獅子文六のレビュー一覧

  • 悦ちゃん

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    どうしてこんなに噛み合わないのとヤキモキしな
    がら読んだ。
    それでもいい家族だと思えるのはお互いがお互いを思っての行動だから。
    当人たちの真剣さが可笑しくてたまらなかった。

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    2018年10月03日
  • 七時間半

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    ネタバレ

    グランドホテル型のドタバタ劇。
    これを執筆したのが70歳間近という年齢だったとは驚き。
    当時の世相を知れて面白いし、人物描写もお茶目でキュート。
    ただ、ここまでサヨ子と喜ぃやんを追いかけてきた読者のために、もう少し結末に二人の行く末を描写してほしかったかな。

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    2018年09月01日
  • 胡椒息子

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    「悦ちゃん」の少年版。何があってもくじけない12才の昌二郎君。登場人物の中でどうしても感情移入してしまったのは婆やのお民さんでした。

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    2018年05月11日
  • 胡椒息子

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    テンポが良くて、キャラクターが一人一人生き生きしていて、さくっと読めた。獅子文六は女心を書かせても、親心を書かせても、子ども心を書かせても、どれもこれもしみる〜。読後はほっこり爽やか。

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    2018年03月12日
  • バナナ

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    商材がバナナって?と思いながら読み進めるといつも通り、
    最後までノンストップで読んでしまう面白さ。世の中イロイロ変わっていくけれど、人の心のあり方はあまり変わらない。それは家族関係、男女の仲、仕事に対する考え方など全てに言える。帯にある通り、レトロ&ポップな小説でした。

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    2018年02月10日
  • 悦ちゃん

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    ドラマが良かったので読んでみた。原作のほうがパパの駄目振りが際立ち、夢月やカオルさんもより一層嫌味が増している。悦ちゃんの奔放ぶりや池部夫妻の義理人情ぶりも、すべてデフォルメされている。そのせいか落語を聞いているような面白さがある。現代人は直ぐにリアリティを追及してしまうが、フィクション故に感じるものもあると思う。

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    2018年02月10日
  • 箱根山

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    ネタバレ

    初めての獅子文六。知り合いが絶賛していたので読んでみることにしました。
    時代は私が物ごころ着き始めた頃の昭和35年。そのせいで「こんなだったよな~」と{そうだったのかしらん」が入り混じります。

    冒頭は箱根開発をめぐる西郊(西武)と関急(東急)の2大勢力の争いでスタートします。箱根山戦争という名前が付けられたくらい有名な事件のようですが、私は初めて知りました。まあ、時代もですし、地方生活者にとって箱根そのものに馴染みが無いのです。地名なども判りやすく置き換えられている様ですが、そもそも土地鑑が無いのでついて行けない。という訳で、少々辟易しながら読み進めます。

    途中から話は芦ノ湯(文中では足刈

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    2018年01月15日
  • 七時間半

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    映画になりそうと思ったら、ずいぶん昔にもう映画になってるんですね。

    自分が人にどう思われるかということを気にする人がどこにも出てこない。
    みんな自分のしていることにちゃんと責任を持ってそれに対してクヨクヨしたり、どうせ自分なんかって言って最初から自分を守ったりしない。
    それはこの時代だからなのか、獅子文六だからなのか。

    まっすぐで清々しくて、心のひだに隠れた気持ちを書くときだって、獅子文六の手にかかると、ああ、ことはこんなにシンプルなんだなぁと思えてくる。
    色々思ったり考えたり、もっと自分に責任と自信を持って自由にやっていい。
    そう言われてるみたいだなぁと思った。

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    2017年12月21日
  • バナナ

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    城山三郎の「毎日が日曜日」と言い、読売新聞の連載小説は楽しかったんだなと思う。男子が美男でない、女子も特に美人でないのが良い!!心がある小説。

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    2017年11月07日
  • 悦ちゃん

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    理想のママを探す悦ちゃんの奮闘。見合い相手に振られたパパは大阪に行っちゃって…
    ストーリー展開はさすがに時代を感じるが、世相や情景はモダンで明るくてすがすがしい。

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    2017年08月09日
  • てんやわんや

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    「てんやわんや」。獅子文六さん。1948~1949に連載された小説だそうです。

    原爆、終戦が1945年夏。憲法施行が1947年。

    獅子文六さん、というのは、徐々に再評価されている人だと思います。
    いわゆる、流行作家だったひと。
    その当時から、言ってみれば「軽い」のが持ち味で、決して純文学でも重いテーマでもなかった。

    この「てんやわんや」も軽いんです。
    そして、連載物っぽい。つまり、ラストを考えずに適当に書いているんだろうなあ、という。

    主人公の犬丸順吉さん、というのが、まあ恐らく30凸凹のサラリーマン。
    上役社長の言いなりになってきて、終戦を迎え。
    ホッと一息と思ったら、社長が戦犯にな

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    2017年06月15日
  • 悦ちゃん

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    ネタバレ

    まさか、フィナーレで舞台があたしの地元に移るなんて思わなんだ。
    悦っツァンに異母兄弟ができるまで読んだ

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    2017年04月30日
  • 青春怪談

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    結構古い本なのに今読んでも十分楽しめる作品だった。

    戦後間もない頃の風俗描写は当時の作家さんだから書けるんだろうなぁって感じのリアリデイのあるノスタルジーが溢れててステキ。

    登場人物もみんな魅力的で愛おしい。

    獅子文六さんの他の作品も読んでみたいなぁ。

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    2017年03月18日
  • てんやわんや

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    獅子文六の小説3冊目、またしてもダメ男登場。小説の舞台は戦後の日本なのに登場人物は現代にもいそうな人々だから面白いのかな。ダメ男を追いかけ回す花輪兵子の迫力がスゴイ、笑える。映画では淡島千景が演じたんだって。スピード感のあるストーリーに引き込まれ、今、4冊目を読書中です。

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    2016年10月16日
  • 悦ちゃん

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    こましゃくれた口の悪い悦ちゃん10歳。父に勧められて読んでみた。
    ママがいない切なさ、パパへのツッコミ、カオルさんや伯母さんへの悪態などなど、悦ちゃんの姿に心を痛めたり笑ったりしながら一気に読んだ。
    読んだら誰でも悦ちゃんに会いたくなるはず。
    父が「悦ちゃんには幸せになってほしいよ。」と言った時、私も本当にそうだと思った。

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    2016年09月07日
  • てんやわんや

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    ずっと読みそびれていた獅子文六さんをようやく読むことができました。
    噂通り面白かったです。
    主人公の性格がそのまま作品のテンポになっている感じで、この主人公の考えや行動がいちいち面白いのです。クスッとするような面白味というか、「こういう人っているよなぁ、分かる分かる!」という面白味があります。
    THE娯楽という感じで本当に楽しく読めました。

    主人公とその周りのキャラの濃い人々、舞台が愛媛というとちょっと『坊ちゃん』を思い出します。わざと『坊ちゃん』を思い出させるように書いたのではないかと思いました。『坊ちゃん』のコメディ。真っ直ぐでやんちゃな坊ちゃんに対し、こわがりで逃げ腰で長いものに巻かれ

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    2016年07月21日
  • 悦ちゃん

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    父の再婚を巡って悦ちゃんはデパートのお姉さんを推薦。物事(人物)の本質を見抜く力は、案外子どもの方が持っているのかも。

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    2016年02月20日
  • 悦ちゃん

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    生意気で気が強い悦ちゃんはパパと二人、気ままに暮らしていたが、ある日パパが再婚することになって…
    フランス映画のような洒落た出だしから東京の下町の様子にスライドしていく様は見事。

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    2016年01月18日
  • 娘と私

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    ネタバレ

    前半の部分は獅子文六とは何と身勝手な男だろうと思って読んでいました。
    でも話は最初から興味深くて引き込まれて行きました。

    読み進むうちに獅子文六の娘に対する深い愛情があふれている事が分かってきます。

    獅子文六が結婚という制度に向いてないことや、
    子育ても出来る事なら放棄したいという気持ちを持ちながら後半では立派に娘を嫁に出し終えてほっとしているが少し寂しい気持ち等が素直に書かれていて、好感が持てました。

    獅子文六の生き方も素敵でした。
    もっと早くこの小説を読んでいたら男心が理解出来たかも知れません。

    この本を読むのに10日間もかかりました。
    少し長いですが、毎日サクサクと読め、

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    2015年02月23日
  • 大番 下

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    30年思い続けた令嬢と懇意になるが、思わぬ障害と病気で辛い別れになった後、丑が最後の場に立つ所は鳥肌が立った。また彼らしい最後の場面に感動。大番とは既成のサイズではなく別注の大型品の意、まさに丑の人生そのもの。
    尚、小説のモデルは昭和の伝説的な相場師、佐藤和三郎で証券会社の木谷のモデルは山一証券社長だった太田収。

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    2012年04月14日