【感想・ネタバレ】大番 下のレビュー

あらすじ

これぞ、ど根性サクセスストーリーの傑作!

丑之助を株の世界に導いてくれ、何かと可愛がってくれた富士証券の社長・木谷が自殺した。大恩人の死にショックを受けた丑之助は、株屋を廃業し、故郷の愛媛に帰る。
一応の成功者と思われている丑之助は人々から一目置かれ、以前は雲の上の存在だった富豪の森家とも、東京の伯爵家に嫁いだ憧れの可奈子ともなじみの関係になっていた。その森家から船を借りヤミ商売を始めるが、やがて太平洋戦争が勃発。丑之助の株屋魂に再び火がつく。
終戦後、混乱のカブト町へ舞い戻った丑之助は、事業を拡大する一方、零落した可奈子の世話を焼く。
痛快、昭和の相場師一代記。

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Posted by ブクログ

30年思い続けた令嬢と懇意になるが、思わぬ障害と病気で辛い別れになった後、丑が最後の場に立つ所は鳥肌が立った。また彼らしい最後の場面に感動。大番とは既成のサイズではなく別注の大型品の意、まさに丑の人生そのもの。
尚、小説のモデルは昭和の伝説的な相場師、佐藤和三郎で証券会社の木谷のモデルは山一証券社長だった太田収。

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2012年04月14日

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