あらすじ
昭和20年3月19日、午前2時すぎ。氷点下4.6℃という寒さの中、ついにあいの真上にやって来た空襲。初期は航空機産業を破壊する目的だった。しかし今、名古屋大空襲は、無差別に、"市民"に牙を剥く――。全てが焼かれ、逃げ場はなく、木村家は乳母車と共に立ち尽くすばかり…。第44回(2015年度)日本漫画家協会賞コミック部門大賞受賞作! 同時受賞「凍りの掌 ―シベリア抑留記―」も同時配信!!
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Posted by ブクログ
名古屋空襲、すさまじく卑劣な攻撃に恐怖と怒りで度々本を置いて一呼吸しながら読みました。
こんな攻撃をなぜ民間を狙って出来たのだろうか。
戦争は人間1人1人なんてどうでも良いのだな、というのを感じる。
ミサイルの形状や仕組みもとてもわかりやすく描かれている。
Posted by ブクログ
ただ生き残るために。
ただ祖国のために。
あの時の人のほうがよっぽど生きているな。
今の自分は周りに物がありすぎる。選択していかないといけないと思った。
Posted by ブクログ
夜間の空襲の最中、家を失い、焼け出された人々が逃げ惑う。米軍が虫けらのように日本人を殲滅しようとしたことに戦慄。
逃げても逃げても地獄絵。
防空訓練なんて通じない。防空壕に逃げ込みたかったのに、自分の命が精いっぱい。エゴによって生死を彷徨う。そして、そのエゴによって天罰のように人が死ぬ。
メインキャラクターの1人があっけなく犠牲になったのには驚いた。作者の母がモデルなので、あくまで作りごとの部分だとは思うが、当時、珍しくはなかっただろう。
空襲から一夜明けたのち、主人公の旧友の悲劇に立ち会う。焼け出された一家は遠縁に身を寄せるが、そこでも厄介者扱い。
戦争が怖いのは兵器だけじゃない。
同じ民族、同じ国、同じ地域、家族、きょうだいが、生き別れになり、そして憎しみあってしまうこと。
ここまで戦時下の人の荒みを描き切った戦争漫画もないだろう。たまにある、かすかな美談に泣ける。