獅子文六のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやぁ~面白かった!
ぶらぶら本屋を行ったり来たり彷徨うこと3時間(笑)
書店員さんの熱烈なオススメで手にしたのだけれど、
コレは読んで良かったなぁ~。
1960年に書かれたとは思えない、
(昭和35年といえば、東京オリンピックが開催される4年前で、JRがまだ国鉄で、東海道新幹線もなく、ビートルズもストーンズもまだデビューする前ですぜ!)
歯切れのいい、竹を割ったような文章と、
(古さからくる読みにくさは僕は感じませんでした)
ジェットコースターのように
ハラハラドキドキを撒き散らしながら転がるストーリーとスピード感。
乗務員や乗客たちの恋の鞘当てをコミカルに描いたガーリーなポップ感。
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Posted by ブクログ
この父親、子供が小さいのに離れて暮らすと独身に戻ったように気楽になったり、生計が立たずまだ勉強したいと思ったり、30代はまだ子供だ、みたいに自分で言って、共感できるわー。子供が産まれたからって大人になるわけではない。育児ノイローゼの親は読んで気楽になってほしい。でも、再婚した妻と新婚旅行の夜に避妊薬わたすなんてがっかりさせてくれるわ。風俗にも悪びれず行くし、こんな家族の話の中で平気でこういう行動を書かれると、男ってほんと人間として生まれて偽善者として育つものなんだなと思う。
それにしても、新しい妻との間に子供が生まれることと自分の前妻との子のことで勝手に葛藤して、どこまで自分の世界に生きてるの -
Posted by ブクログ
ネタバレ※NHK土曜時代ドラマ「悦ちゃん 昭和駄目パパ恋物語」についてのレビュー。
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さえない作詞家の中年男に突然訪れた、 人生最大の「モテ期」。
・・実はそれは、亡き妻の忘れ形見、10歳のおてんば娘が仕組んだことだった!
ほのぼのコメディ・ドラマ。おてんばで父想いの悦ちゃんと、自由人で娘想いの碌さんの温かい親子の絆を描く。
体たらくな碌さんのため、ママ探しに奔走する悦ちゃんが健気で可愛らしい。
そんなある日知り合った心優しいデパガの鏡子さんは、やがて碌さんと相思相愛になり、悦ちゃんもすっかりお気に入 -
ネタバレ 購入済み
食文化の違い
美食の国とされるおフランスに鍋料理がない。
初めて聞きました、猫舌とは違う気がします。
彼らは、食事の時に音を立てて食べることを非常に嫌う。
これだと思います。彼ら視点だと、ふうふうやるのは品が悪いみたいですね、
だからお行儀的にダメ。
そこを猫舌と見た様子ですね。バーベキューはやるのにねえ。多分。
あまり派手な音を立てて食べるのは我が国でもダメですけど、
過度に嫌うことで鍋料理の美味しさも、麺料理の美味しさも味わえないとすると、
彼らが少し哀れになってきました。
麺類啜る文化が彼らの食生活を豊かにする一助となることを祈らずにいられません。
カップ麺は、非常食扱いなのかしらん。
連中でも楽しん -
Posted by ブクログ
60年前の日本で第一次コーヒーブームが起きた時代。
現代のコーヒー好きな人たちと同じように熱を持った人たちがいたそうな。
豆の種類と淹れ方や器具や水の違いや湿度気温、、
更には考え事をしながら淹れると全く美味しくないなどと心理的な影響まで出てくる。
主人公たちは恋愛や夫婦の間に生まれた亀裂をコーヒーと交えて精神的に翻弄していく生活劇。
こんなにも好きな飲み物に惑わされていくなんて。
「コーヒーをいれる方法が芸術だとするならば、飲む目的は宗教に近い。」
こんなことまで言わせるなんて。
コーヒー品評会に採点された豆がまさかのインスタントコーヒーであった!っていうの面白かったな。
難しい顔して言い