【感想・ネタバレ】あとかたの街(5)のレビュー

あらすじ

名古屋大空襲で"生活"を焼かれた木村(きむら)家は一家で岐阜山中の村へ疎開することに。しかし生活は厳しく、ときはいじめにあい、父と長女みねは家を離れて出稼ぎに…。愛知時計電機の悲劇。広島と長崎の原爆投下。そして昭和20年8月15日正午の玉音放送。あとかたとなった街で、あいはどう生きてゆくのか――。日本漫画家協会賞大賞受賞作、ついに最終巻!

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Posted by ブクログ

名古屋から逃れて一家で疎開。そして終戦へ。

田舎に行くと戦争が全くよその出来事のように、食べる物にもそんなに困っておらず、つまらないいじめがあったり、ついこないだ生きるか死ぬかの境遇に置かれていたのに…とこのギャップに憤りを感じる。

私は北海道出身なので戦争のことってあまり聞かされることがなく遠い話に感じてたけど、北海道に限らず田舎が攻撃対象にならなかった理由がやっと理解できた。

戦争はもう2度とするべきでない。
今が平和に暮らせていることに心から感謝する。

もっとたくさんの人にこの漫画が読まれてほしい。

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2016年12月04日

Posted by ブクログ

最終巻。主人公一家は岐阜の郊外まで逃げて、地元民に意地悪されながらも健気に生活する中で8月15日の終戦を迎えた。全員無事で名古屋に戻ることができて良かった。

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2016年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

木村家のみんなが誰も死ななくてよかった。波多野さんもせっちゃんも生きててよかった。そしてクラノスケも。
最終巻では、爆撃の怖さよりも、家を亡くした家族の厳しく苦しい生活を描いている。産卵中のカエルですら、食糧の1つとして考えてしまう(さすがに却下だけど)…というところに、切羽詰まった感がありありとみて取れる。

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2016年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終巻にしてはちょっとパンチが弱い印象。

空襲で名古屋を焼け出された木村一家は、岐阜の叔母のもとへ身を寄せる。妹は転校先でいじめに遭い、出稼ぎで家族は離ればなれ。食料不足で狩猟まがいの暮らし。

戦争漫画というよりも、現代に通ずる社会貧困がテーマのようにも思える。
「生きることは学ぶことの連続」という言葉が重い。

巻末にこうの史代とのインタビューがあるも興味深い。
絵柄は正直あまり好きじゃなかったのだけど、なぜか、異常に迫力のある作品だった。

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2015年11月21日

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