吉本浩二のレビュー一覧

  • ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~ 3

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    現在の青年マンガ誌の草創期を切り拓いた
    週刊漫画アクション誕生の物語、完結。
    どんな世界でもそうですが、無いところから
    新しい流れを起こそうとする時代と人々の
    熱き想いとパワーには敬服します。
    この人々がいたから、今の時代がある。
    どちらかと言えばできたものを消費する一方の昨今、
    僕らはここから先に何を残せるのでしょうか。
    この作品の完結に前後して、
    モンキー・パンチさん、小池一夫さんと、
    作中に登場する方々が相次いで世を去られました。
    時代の移り変わりを切実に感じる作品でした。

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    2019年07月16日
  • ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~ 2

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    1巻のモンキー・パンチさんに続いて、
    バロン吉元さんが登場。
    先進的であるがゆえに受け入れられない悔しさ、
    それでもダンディーを貫き胸を張る侠気…カッコいいです。
    『柔侠伝』シリーズを改めて読み返したくなりました。
    作家さんも編集部メンバーも手探りの中、
    ついに船出を迎える『週刊漫画アクション』!
    希望と不安とを共にする出発の先、
    現代に至る道のりの中に何があるのか、楽しみです。

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    2019年01月29日
  • おれたちのラブ・ウォーズ~その後の昭和の中坊たち~ (2)

    ネタバレ 購入済み

    名作だけど

    昭和の中坊より続いたお話も無事に完結!なのですが、最後が駆け足で圧縮した展開になった気がして何だか消化不良なので☆4です。私よりずっと上の世代の話で時代背景はうっすらとしか分かりませんが、昭和の中坊の時はひたすらエロに全てをかけていたニゴシ達も21歳になり、現状の打破や恋愛に悩む姿など読者としても共感できる話しだったので、後1巻あれば丁寧にまとめられたのかなと思います。
    あんなに純朴だった肥後君がかなりイヤミな奴になっていて時の流れは無情だな、大人の竹光にも会いたかった!けど出さずに正解、岩渕さんみたいにモテるのに無自覚な美人って必ず一人はいた、体の縮尺がおかしい矢島先輩の今後が一番心配。な

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    2019年05月02日
  • ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~ 1

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    『漫画アクション』が誕生前夜。
    時代の混沌と閉塞感を打ち破ろうともがく
    編集者とマンガ家たちのストーリー開幕。
    『ルパン三世』で知られるモンキー・パンチさんが
    知られ受け入れられるまでの苦闘がまずは描かれます。
    時代が切り拓かれていくその「場面」は、
    人もエピソードも熱く、心を震わせてくれます。
    それにしても『ブラック・ジャック誕生秘話』といい、
    吉本浩二さんの画風はこの手の作品に合いますね~。

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    2018年08月28日
  • さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―

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     絵の力、マンガの力をしみじみと感じる。
     あの東日本大震災で被災した三陸鉄道を描いたコミック。いやコミックって気軽に言っていいのか悩む。
     ひとりひとりが生きていたのだな、生きているのだな、としみじみする。

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    2018年04月13日
  • 淋しいのはアンタだけじゃない 2

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    全体を通じて佐村河内さんとのやり取りのインパクトが強いけど、検査体験や中途難聴の医師への取材など読みごたえがあります。
    でもやっぱり佐村河内夫妻とのやり取りが読んでいてドキドキするというか、こちらにも何か鋭く問われているような心持になってヒリヒリします。

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    2018年04月02日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ 5

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    仕事をしてる人、とくに何か作る立場にいる人は頑張ろうと思うきっかけになる。天才と呼ばれた手塚治虫でも、こんだけやってんだと驚いた。ブラックジャック、再読するかな

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    2017年04月09日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ 3

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    無茶苦茶なワガママエピソードは減っている気はします。
    でも漫画やアニメへの熱意は感じました。

    文字通り命がけでそれらに関わっていたかったんだろうなぁ。
    でも関わりすぎて生き急ぎすぎた。
    「短く太く」という言葉がピッタリ。

    中国アニメのエピソードもあり驚きました。
    手塚治虫と言えばディズニーファンのイメージがあったからです。
    しかもパクリではなく「すごいアニメを作ってやろう!」と実際に作った人がいてびっくり!
    私はその人たちもアニメも知りませんでしたがぜひ見てみたいです。

    孫悟空が6人いるのもその兄弟へのリスペクトなんですね。

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    2017年01月21日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~

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    編集者やアシスタントなどに取材した手塚治虫の伝記漫画です。

    時たまやってる手塚治虫のドキュメンタリーを見ていたのでわかってはいたのですがやっぱり化け物ですね(笑)
    天才の一言では語れないほどのアイディアの豊富さ。
    よっぽど漫画が好きで描きたいんだな、と思わせられました。

    アシスタントや手塚プロダクションは文字通り地獄だっただろうな。
    「手塚治虫が好き」だけで働いている感じ。

    でも編集者はなんだかなぁ。

    そういえばブラックジャックでさえ読みきったことない。
    ぜひ全巻読破してみたいです。

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    2017年01月09日
  • アイアムアヒーロー 公式アンソロジーコミック

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    ネタバレ

    水沢悦子さん!
    つか、
    SEXばっかりですか!
    しかも、
    体位ばっかり笑
    どこぞのエロ漫画家だと思っていたら、
    「花のゾボラ飯」の作者さんですか!
    つか、
    ゾボラ飯もこんな感じなのかなぁ。。。
    つか、
    ZQNをそうやって使うか笑

    横槍メンゴさん!
    つか、
    メンゴさんこそ、
    もっとエロく描くかと思ったけど、
    そうでもなかった。。。
    でも、
    しっかり横槍メンゴテイストが出ててよい!

    石黒正数さん!
    あ~!
    「それでも町は廻っている」とか「木曜日のフルット」の人なんですか!
    作品は読んだことはないけど有名よね。
    ちょっと、
    これを機会に読んでみるかなと思いました。

    オジロマコトさん!
    「富士山

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    2016年04月12日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ 5

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    人間ドラマもいいがやはり第一の魅力は漫画ハードデイズナイトな実録にあると「砂かけ男」のメチャクチャに思う。今まで見たことのない手塚治虫劇、堂々の完結。

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    2016年03月27日
  • ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~ 4

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    月刊ペースは冗長な感もなくはないが、アシスタントの目から青春期を、壁村耐三の目から晩期を描いた後半収録作の切なさは長ページならでは。

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    2016年03月26日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~

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    ドキュメンタリーとしてよく取材されていて面白いです。

    労働基準法違反の記録でもあり、こんにちのアニメーターの低賃金労働の原点の記録でもあるので、素晴らしい時代だった、と側からは言えないです。が、当事者の皆さんは、みんな手塚治虫と仕事ができた事を誇りに思っているのがよく伺えます。

    神様、というのは天才というか、人間離れしている、ということか……

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    2015年08月03日
  • さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―

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    ネタバレ

    お友だちのおすすめのコミック
    いま、再放送している朝ドラ「あまちゃん」の
    震災時のできごとが、忠実に再現されていたことなんだなとわかる
    苦しい気持ちにはなるけれど、読んでよかったな
    戦争での被害は、人がすることだから1%の救いがあることがあるが
    震災の被害は、自然のすることは救いがない100%の被害
    美しい自然に、心癒されるて、救われるけど、こういうことも起きるんだ

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    2015年05月18日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ 5

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    気合が入った絵だけど、やっぱり上手いと思えないし、好きでもない、って感覚は終始変わらず。でも、内容は手塚治虫の情熱が十二分に伝わってきて、同氏の作品をあまり知らない自分でも、十分楽しめました。

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    2015年01月30日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ 5

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    手塚治虫は凄い人で、それを支えていた人々もまた凄い人たちで、さらにはそういう凄いことがまかり通っていたもの凄い時代でもあった。

    というわけで、意外と長期連載となった本作も完結。「漫画の神様」としての手塚治虫のイメージに、そのカウンターと言うべき「酷いエピソード」が時たま挙げられたりもしていましたが、当事者の言を交えてそれらを一つに繋げた、より実際に近い手塚治虫像が面白かった作品でした。吉本浩二さんの作画も、それを伝えるのに最高のものだったのではないでしょうか。

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    2014年10月12日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~

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    全巻読み終えて…漫画の神様、手塚治虫氏。彼が本当に「神様」だったのだなぁと感心させられる部分と、困った「人」としての部分が伝わってくる。それにしてもすごい時代だったんだな。

    人間離れしたエピソードが多いが、それだけ身体に無理をかけていたのだろう。彼の死がもう10年遅ければより多くの名作が生み出されていたかもしれない。

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    2014年09月30日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ 5

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    マンガの神様と呼ばれた人間は、肉体を酷使していた。ということを、今の若い人が知る。それがどれほどに意義あることなのか!ふるえる。この熱量で書ききった作画担当の吉本さんに大拍手!

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    2014年08月11日
  • さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―

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    コミックです。震災で運行が止まった三陸鉄道(あまちゃんの北鉄のモデル)を再開に持ち込んだ社員の奮闘記。内容はまあ予想通りだけど、部外者としてこれを書くことの葛藤を描いた作者の独白が面白かった。こういうのもキンドルじゃないと絶対読まなかったよね。

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    2014年05月03日
  • ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ 3

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    あぁ、これが、大塚 康生さんが言っていた孫悟空かぁ。
    見る角度が違うと、見えるものも違っているのは当然なんですが、こうやって、いろんな方向から見るのは楽しい。

    まぁ、このあたりの主張は、あっちが正しい気がします。なによりも、多分、手塚 治虫、忙しすぎ。

    あと、エピソードとしては、おもしろいもの順にかかれているのだと思います。小粒なエピソードが多くなってきた気がします。

    彼の海賊版に対する対応が、美談として語られるのは構わないのですが、それができないからといって、他のマンガ家を決して非難してはいけない。

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    2014年04月04日