あらすじ
名古屋大空襲で"生活"を焼かれた木村(きむら)家は一家で岐阜山中の村へ疎開することに。しかし生活は厳しく、ときはいじめにあい、父と長女みねは家を離れて出稼ぎに…。愛知時計電機の悲劇。広島と長崎の原爆投下。そして昭和20年8月15日正午の玉音放送。あとかたとなった街で、あいはどう生きてゆくのか――。日本漫画家協会賞大賞受賞作、ついに最終巻!
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Posted by ブクログ
名古屋から逃れて一家で疎開。そして終戦へ。
田舎に行くと戦争が全くよその出来事のように、食べる物にもそんなに困っておらず、つまらないいじめがあったり、ついこないだ生きるか死ぬかの境遇に置かれていたのに…とこのギャップに憤りを感じる。
私は北海道出身なので戦争のことってあまり聞かされることがなく遠い話に感じてたけど、北海道に限らず田舎が攻撃対象にならなかった理由がやっと理解できた。
戦争はもう2度とするべきでない。
今が平和に暮らせていることに心から感謝する。
もっとたくさんの人にこの漫画が読まれてほしい。
Posted by ブクログ
最終巻。主人公一家は岐阜の郊外まで逃げて、地元民に意地悪されながらも健気に生活する中で8月15日の終戦を迎えた。全員無事で名古屋に戻ることができて良かった。
Posted by ブクログ
木村家のみんなが誰も死ななくてよかった。波多野さんもせっちゃんも生きててよかった。そしてクラノスケも。
最終巻では、爆撃の怖さよりも、家を亡くした家族の厳しく苦しい生活を描いている。産卵中のカエルですら、食糧の1つとして考えてしまう(さすがに却下だけど)…というところに、切羽詰まった感がありありとみて取れる。