獅子文六のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと読みそびれていた獅子文六さんをようやく読むことができました。
噂通り面白かったです。
主人公の性格がそのまま作品のテンポになっている感じで、この主人公の考えや行動がいちいち面白いのです。クスッとするような面白味というか、「こういう人っているよなぁ、分かる分かる!」という面白味があります。
THE娯楽という感じで本当に楽しく読めました。
主人公とその周りのキャラの濃い人々、舞台が愛媛というとちょっと『坊ちゃん』を思い出します。わざと『坊ちゃん』を思い出させるように書いたのではないかと思いました。『坊ちゃん』のコメディ。真っ直ぐでやんちゃな坊ちゃんに対し、こわがりで逃げ腰で長いものに巻かれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半の部分は獅子文六とは何と身勝手な男だろうと思って読んでいました。
でも話は最初から興味深くて引き込まれて行きました。
読み進むうちに獅子文六の娘に対する深い愛情があふれている事が分かってきます。
獅子文六が結婚という制度に向いてないことや、
子育ても出来る事なら放棄したいという気持ちを持ちながら後半では立派に娘を嫁に出し終えてほっとしているが少し寂しい気持ち等が素直に書かれていて、好感が持てました。
獅子文六の生き方も素敵でした。
もっと早くこの小説を読んでいたら男心が理解出来たかも知れません。
この本を読むのに10日間もかかりました。
少し長いですが、毎日サクサクと読め、 -
Posted by ブクログ
次回の読書会課題図書。
「獅子文六」の名を読書会で聞くようになってから気にはなっていたけど手に取ったことはなかった。
昭和初期の文豪と言えばいろんな名前が浮かぶが、40を越えてから初めて知った作家さん。聞くところによると、軽い文体で読みやすいらしい。
…の、わりに分厚くない?
以前、本屋さんで「娘とわたし」を見かけたんだが、分厚かったので買わなかったんだよな。
今回は課題図書なので、否応なく獅子文六デビューしてみた。
舞台は1930年代後半の東京。
主人公の悦ちゃんは、2年前にママを病気で亡くした10歳の女の子。天真爛漫で少しおマセな彼女は、歌謡曲の作詞で生計を立てるパパ、碌さんと -
Posted by ブクログ
獅子文六初の1936年から連載された新聞小説。当時ののんびりした世相を表しているのか、文体が現在と違う趣がありました。
妻に先立たれた33才の売れない作詞家碌さんが少し駒茶くれた10才の一人娘悦ちゃんが後妻候補を巡っててんやわんやのお話し。
才気溢れる悦ちゃんを嫌う美人の薫嬢、悦ちゃんがお母さんになってと願う慎ましくも美しいデパートガールの鏡子さん。
そこに持参金5万円と薫嬢の美しさに夢中になった碌さん。
結末はハピーエンドのお後よろしいお話しでした。また、最後に悦ちゃんが継母をママとハハが一緒になったのだから、一番いい
お母さんとまるで落語の落ちのようなエンディングに当時の新聞の読者も満足し