北康利のレビュー一覧

  • 白洲次郎 占領を背負った男(下)
    日本の敗戦からGHQ草案の新憲法を飲まされ、サンフランシスコ講和条約に至るまで、白洲次郎という、官僚でも政治家でもない、一介の民間人が「プリンシプル」に従って日本という国のあるべき姿を描きながら戦っていく様子がひしひしと伝わる一冊。
    サンフランシスコ講和条約締結のくだりは思わず胸が熱くなる。

    自分...続きを読む
  • 子どものための偉人伝 福沢諭吉
    文句を言う前にどうしたらいいかを考える。どうすればいいかを考えずに文句だけを言う事はたいへんに恥ずかしいこと。生活を他に依存せず自立していく事が重要。賢人と愚人との差は学ぶと学ばざるとによって出来るものなり。 自由というものは社会に対する義務や貢献を伴うもの。他人にも、もちろん家族にも、深い愛を持っ...続きを読む
  • 白洲次郎 占領を背負った男(下)
    白洲次郎の気持ちの強さには見習うべきところが多いです。日本国憲法成立の陰にあった駆け引きに、えもいわれぬ凄さを感じます。
  • 匠の国 日本
    ■■日本人にしか出来ない!!■■
    そんな「職人気質」は、日本人には残っているはず。標準化できない部分にこそ職人の活躍の場がある。そんな、今に伝える伝統的な職人の多くは、現在、トキのような状況に陥りつつある。
    職人の技に興味があるが。。。そんな思いで、職人のまちへひとりで行く前に読んだ本。
    「伝...続きを読む
  • ブラジャーで天下をとった男――ワコール創業者 塚本幸一
    インパールからの奇跡の復員から始まる、ワコールを一代で世界レベルの企業に仕立てた社長の一代記。ゼロから始めた会社経営のトップの苦悩も余す所なく書かれて、骨太な筆致で語られる人物像がとても魅力的だった。
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)
    敗戦という国としての逆境から、如何にして再び復活するかを自らの使命とした男、白州次郎。時に荒々しく、時に強引でありながらも、いつも格好良くあり続ける魅力は何か。
    やはりそれは本文でも繰り返し述べられている「プリンシプル」なのだろう。周囲からは突拍子がないように見える態度や行動も、実は彼が貫く筋、信念...続きを読む
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)
    北康利による白洲次郎の伝記。次郎の幼少期から戦後GHQ統治時代の憲法改正プロジェクトへの関わりまでを描き、サイドストーリーとして妻の正子や父の文平、祖父の退蔵、また友人となった近衛文麿や福沢諭吉など著名な人物たちの背景まで語られる。戦争に向かってゆく・敗戦後処理を行う日本における重要人物が白州次郎の...続きを読む
  • ブラジャーで天下をとった男――ワコール創業者 塚本幸一
    晩年の、国を愛して憂う発言の数々は
    頼もしく思っていたし
    過酷なインパールの戦で生き残った方だとも
    知っていましたが
    滋賀県の方だったんですね。

    私もルーツが近江八幡なので一挙に親近感が。
    スケールが違い過ぎるけどw

    今度は彼の人間の中身に迫る伝記が読みたいです。
    どなたか!
  • 叛骨の宰相 岸信介
    2023/8/2 読み終わった
    Twitterでジャーナリストの方がおすすめされていたので。
    政治家の、特に近現代日本の政治家の伝記を読んだのは初めてかもしれない。
    他の方のレビューで「安保闘争のイメージしか無かったが180度変わりました」などとあったが、俺は安保闘争のイメージも無かった。安倍晋三元...続きを読む
  • 白洲次郎・正子 珠玉の言葉
    見開きに2人の短い言葉
    それだけなので
    すぐに読める
    それだけなのに
    2人の人柄が
    浮かび上がってくる

    正子怖い婆ちゃんだったと思う
    次郎根の優しい気遣いの人だったと思う

    サンデービルヂングマーケット
    BooksVictorにて購入
  • 白洲次郎 占領を背負った男(下)
    日本人としてとても学びのある良書だと感じた。戦後のマッカーサー率いるGHQ占領下で日本の将来の為暗躍し、外交の場においても前に立って奔走。特にGHQ民政局との憲法作成のやり取りは悔しささえ覚える。米との関係性は今でも通ずる部分があるんだろうな。
  • 本多静六 若者よ、人生に投資せよ
    本多静六の激動の人生が書かれている。
    人並外れた勤勉さ、頭脳、行動力、そして運も持ち合わせていたことが伺える。
  • 本多静六 若者よ、人生に投資せよ
    2022年77冊目。440ページ、累計21,307ページ。満足度★★★★☆

    『私の財産告白』などのベストセラーで知られる日本初の林学博士・本多静六の生涯を安田善次郎などの生涯を書籍として著した北康利氏が同様に書籍化したもの

    1866年生まれの本多の生涯を通して、日本や海外の状況、当時本多と交流の...続きを読む
  • 白洲次郎 占領を背負った男(下)
    久しぶりにこういった本を読んだ。
    あまり詳しくなかったが白洲次郎という人物像と過去の歴史を知ることができてよかった。
    想いを持った行動でなければ世の中は変わらないと言う良話
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)
    面白かった。信念•意志の強さですね。
    モチベーションあげるためにビジネス本の間に挟みましたが、こういった本のジャンルは初めてでした。
    下巻読みます。
  • 佐治敬三と開高健 最強のふたり〈下〉
    下巻は、佐治さんと開高さんの話が本格的に始まり、二人がどのような人生を歩んできたか、それと同時にサントリーがどのように成長していくかが語られていきます。

    良くも悪くも破天荒な時代を生きていた二人の人生は、熱くそして太いものであり、とても心に残るものでした。

    二人の別れのシーンは涙無くしては読めな...続きを読む
  • 乃公出でずんば 渋沢栄一伝
    日本に資本主義を導入し、幕末を終わらせた人物。
    どこまでも自分事として国を思い、行動する。

    現代の日本企業のそこかしこに面影。

    ・知識を吸収する吸収魔、絶えず提案する建白魔、人と人とを結びつけてやまない結合魔
    →何事に対しても、改善策はないかと考える。リスクを取ってでも自分の意見として出す。その...続きを読む
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)
    長谷部の『心を整える』に出てきてて、本田も読んでいたということで興味が湧いて読んでみた。
    マッカーサーを怒鳴りつけたエピソードが一番印象に残った。
    誇りを持ち、自分の考えをはっきり伝えられるところが凄い。
    憲法が駆け引きでこんなドタバタして創られたものとは知らず、敗北を感じた。
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)
    評伝とか苦手だと思ってたけど、めちゃおもしろい。
    理由は白洲次郎という題材のおかげか、それとも筆者の文章のうまさか。

    ちょっとこた小噺が散りばめられていて、それぞれの人が魅力的に描かれている。

  • 思い邪なし 京セラ創業者 稲森和夫
    評伝として抜群に面白い。稀代の経営者の物語

    *感想
     稲盛イズムに同意するかは人によるが、間違いなく多くの学びのある本である。稲盛氏の生涯を追うことで、経営、ビジネスの原則、一種の法則を見出せるからだ。

    〇読んで面白いと思った点
    *経営には原則がある
     稲盛氏は業界が全く異なる大企業の経営を行い...続きを読む