北康利のレビュー一覧

  • 思い邪なし 京セラ創業者 稲森和夫

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    肝に銘ずべき名言・至言が散りばめられた、稲盛さんの一代記。タイトル通り、経営者としての思いに邪なところがないか、大義に向かっているかなど、今の自分にズバズバ刺さる。やり切る姿勢、そのための熟慮と工夫、そして結果を出し続けたことが「経営の神様」と評される要因だと思うが、人として大事なことを体現していると思う。これは貴重な一冊。

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    2023年02月26日
  • 本多静六 若者よ、人生に投資せよ

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    明治神宮、日比谷公園を作った人。東大教授にして資産を500億円まで増やした人。日本人で初めてドイツミュンヘン大学で博士号。山林の研究だけでなく、林「業」として、資本的に独立・運営までを考えた。その知力・行動力はまさに起業家。起業を目指す人が読んだら、ワクワクしそうです。

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    2023年01月06日
  • 本多静六 若者よ、人生に投資せよ

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    日本初の林学博士であり、日比谷公園をはじめ多くの公園を手掛け、明治神宮の杜の設計者である本田静六さん。勤勉と節約、先見の明により、莫大な財産を築いた。林学の泰斗として森林保護や適正な活用を行なったのはもちろん、新年と行動力で多くの偉人と交流を持ち、また多くの逸材を育てた。木だけでなく、人も育てた。こんな偉人がまだまだいるんだなあ。恥ずかしながら知りませんでした。「見返りを求めて人脈を広げようとする人間に幸運の女神は微笑まないが、巧まずして育んだ人間関係は人背にとって最良の投資となる」「「天才−努力」には「凡才+努力」の方が必ず勝てる。」「人生の最大幸福は職業の道楽化にある。富も名誉も美衣美食も

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    2022年12月12日
  • 本多静六 若者よ、人生に投資せよ

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    北康利さんはノンフィクションの名手である。
    比較的中立的な立場で著述するため非常にわかりやすい。
    本多静六は自分にとって、日比谷公園を設計した日本公園の父とも言える方とは
    存じていたが、それ以外は知らなかった。

    知らないことで無色透明な本多静六像がわかるのではと思ったが、この著作は成功しているのではと思う。

    今ある金儲け本の源流はここに行き着くのではという印象である。
    蓄財、投資よりも「正しい金の使い方」を実践しているのが本来伝えたいところであろう。
    金を貯めた後に何をしたいというアウトプットがしっかりしているのは、最近の投資本でも欠けることが多い点で参考になる。

    本編でも大隈、渋沢、後

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    2022年11月06日
  • 松下幸之助 経営の神様とよばれた男

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    「道をひらく」を読んで感銘を受けたので、松下幸之助がどのような人だったかを知りたくなり読んだ。
    (松下幸之助さん自身が書いた自叙伝的なものは無いようだったが伝記のこちらはあった)

    読んでいくととにかく面白い。
    政治の塾とか人間とはどう生きるべきか、など経営者としてというより哲学者のようなイメージが強かったが、幼いときから苦労を重ねたバリバリの経営者だったのだなとわかる。
    同時代の成功者として名を並べる本田宗一郎氏は根っからの技術者だったので、二人は全然タイプが違う事も理解した。
    松下氏がどのようにしてPHPを立ち上げて哲学者のようになっていったのかが興味深かった。


    ▼自分の今の悩んでいる

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    2022年09月15日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)

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    自分の信念のためにどこまでもまっすぐな人ってかっこいいし、ついていきたくなるなと思った。
    後編も楽しみ。

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    2022年06月06日
  • 思い邪なし 京セラ創業者 稲森和夫

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    思い邪なし 京セラ創業者稲盛和夫著


    1.本書
    就職、京セラ、KDDIそしてJAL再生。
    稲盛さんの全ての足跡が残されています。
    ここで見えてくるのは、スキルではありません。
    稲盛さんの考え方、生き方です。

    2.玩具タイトーの売却
    買い手スクエアエニックス当時の和田社長の回想があります。
    「京セラとの交渉は金額ではなかった。
     タイトーをどう成長させるのか?」

    3.JAL最終日
    「謙虚にして驕らず。さらに努力を。」
    本書の、いえ稲盛さんの全てが凝縮されている言霊です。そのため抜粋しました。

    4.最後に
    500ページのボリュームです。
    全く飽きない、いえ、益々引き込まれていきます。

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    2021年01月24日
  • 思い邪なし 京セラ創業者 稲森和夫

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    京セラ創業者の稲盛和夫の評伝。評伝の中でも、もっともよくまとまっているのではないかと思う。KDDI合併の話やJAL再生の話もその内幕にも触れられている。

    まずは、生まれから鹿児島時代、家族の関係や受験の失敗、そして就職しての上京(京都)、松風工業時代のセラミックスとの出会い、京セラ創業と結婚、組合との向き合い、世界進出、第二電電創業、JAL再生までが年代記として綴られる。その中には、創業時の血判状の話、通信参入のきっかけとなった千本さんとの出会い、有名な孫正義とのアダプタのエピソードにも触れられる。こうした歴史が、稲盛さん本人だけではなく、多くの関係者への取材を通して書き上げられたものである

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    2020年12月30日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(下)

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    とにかくかっこいい。今こんな人いない。マネもできない。
    サンフランシスコ講和条約ですごくやり切った感が出る

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    2020年11月14日
  • レジェンド 伝説の男 白洲次郎

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    ・白洲次郎オススメの本
    ジェームズ・M・バリーの「勇気」
    ・愛読書
     イングの「アウトスポークン・エッセイズ」
    (William Ralph Inge “Outspoken Essays”)
    ・好きな作家
     ハックスレー
    ・好きな詩人
     キーツ
    ・オススメのウイスキー
    特別な酒がない場合はデュワーズホワイトラベル
    ・好きなウイスキー
     ブラックボトル、グレンファークラス
     マッカラン

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    2020年09月13日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)

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    ネタバレ

    下巻が特に面白かった。


    敗戦〜占領中〜日本独立の時の、米国側(マッカーサー・民政局・米政府)と日本側(吉田茂・白洲次郎・官僚)の駆け引きに惹き込まれた。米国側同士や日本側同士でひと悶着あるのも、人間らしくて好き。


    日本に、米軍基地無しでの独立の道もあったことは初めて知った。

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    2020年08月28日
  • 佐治敬三と開高健 最強のふたり 上下巻合本版

    購入済み

    久しぶりに涙が止まらなかった

    ただ淡々と二人の軌跡を中心に綴られているのだが、読み出したら止まりません。

    感謝、感謝。

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    2020年04月17日
  • 思い邪なし 京セラ創業者 稲森和夫

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    あらゆる点で、ノンフィクション・評伝のお手本のような本
    500ページ超のボリュームであるが、エピソードの密度が濃く、テンポがよい。

    前半生は受験の失敗や就職の失敗など赤裸々に描かれている。
    後半生の快進撃はむしろ前半生に表れている。

    「信義を重んじ、礼節正しく、仁信を旨とする。」
    三つの戒め 負けるな、嘘をつくな、いじめをするな

    薩摩の教育が人生を形作っている。

    無理やりとも思える無機化学への学問変更、碍子メーカへの就職、
    セラミックの出会い、人生の師の出会いが運を呼ぶ。
    まさに「生命の実相」にある引き寄せの法則のように。

    「動機善なりや。私心なかりしか」(南洲翁遺訓)

    第二電電の

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    2019年11月04日
  • 胆斗の人 太田垣士郎 黒四(クロヨン)で龍になった男

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    ネタバレ

    北さんの書く男性は、不思議と可愛らしさがあります。
    可笑しさや情けなさも見えることで親近感があるし、心底応援したくなってしまいます。
    そして皆さんとにかく格好良い!

    黒部ダムが観光地として有名な事は知っていましたが、こんなにもたくさんの方が苦しみながら、命がけで作り上げた物だとは知りませんでした。
    その先頭で指揮を取り続けた太田垣さんの姿を追いながら読んでいったこの本、ラストは涙を流しながら読んでました。

    危険な現場に自ら入っていく太田垣さんの姿。
    自分が人々に危険な仕事をさせているのだからという言葉に、
    こういう男の背中ならみんな着いていくのが解るんだよなぁと
    古き良き男の姿を見た気持ち

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    2019年09月16日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)

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    ホレる!!
    学生時代をイギリスのケンブリッジで学び、プリンシプル(原則)、ノブレス・オブリージュ(高貴さは(義務を)強制する)を尊んだ。
    戦後、吉田茂の側近としてGHQと対等に渡り合い、経済的な復興にも大きな影響力を発揮した。情勢を読むカンの鋭さ、頭でっかちではなく、実行力も伴う。
    「あいつはいざというとき役に立つ男だ」吉田茂にそう言わしめた男。

    時代、時代の変革期には、こういう人物が出てきて何とかしちゃうのかもしれない。
    坂本龍馬・勝海舟…。
    現代にもこんな人が出てこなものだろうか。

    家族の中では子煩悩のお茶目な人でもあったよう。
    ますますホレる!!

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    2019年02月20日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)

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    白州次郎の評伝本。

    恥ずかしながら、私は、NHKのドラマスペシャルをたまたま観るまで、「白州次郎」も「白州正子」もまったく知らなかった。そこで初めて、白州次郎という人物を知り、興味を持ったというか惹かれた。で、本書を読んでみた。

    テレビドラマは一部しか観なかったのだが、ドラマ以上にドラマティックな人生に圧倒された。かっこ良過ぎ。GHQを相手にした交渉は、無理難題を押し付けてくる顧客を相手にしているビジネスマンに相通ずるところがあり、スカッとさせてくれる。戦後の日本の復興を中心となって支えながら裏方に徹したというところが、その魅力をさらに際立たせている。白州次郎のかっこよさは、枚挙にいとまが

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    2019年01月03日
  • 胆斗の人 太田垣士郎 黒四(クロヨン)で龍になった男

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    期待に十分応えてくれる北さんの著作。今回は関西電力の社長だった太田垣士郎氏。恥ずかしながら詳しく存じあげませんでしたが、これは知っておくべき経営者。小林一三の後継者として戦中戦後の阪急グループを率いただけでなく、とても複雑な事情が絡み合い魑魅魍魎が跋扈するような戦後の電力事業に身を投じ、関西電力の立ち上げを成功させた力量や人柄には強く惹かれる。何と言ってもクライマックスは黒四ダムの建設だが、手に汗握り、涙無くしては読めない。豪胆と人情。まさに理想のボスという感じか。映画もぜひ見てみたい。この本のもう一つの楽しみ方として、北氏の他の著作に出てくる人物との絡みが興味深い。小林一三、白洲次郎、松下幸

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    2018年11月20日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(下)

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    本書は、吉田茂の懐刀、飛び道具として、GHQを向こうに回し、戦後日本の復興へ尽力した白洲次郎の一生を綴った物語である。 彼を修飾する言葉は数あるものの、本書を読んでの彼への印象は、なんといっても「かっこいい」である。私利利欲など眼中になく、全身全霊をもって目的に直進するスタイルは、これほどの人が日本にいたのかと感嘆してしまう。彼はまさに「剛毅木訥、仁に近し」を地で行く男であった。

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    2018年10月23日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(上)

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    米占領軍と戦った男の生き様は、とても痛快でありつつ、大きな孤独と哀しみを感じる。
    真実は、見る人によって評価が異なるのは当然なので、これがすべてではないだろうが、ある一面を表しているのだろう。
    日本人としては、必読の書ではないかと思う。


    稀代の目利き
    育ちのいい生粋の野蛮人
    ケンブリッジ大学クレア・カレッジ
    近衛文麿と吉田茂
    終戦連絡中央事務局
    憤死
    “真珠の首飾り”―憲法改正極秘プロジェクト
    ジープウェイ・レター
    「今に見ていろ」ト云フ気持抑ヘ切レス
    海賊と儒学者と実業家のDNA

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    2018年10月12日
  • 白洲次郎 占領を背負った男(下)

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    「気概の人」なにせ格好いい人だ。
    日本人としての気概、人間としての気概。
    美化されている部分もあるのだろうが、勇気が湧いてくる本である。

    巻き返し
    ケーディスとの最終決着
    通商産業省創設
    只見川電源開発
    講和と独立
    そして日の丸は再び揚がった
    素顔の白洲次郎
    日本一格好いい男
    葬式無用、戒名不用

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    2018年10月12日