おざわゆきのレビュー一覧
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ネタバレ1巻を酷評した。
あとがき漫画で、家族の戦争体験をネタにした受賞を誇っているのが小者っぽい。絵がきたない。女子供ばかりが被害者という視点がうっとおしい。
2巻でその思いはみごとに覆された。
本格的に名古屋に空襲がはじまる。空襲からはじまったのではない。東海大地震という、関東大震災に匹敵するほどの規模だったのに、報道規制が敷かれた。しかも、その情報は米国に筒抜けで、地震があったからわざと急所をついてきた。ぞっとした。もし、自然災害が日本に起こって、原発が空爆されたら? 現代に置き換えても十分に成立しうる事態である。
わがままで幼く見えたヒロインも強くならざるをえない。情けないと思っていた父は -
Posted by ブクログ
本書は、作者の父親が語るシベリア抑留体験を聞いてまとめられたものです。この闇がいかに根が深いものだったかが察せられます。こういう過酷な体験を経てきた人間が、自分の身内にもいたことに、驚きを隠せません。
何度かかつて、ここにも書いたとは思いますが、僕にはシベリア抑留を体験した母方のおじがいて、彼は幼少期の僕に軍隊式の直立不動や敬礼を何度もさせるというファンキーなヒトだったということを覚えておりますが、とうとう本人から、当時の事を聞くことはできずに終わってしまいました。
本書は作者のお父さんが実際に体験した過酷なシベリア抑留の様子を直接聴き書きし、2年半の歳月をかけ、全3巻の同人誌として -
ネタバレ 無料版購入済み
呉服店ことはじめとか
従姉妹コンビ、かやのんは自分が勤務先にいなくても別に誰も困らないや、と気づいてしまったのでしょう。企業も組織で運営するのですから、そこはそういうものなのでしょうが……。
近所でお気に入りだったお店が閉店したりで、このコンビも何か新しいものに向かって再出発する、そういうお話です。
簡単ではなさそう、ということはハナから示されていますが、どうなるんでしょうね。
palcyでちゃんとチェックしてみたい作品ではあります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレここまで読んできて、もっとのんびりしたお話なのかと思っていたらハラハラしっぱなしで毎巻読むのが怖いくらいだ。
傘寿と言えば今年義理の母と実家の父が迎えた年。
年を取ったなと思いつつ、この本を読んでいると年齢というフィルターを取っ払った人間の可能性、実力を思い知らされる。
最初の1巻で家を出てよりどころを失うところから始まって、まり子さんのパワーは本当にすごい。
それはきっと、作者であるおざわゆきさんの生き方が表れているのだと思う。
超常現象も魔法もないけれど、奇跡のような行動力で現実的な難問や辛い人間関係をなぎ倒していくまり子さん、怖くないのに怖いシーンの連続のような、私だったら走って逃げたく -
無料版購入済み
戦時下の日常譚
この作品は別の電子書籍(BookWalker)で購入済みですが未読のまま積読になっています。
時流に乗って動くだけの人って出てくるでしょうが、そういうのに限って変わり身が早かったり。国債、紙屑になるんで、買わないのが正解でしたね。 -
無料版購入済み
試し読みだけです
召集令状が来て旧満州に配属され、すぐ終戦に。情報も何もなく、判断等、無理だったでしょう。当時の関東軍は真っ先に逃げていた訳ですし。
たまたま8/15に読みましたが、この日、ヤスクニに出没する連中って、こういう作品、読まないでしょうね。 -
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紙と電子、それぞれの魅力
後半では新たな問題(敵キャラ?)が発生。
番外編の三十路まり子も面白かった。
この作中でオシャレと言えば小桜さんだけど、まり子さんも若い頃めっちゃオシャレさんですやん。笑 -