い観察と悪い観察の違い**
 → 良い観察とは、仮説を持ちながらも客観的に物事を見て、仮説と現実のズレに気づき、仮説を更新し続けること。一方で、悪い観察は「分かったつもり」になり、仮説の更新が止まってしまう状態。常に「普通」でい続けることの難しさや、当たり前を当たり前にやり続けることの大切さも語られています。

3. **観察を妨げるバイアスや感情との向き合い方**
 → アインシュタインの「常識とは18歳までに身につけた偏見の塊」という言葉や、ハロー効果・生存者バイアス・根本的な帰属の誤りなど、観察を歪める心理的なバイアスについても触れられています。また、僕らは「感情」のフィルターを通して観察していること、感情は自分で選んでいるものであり、良い悪いはないという視点も新鮮でした。

4. **「ディスクリプション」の重要性**
 → 観察したものを「ちゃんと言葉にする」ことの大切さ。著者は、目に映るものを言葉に置き換えることを「ディスクリプション」と呼び、見たものをそのまま記述することで、曖昧な仮説が言葉として形になると説きます。これにより、分かったつもりを防ぎ、より深い理解につながるのだと感じました。

5. **他者や自分との向き合い方**
 → クリシュナムルティの「彼はこんな人だ」ではなく「二月に彼はこんな人だった」と言うことの大切さや、一期一会の感覚で人と向き合うことの重要性も印象的でした。肩書きや過去のイメージにとらわれず、常に新鮮な心で観察することが人生を豊かにする――そんなメッセージが伝わってきます。

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【読んで感じたこと・自分の意見】
本書を通じて、「観察力」とは単なる“見る力”ではなく、仮説を持ちつつも柔軟に現実を受け止め、常に自分の認識をアップデートし続ける力だと実感しました。
特に、「分かったつもり」にならず、見たものを言葉にして記述する「ディスクリプション」の重要性は、日々の仕事や人間関係にもすぐに活かせると感じました。

また、感情やバイアスが観察を歪めること、そして感情は自分で選んでいるという視点は、自己理解や他者理解を深めるうえでとても役立つ考え方だと思います。
「普通でい続けることの難しさ」や「当たり前を当たり前にやり続けること」の大切さも、日常の中でつい忘れがちな視点を思い出させてくれました。

さらに、他者をレッテルで判断せず、常に新しい目で向き合うこと――これは、人生をより豊かに、柔軟に生きるための大切なヒントだと感じました。

【この本をおすすめしたい人】
この本は、
- 仕事や創作でより良いアウトプットを目指したい人
- 日常の「分かったつもり」から抜け出したい人
- 人間関係や自己理解を深めたい人
- バイアスや感情に振り回されず、柔軟に物事を見たい人

に特におすすめです。

【まとめ】
読み終えた後、「観察力」を意識することで、日々のインプットもアウトプットも大きく変わる――そんな前向きな気持ちになれる一冊でした。
自分自身の“見る目”を鍛え、より豊かな人生を送りたい方に、ぜひ手に取ってほしい本です。

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2025年07月04日

Posted by ブクログ

佐渡島庸平
株式会社コルク代表取締役社長。編集者。
1979年生まれ。中学時代を南アフリカ共和国で過ごし、灘高校に進学。2002年に東京大学文学部を卒業後、講談社に入社し、「モーニング」編集部で井上雄彦『バガボンド』、安野モヨコ『さくらん』のサブ担当を務める。03年に三田紀房『ドラゴン桜』を立ち上げ。小山宙哉『宇宙兄弟』もTVアニメ、映画実写化を実現する。伊坂幸太郎『モダンタイムス』、平野啓一郎『空白を満たしなさい』など小説も担当。12年10月、講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社・コルクを創業。インターネット時代のエンターテイメントのあり方を模索し続けている。コルクスタジオで、新人マンガ家たちと縦スクロールで、全世界で読まれるマンガの制作に挑戦中。

「観察力が鍛えられてくるとインプットの質は上がる。特別な努力をしなくても、日常的に質の高い情報がどんどん蓄積される。そしてインプットが溜まってくると身についてくるのが、俗にいう「感性」と呼ばれるものだ。感性が上がると、今度は気づくことの質と量も圧倒的に増える。アウトプットの質も上がってくる。この軌道に乗りさえすれば、指数関数的に成長していくのみだ。  観察力こそが、様々な能力につながるドミノの一枚目。」

—『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)』佐渡島 庸平著

「仮説は言葉から始まる。そして、僕は言葉の力を信じている。  人間は、身体の全てを使って、世界を感じとっているが、言葉だけが意識的に使えて、コントロールできる道具だ。言葉にするからこそ、暗記をして、整理することができる。言葉にして頭の中で整理するからこそ、解像度が上がる。言葉とは、人間が唯一、時空間を超えて、携帯できる武器だと思っている。  見たものをとにかく言葉にする。  言葉にしていると、自然と問いが浮かびあがってきて、仮説が生まれる。」

—『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)』佐渡島 庸平著

「たとえば、僕は映画を見るとき、予告編とあらすじをチェックし、自分なりに仮説を立てる。「おそらくこういうタイプの、こういうストーリーの映画なんじゃないか」と見始める。たとえ「つまらない」といわれるような映画でも、そこに仮説と作品のギャップが生まれてくる。すると、「自分はこんな映画だと予想したけど、こう来たか」とズレを楽しむことができる。  自分を楽しませてもらおうと、受け身の姿勢で作品を味わうと、がっかりすることが増えてしまう。クリエイターと自分の思考の差は、なぜ生まれたのだろう?  という問いは、尽きることがない。尽きることがない問いを抱えていると、作品を楽しみやすくなる。」

—『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)』佐渡島 庸平著


「40代の 10年間は、不惑の 10年である。自分が何をする人なのか、自分で深く理解するために時間を使いたい。そのためには、住む場所から変えてしまうのがいいのではないか。そんなふうに考えて、福岡に移住した。」

—『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)』佐渡島 庸平著


佐渡島庸平
株式会社コルク代表取締役社長。編集者。
1979年生まれ。中学時代を南アフリカ共和国で過ごし、灘高校に進学。2002年に東京大学文学部を卒業後、講談社に入社し、「モーニング」編集部で井上雄彦『バガボンド』、安野モヨコ『さくらん』のサブ担当を務める。03年に三田紀房『ドラゴン桜』を立ち上げ。小山宙哉『宇宙兄弟』もTVアニメ、映画実写化を実現する。伊坂幸太郎『モダンタイムス』、平野啓一郎『空白を満たしなさい』など小説も担当。12年10月、講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社・コルクを創業。インターネット時代のエンターテイメントのあり方を模索し続けている。コルクスタジオで、新人マンガ家たちと縦スクロールで、全世界で読まれるマンガの制作に挑戦中。



「しかし、僕はその「わからなさ」を味わい尽くすことが、よく生きることだと考えている。そして、科学も経済も宗教も哲学も、人の行いの多くは、そのわからなさをそれぞれの方法で解明しようとしている。  けれども、アートは、特に文学は、「わからない」ものを「わからないまま」描き、「わからなさ」を抱えている人に寄り添う。  本質的な文学は、登場人物の葛藤の体験が、そのまま読者に移転する。  僕はいつも人生が一回限りで、自分の視点からしか人生を味わえないことを残念に思う。その一回性に抗おうとする行為が、文学を味わうという行為だと考えている。そして、それを受け手として味わうよりも、作家とともに試行錯誤しながら味わうほうが、より深く感じ取れると考えている。」

—『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)』佐渡島 庸平著


「いい物語は、わからなさを抱えたまま生きる人物を描いている。これぞ人間というものを描いている。いい物語には、必ずキャラクターがいると僕は思っている。僕はそのような人物が登場する作品に寄り添ってもらって、歳を重ねてきた。だから、僕がその受け取ったものを引き継ぎたいと思っている。」

—『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)』佐渡島 庸平著

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2025年04月13日

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漫画編集者が自身の考えを自由に綴った一冊。内容に一貫性はないものの、その分、思考の流れの変化を楽しめた。
最近は「正しさ」を求めて考えることが多かったが、この本を読んで、正しさにこだわるのではなく、観察することの大切さに気づかされた。曖昧で不安な状態もまた一つの在り方として受け入れたいと思う。

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2025年03月12日

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自分の子供や若い方にも読んで欲しい良書

・観察力の差が大きな差になる
・東大合格に必要な能力は「計算力と読解力」
・経営、創造に必要なのは「観察力」
・本書は「客観的に注意深く観る技術」の本
・仮説と観察のズレを意識する

《観察の敵》
・認知バイアス(常識、偏見)
・感情(同じ空間に居る人の気分にすら影響を受ける)
・コンテクスト(時空間、例、遂に宇宙とコンタクト、という記事がby東スポ、かby日経で感じ方が変換)
・ハロー効果(良い会社の人は優秀、と思ってしまう)
→全ての人と一期一会の気持ちで接する
・生存者バイアス(成功者の話しを信じすぎない)
・根本的な帰属の誤り(問題の原因を人の能力にしてしまう)
・後知恵バイアス(後出しで正解を言う)
→私だったらこうやった、は格好悪い
→出来なくて悔しい、の方が良い

《仮説》
・まずはディスクリプション(言語化)
・他人の仮説も積極採用
・データ活用
└アスレチックスは野球を再定義した
└旧 ヒットを打ち、失点を防いで勝つ競技
└新 27個のアウトを取られるまで終わらない競技
→ヒットもファーボールも同じ価値、出塁率の高い安い選手で勝つ
・まずは型を真似る
・そこからオリジナリティが出来る

・曖昧を許容する(orではなく、andで考える)

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2024年08月19日

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観察は愛とあり、周りに興味関心を持ち続けないと向上しないスキルだと学びました。
メガネの話も面白かったです。まずは自分の感情と向き合ってみようと思います。

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2024年05月19日

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経験をしても観察し言葉にする、自分の知見として溜めていくという行為が苦手だと感じていた。
その中で、観察の方法や、観察を歪ませるもの、さらには自分とは何か、といった点で筆者の経験をもとに描かれている作品。
まずは観察のサイクルを回すことで、「分からない」への探求をしてみたい。

◾︎メモ
・問い→仮説→観察のサイクルを回す
・創造することは真似ることから始まる
・ハロー効果や生存者バイアスが個人的には感じやすい傾向にある
→まずは、感じている状態を把握することからスタート
・私とは、私と私の環境である
・「わかる」は心のシャッターを下ろす言葉

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2024年03月10日

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ネタバレ

僕のマイベスト本2023。

自分のマインドに間違いなく大きな影響を与えている。いかに日常生活の中で、ニュートラルに現実を見れていないかを痛感した。また、読み物として純粋に面白い。

2024/2/1に読み直した。
1年後にまた読み直すだろう。

キーワードは「観察力を鍛えると世界が変わる」

以下、自分のリマインド用メモ。


1.いい観察とは、主体が物事に仮説を持ちながら、客観的に物事を見て、仮説とその物事の現実とのズレに気づき、仮説の更新を促すこと。


2.観察を阻む「メガネ」という概念

◾︎認知バイアス
→目ではなく脳で見ている
→自分の既存の認知が観察を阻害している
→人は自分が見たいものだけを見ている
→完全にバイアスから逃れることは不可能
ex,偏見、概念

↓どんな種類があるか(一部抜粋)

・確証バイアス
→自分の決定を補完する情報ばかりが目に入る
・ネガディビティーバイアス
→ネガティブな情報に目が行く
→失敗の姿は多様に思い浮かぶが、大抵が杞憂である。失敗の姿が多様≠失敗する確率が高い。
・同調バイアス
→皆がそう言っているから…
・ハロー効果
ex,まこなり正しい
→ハロー効果の1番の弊害は、相手にレッテルを貼り、観察をやめてしまうこと。相手への観察を辞めてはいけない。



◾︎感情
◾︎コンテクスト
→時間と空間
ex,だらしない格好の男の人in公園

3.仮説→観察→問いのサイクル
→仮説を起点にすることで、観察したい熱量

4.完璧に真似るは容易ではない

一流を真似るのは至難の業。
自己流<真似るを推奨
◎真似ないのは自分の出来ないに向き合わないやり方である、確かに

5.妖精の概念の解釈
→起きている問題を妖精や妖怪のせいにしたら個人を責める必要がなくなる。

6.こうしたら良かったのにと過去について言ってしまう虚しさ

→後知恵バイアスである
→未来について言おう

7.分人主義を改めて言語化

→分人は相手との関係性によって引き出される
→人は複数の他者との分人を見せたがらない。僕も友達に引き出される分人を親に見られたくない。

8.不安という感情の整理

→分からないものに対して注意が向いている状態
→分からないものが何かを具体化してはっきりさせると、不安軽減
→今注目していることを手放すと自然と感情が変わって行動が変わる
→そもそも論として感情は自分で選んでいる

9.個性は存在しない!?

→江戸時代に日本に個人という概念が無かった
→僕は何者?「私と私の環境」である
→その人だけで個人として存在しているのでは無い。その周りを取り囲む他者・場所との関係性の中に人はいる(ドーナツ)

10.僕の中にもエポケー

→=判断保留
→分かったと思った瞬間、僕の中に住まうエポケーが鳴く

11.あいまいのすすめ

→分からずにあいまいな状態でいる=思考停止をしない、仮説サイクルをまわす
ex,思考停止ワード、難しい、頑張る、苦手

12.正解主義の弊害

→正解主義の住人は「すること」に囚われている
→正解主義の中にいると、過去と未来にこだわる。それを手放し、あいまいさを受け入れると今だけになるp210
→★相手のために何をするかではなく、どう居るか






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2024年02月01日

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感情を解ろうとして考え続けた作者が大切だと思う考えが、「分からないことを分かる、そのまま受け止める」ということが面白いと思った。この本は自分がもっと知識、経験をつけた後に読むと理解できて面白いだろうと思った。

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2023年09月01日

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著者のこうありたいを丁寧に試行錯誤しながら進めていくような内容で、思考過程を追わせていただいたようなお得感があった。自分なりに想像しながら考えていろいろと落とし込むことができて、繰り返し読みたい大好きな作品です。観察やバイアス、感情、あいまいさの話はとても興味深くおもしろかったです!心理学からみてもとても魅力的な考え方でした。抽象度とあいまいさを残してるぶん、いくらでも噛んで味がでる本だと思います。

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2023年02月19日

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観察は、問とい仮説の無限ループを生み出す

問い→仮説→観察 のサイクルを回す

アインシュタインの有名な言葉「常識とは、あなたが18歳までに身につけた偏見之塊である」

感情が歴史を動かす

「絶対」を客観的に捉えて使うのではなく、自分の中にある「絶対」として伝える。

会話の中での「わかる」は、心のシャッターを下ろす言葉でもある

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2025年04月26日

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仮説が無いから、インプットの質が浅い?
仮説の型①感情②ルーツ
いい観察:仮説→検証→問いの無限ループ
仮説→観察(検証)→問い:観察サイクル
→とにかく雑でも仮説を立てることで、検証したい欲を生み出す(仮説起点)
振り返り→計画→実行:行動サイクル
→計画倒れを避ける為、振り返りを起点に熱量を高める(振り返り起点)
絶対などない、曖昧な世界を愛せ
正解ではなく、納得解を探せ
どうするかでなく、どうあるか

3つのメガネ
→①認知バイアス(脳)
→②身体と感情(感覚器官)
→③コンテクスト(時空間)

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2024年08月12日

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観察するには問いが必要である。
でもその問い自体、何も浮かばない時は、まずは「ディスクリプション」から始める。
分かりやすい例では絵画鑑賞。ただ観ていても何も感じない。まずは隅々までディスクリプションする。そしてその言葉の意味を知ると自然と問いが生まれてくる。また、隅々までディスクリプションすることで、ただ観ているだけでは気付けない、ものまで気づくことができ、さらに問いが生まれる。

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2024年08月04日

Posted by ブクログ

「観察」について深く考察されています。

「感情」や「関係性」など、身近すぎて意識からこぼれ落ちてしまいそうな大切なことについても紹介されていて、興味深く読みました。

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2024年07月01日

Posted by ブクログ

・仮説をたてる→実証するを繰り返す。

・沢山真似をして自分に馴染んできたときに、自分の色が出てきて個性になる。

・バイアスが常にかかっていることを意識するだけで、世界の見方が変わる。

日常に取り入れるとなるほどと気付かされるポイントの書かれているほんでした。

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2024年04月07日

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"私達は目ではなく脳で世界を見ている"というフレーズが印象的だった。
言われて見れば確かに…と納得だった。
今までの考え方に新たな視点を貰った、そんな発見があった。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

感想
仮説を立てるところから。目の前のこれは何か。仮説が立てばあとは対象に寄り添うだけ。ただし答え合わせは難しい。解釈の一貫性を調べる。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

良かった。ネガティヴケイパビリティみたいな。曖昧なものを曖昧なままにして考え続ける。バイアスを常に意識する。これ、みんなが大事にして生きれば、世の中もっと良くなるのにと思う。

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2023年06月24日

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編集者による、観察という行為について思索したものの記述

前半は、直ぐためになるような内容。
仮説を起点に観察を、という話から、
観察時に気をつける各種バイアス等。

後半からは、まとまりきっていないけど、
示唆深い内容を言語化したもの。
簡単には観察し辛い、感情、関係性について書かれた後、
わからないまま思考している様子の文章化。

もう一度、読み返してみたくなった。

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2023年03月09日

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既成概念を取っ払って、「あいまいさ」の視点をもって日々を暮らしたいと思えた一冊。
世の中に「絶対」というものはほとんどない。
できるだけ無意識に動きたいのが人間の本能で「わかった」という状態(正解主義)になってしまいがちだが、あいまいな状態になって、柔軟に世の中を観察しようと思う。
仮説→観察→問いのサイクルを回し、あいまいの第4象限「あいまい×創造」の状態を目指す。

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2023年02月21日

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2023.01.22
まずは読み出し。自分自身の観察は感覚的なものである事に気付かされる。直感だけを頼りに、経験を単純に重ね、身体的に覚えている感覚が強い。もっと言葉で表現できるようになると、変わってくるのかも知れない。
やはり、日記をつける事が有効そうだ。
2024.08.18
途中まで読み進めて、すっかり止まってしまっていた本を手にして、夏休みに読み進める。思考が深くて私には難しいところもあったが、読み進めて行きながら理解できるとことを繋げてみる。
特に、アンラーンと言う曖昧さを受け入れる部分をついて、興味をそそられた。いろんな本を読むと、次から次へと分からないことが逆に増えて、自分が世界から取り残されている気持ちになり焦るのだが、それはもしかすると自然なことなのかもしれないと思った。
学習することの意味と、私なりの学習の意味づけについて考えたくなってくる本である。

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2024年08月18日

Posted by ブクログ

著者の考えているコトを言語化して言った本
読むタイミングによって感じ方が変わりそう
まだ1度しか読んでないが何度か読むとジワジワきそう

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2022年11月12日

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ものの見方を意志を持って変える本。
仮説を立て、世界を観察し、自分の感情を観察し、バイアスを認識し、世界を見る解像度を上げていく。

熱い文章。
語り掛けてくる口調に、佐渡島さんの熱がこもっている。荒いけど、熱い。
飲み込まれて引き込まれる。


いろいろ思い悩んで立ち止まってしまうけど、『起きていることはすべて正しい』とつぶやいて、意志をもって楽観的に考え、観察して過ごしてみよう。


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*観察(思考)サイクル:仮説(起点)→観察→問→仮説…
*行動サイクル:振り返り(起点)→計画→行動→振り返り…
振り返りを起点にすると計画倒れにならず熱量が高まる

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『オリジナリティにこだわって、真似ることを嫌う人が、型を使わずに自由に語ろうとする。すると、とにかく、伝わらない。そうではなくて、自分が語りたい記憶・体験を物語の方に入れて話すから伝わるのだ。「物語の型」とは、人の興味が持続するために最も効果的な装置なのだ』(p89)
→cf.「ベストセラーコード」の7つの物語の型(感情曲線)

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哲学者アラン『幸福論』「悲観主義は気分だが、楽観主義は意志である」(p111)
悲観を抑え、楽観的に思考するには意志の力が必要。

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「『起きていることはすべて正しい』と思うことは大切ですよ」by瀧本哲史さん
「納得がいかない場面では、心の中で「起きていることはすべて正しい」と一度、口にするようにした。すると、正しくないと思わせているのは、自分のこだわりでしかないと気づかされた。」(p114)

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「現実社会を観察していて、感情や関係を読み解くのは非常に難しい。20代後半の僕には、それができなかった。小説やマンガには、関係性、感情が、すごくわかりやすく描かれている。会話を通じて、他者の内面に入っていくことはできかったけれど、物語という装置を使うと、人の内面に入っていける。
 物語によって、見えないもの(感情と関係性)に気づく能力を鍛えることができ、僕は現実社会と向き合う準備ができたのだと思う。」(p154)

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FFS理論5因子
A.凝縮性、B.受容性、C.弁別性、D.拡散性、E.保全性
参考『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み』(p182)

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「絶対」の反対は「あいまい」(p199)

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正解を求めるのをやめること。わからないに向き合い続けるのが、不惑、40歳ごろなのだ。(p205)

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夢中になると一瞬で死がやってくる。退屈だと生をたくさん楽しめる。退屈の方が、人生を味わい尽くせる。(p203)

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

分人主義、個人はドーナツの穴というところが興味深かった。
環境で変わるどの自分が本当か、ではなく、全て含めて自分なのだということ。

あとは、人は感情を自ら選択しているのだということ。
情動に支配されているときは、どこに矢印が向いているのかを観察することで、コントロールできる

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

漫画を挟みながらの解説で、すいすいページを捲る手が進む楽しい読書。
観察力、とは。同じものを見ても、そこから読み取る情報量が異なる。その情報量を増やす事、必要な情報を取捨選択する事、曖昧なまま受け容れる事。

本書にフェルメールの「牛乳を注ぐ女」という絵画を見て、何に気づけるかという話がある。じっくり見ると、壁や床に新たな発見がある事に気づかされる。しかし、ぱっと見では、牛乳を注いでいる動作と主役の女にしか目がいかない。観察力が鍛えられていないというべきか、時間効率を意識して、読み飛ばしているという方が正しいのかもしれない。

本もそうだ。本書では、村上春樹の『風の歌を聞け』の中での自殺した少女の話が例示される。私はこの本を読んだのが随分昔の事で、そもそもディテールを覚えていないのだが、しかし、言いたいことは分かる。読書でも、細かな事を読み飛ばしている事がある。

見たものを言語化していくというのは、一つの手法だろう。言葉のデッサンというか、トランスクリプト。それにより、漏れなく読み込んでいく事ができるのかもしれない。

観察について、上記のような事を考えさせられた。一流のクリエイターの視点も良いのだけど、その上で。眼鏡がずれると、物理的に何にも焦点が合わず、クリアに世界が観察ができない。ズレた世界を見る、人とは違う自分の速度で事物を読み飛ばしていく、そんなオリジナリティがあっても良いかな、とも思った。

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2024年06月14日

Posted by ブクログ

やはり一流のクリエーターの語ることは、すっきりわからなかったりもやもや感じることもありました。
それでも佐渡島さんの思考や観察力は学ぶところがいろいろありました。

人がいかにいろいろなバイアスによって思い込み、判断をくだしているか

いつも新しく人を惹きつけることを生み出してる佐渡島さん。
「優れた仕事に必要なことは、ホームランではない。当たり前を積み重ねることだ。だから、突飛なアイディアを思いつくよりも、基本を身につけることが一番重要だ。どんなフェーズにいる人も、まずは『真似る』。」
は意外でもあり、とても心に残りました。

「あいまいさを受け入れる」はなかなか難しい

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2024年03月15日

Posted by ブクログ

新人マンガ家の育成に努める著者の考える観察とは何か。最終的に観察に対してどのように感じているかが書かれている。見えていなかったものが見えるようになると、突然視野が広がる経験はある。その経験は、注意深く観察してこそ生まれるもので、思考しないとおとずれることはないと考えているが、本書では観察の仕方も少し書かれているので参考になる部分もあると思った。
難しいけど、観察して、考えることはやめたくない。

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

思ったよりも軽めの話だった。「守破離」に通ずる話や曖昧なものを白黒つけずに抱えることの重要性が説かれていたが、ピンと来ないというか、実生活での落とし込みが中途半端な気がした。

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2023年01月07日

Posted by ブクログ

【星:3.5】
内容はタイトルの通り「観察力」について。

読んでみての感想は「分かったような、分からないような」という感じである。

「観察力」とかいうと、最近のトレンドで観察力について科学的に考えたうえで、その身につけ方について書かれているのかと思ったがそうではなかった。

うまく言えないのだが、哲学的・思索的に観察力について語られている感じである。
なので、最終的に観察力は「対象への愛」というのが著者の考え。

正直よく分からんというのが感想であるが、著者の考え方自体は面白いと思った。

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2022年12月10日

Posted by ブクログ

なんかあんまり内容が入ってこなかったなぁ。
データから仮説を立てて実行するのところは参考になって、取り入れたいと思った。

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2022年10月06日

Posted by ブクログ

仮説を立てる、バイアスを意識する、といった、観察に必要なことはあるけど、なによりも、退屈な時間がなければ、そもそも観察が始まることもない。
「本当に創造的になるのに必要なのは、夢中ではなく、退屈だと今は考えている。」っていうのが印象的だった。「今は」というのもポイント。

◯アクション
「今は思う」とか「この時は思っていた」という考え方をする。いつまでも人間の考えは同じではない。

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2022年08月31日

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